カチコミ①
「今から祐奈さんの実家に乗り込みましょう」
「え」
ということで今祐奈さんの実家に向かうため、車の中にいます。
「すいません蓮華さん。勝手に知らない人のっけて、全然知らないとこに連れてけって」
「大丈夫ですよ。前にも言いましたがこれが私たちの仕事ですので」
だとしても申し訳ない。さっきのラインのやり取りなんて理不尽もいいとこだったぞ。
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はると「今終わりましたが、連れてって欲しいとこがあります。」
蓮華「わ、わかりました。ひとみさんにはこちらから連絡して置きます。」
はると「言い忘れましたがもう一人乗ります。すいません」
蓮華「わ、わ、わかりました。なるべくそういうことは事前に言っといてもらえると嬉しいのですが」
はると「すいません。」
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蓮華さんがテンパってるのがわかるだろう。だってもう18時だし。
ほんとうに申し訳ない、、
隣をちらっと見ると、祐奈さんが氷みたいに固まってるし、
今から実家に乗り込むっていうのと、車に一緒に乗ってるというので緊張しているのだろう。
背もたれにさえ寄りかからず、ただただ正面を見ている祐奈さんの手を奪い、無理やり手を繋ぐ。
たちまち、祐奈さんの顔は真っ赤になり、こちらの方を見る。
「は、大翔君なにやってるの!?」
「なんか緊張してるようだったのでつい」
「ついじゃないよほんとに!なんで大翔君はそんないつも通りなの!?」
「まぁ言いたいこと言いに行くだけなので」
「イチャイチャしてる間に申し訳ないのですがつきました」
「イチャイチャ、、、!?」
祐奈さんがさらに顔を赤くする
「ほら祐奈さん行きますよ」
手を繋いだまま、車を降りるとそこには昔の武家屋敷のような家が佇む。
棟門の前には、松の木が生えておりその姿は堂々としていて日ごろから整えられているのがわかる
うん。すごすぎ。ここは江戸時代かな?
いやー覚悟はしてたよ。もちろん。だって名家って言ってたし、
すごい家なんだろうなーとは思ってた。まさかここまでとは
やばい、ビビってるのが手ごしに祐奈さんに伝わってしまう。
大翔男だろ!覚悟を決めろ!
「いこう、祐奈さん」
「は、大翔君、そっち正門じゃないけど」
「へ?????」
祐奈さんに連れられ、正門とやらに向かうと大きな長屋門が出てきましたー
うん。帰ろ。これは戦略的撤退ーーーーー
「うちの家の前で何をやっているのですか」
そういって現れたのは、すごい高そうな着物を纏った色気がすごいお姉さん
「お、お母さん、」
祐奈さんの手を握る力が強くなる。これがお母さま!?やばい色気がすごすぎるぜ!
理性と本能の戦いの結果ぎり理性が勝ち、お母さまの目の前に出る。
「はじめまして祐奈さんの彼氏の山田大翔と申します。以後お見知りおきを」




