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祐奈さんと話そう①

祐奈さんとのデートから一週間が経過した。

あのあとも連絡はつかず、病院に直接電話をかけてやろうという魂胆だ。

さすがに平日は学校があって病院が電話対応してる時間にかけられないので

週末にかけると決めていた。


病院の電話番号を調べ、コピーしてスマホの電話にペーストする。


プルプルプルプル


「お電話ありがとうございます。こちら東京男性専門病院でございます。

ご用件は何ですか」

「はい、ご用件は詳しくは言えないんですけど、そちらの病院に勤めている

鷹司祐奈さんというかたに電話を変わっていただけないでしょうか?」

「はいわかりました。すぐに変わるのでもう少々お待ちください。」


保留音がながれ、ホット一息つく。

断られなくてよかったー。用件も言わずに誰々に変わってくださいなんて

確実に怪しまれるからな普通。これが男性の力ってやつか。


「お電話変わりました。鷹司祐奈です。ご用件は何でしょうか」

「もしもし、山田大翔です。」

「は、はるとくん!?」

「あんな別れ方なんてひどいです!連絡も全部無視して!ちゃんと事情を説明してください」


沈黙が10秒ほど流れる。


「今日の17時病院に来て」


祐奈さんはそれだけ言って電話を切ってしまった。

でも、これで話し合う約束取り付けた。

こっからは自分次第だ。がんばるぞ俺。


電話してから約7時間。

その間、ろくに何も食べれず、寝れず、そわそわとするだけの時間をすごしていた。


「すいません、蓮華さん、ろくに事情も説明しないまま、ただ病院に送ってくれなんて、」

「大丈夫ですよこれが私たちの仕事なので」


一応電話が終わってからすぐに母さんと蓮華さんには17時に病院に行くことを伝えてある。

母さんは、とくになにも詮索をすることなく、気をつけてねと元気に送り出してくれた。

この一件が終わったら、母さんや美羽、蓮華さんに感謝しないとな。


いつもの真っ黒の車に揺られながら45分病院ついた。


「大翔さんつきましたよ。ここらへんの駐車場に止まってますので、終わったら連絡して下さい。」

「諸々ありがとうございます。終わったらすぐ連絡しますね。」


病院から少し離れたところに降ろしてもらい、病院へと歩きで向かう。

まぁ護衛の人が後ろからついてきているので、一人ではないんだけどね。


少し歩くと病院が見えて来る。病院の前にはスクラブ姿の祐奈さんが待っていた。


「お待たせしました。待ちましたか?」

「待ってないよ、それじゃあここで話すのもなんだし、向かいのカフェにでも行こうか。」


チリンチリンチリン


「何名様でしょうか?」

「二名で」


店員さんは俺の方をちらちらみながら確認して来る


「お連れ様は男性の方でよろしいですか?」

「はい」

「それじゃあ奥の個室へどうぞ」


店の奥へと案内される。


「注文したいときはそちらのQRからスマホで注文が可能ですので、それではごゆっくり」


さすが男性専門病院の前といったところか、ちゃんと男性に配慮されている。


「大翔君はなに飲む?」

「メロンソーダで」


祐奈さんが俺に冷たく接しようとしてるせいか、俺が緊張しているのかでわからなかったが、

祐奈さんも緊張しているようだ。さっきから水をこまめに飲んで俺の方をちらちら見ている。

こういうところが役に徹しきれてないんだよな。


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