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祐奈さんとのデート②

「ここが映画館かー」


といっても建物の中だけどね


「大翔君!ポップコーンは何味がいい!ジュースは!」

「どうせならハーフにしましょうジュースはコーラで」


若干興奮気味の祐奈さんに答える


「でも、大翔君席本当にあれでよかったの?」

「ほかの人の隣で見たら迷惑かかるだろうし、なんにしろ今はデート中

なのだから大丈夫でしょう。」

「大翔君がそういうならーー私は堪能させていただくとしますか」


俺らが取った席は前世でいうカップルシートだ。ほかの映画館にはなかなかないが、

この映画館というかこの施設がとても大きいので男性も来る可能性に配慮しているらしい。

まぁ横になる型のほうじゃなくて普通に二つの席がくっついているだけなのでなんの問題もない。

むしろ美人さんとくっつけてラッキ―なんて思っってないから、、ないし、

ちなみに今日見る映画はラブロマンスだ。一番流行っている映画を提案しただけだが、

意外にも祐奈さんは結構好きらしく、この作品もちょうど見たいと言っていたのでこれにしたというわけだ。


「上映10分前になったし、行きますか」


祐奈さんに手を引かれ、中へ中へと入っていき、席に座る。

一応今世では初めて入ったのだが、前世の映画館と全く同じなので初めて入った緊張感というものがない。


二人の真ん中に置いてあるテーブルにポップコーンとジュースを置き、シネアドを眺める。


「こういうのって面白そう!絶対見に行こうね!ってなるけど結局行かないよね」


祐奈さんが映画館あるあるを言う。俺が前世持ちじゃないと通じないぞそれ


「じゃあ今度二人で行きましょうか約束です」


俺がそう言うと祐奈さんは少し悲しい顔をした後いつもの顔にもった。


「楽しみにしてます」


今少し悲しそうな顔をしたのはなぜだろう。

おっやっと映画が始まる。さっきの顔は俺の気のせいなのだろう。




さっきまで暗かったシアターが一気に明るくなる


「おもしろかった~」

「ですねー」


二人で席を立ち、出口へと向かう


「それよりも祐奈さん!開始30分ぐらいでポップコーン全部食べないでください!」

「ごめんごめん手が止まらくて」


ポップコーンを取るときに手が当たって祐奈さんが顔を真っ赤にしてたのは秘密だ。


「そんなことより映画の感想も語りたいし、おなか減ったし、ご飯行こっか」

「一人であんなに食べといてまだ食べるんですか!?」

「いいからいいから」


祐奈さんが俺の手を取る。自分から手を繋いだのに顔が真っ赤になってるかわいいなー



食べたのは間違い探しで有名な某ファミレスだ。

祐奈さんはついさっきポップコーンをほぼ一人で完食したとは思えないくらい食べていた。

まぁいっぱい食べるのいいことだ。うん。

ちなみに祐奈さんは食べても食べても太らない体質らしい。

どうりででかいわけだきっと栄養がすべてそこに行っているのだろう、どことは言わないが、

その後も映画の感想を話し合ったり、間違い探しをしたりした。

余談なのだがこの世界の映画のクオリティーは高くない。

どうしても俳優の演技の下手さが目立ってしまう。それでも俳優を雇えるだけ金がかかっているということらしく、

男装した女性が男役を演じることの方が圧倒的に多い。

この映画は今一番注目されているということもあって俳優さんが演じているのだが、

恋愛映画なのにも関わらずキスはおろか最後の感動シーンのハグでさえすごい嫌な顔でやっていた。

なんてやつだ。けしからん。そこを変われ!


映画についての話はここまでにしといてデートを楽しもう。次はショッピングモールだったかな


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