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第5章:体育の乱 ~動け、白き布~

白タンクトップ強化週間が思うように進まず、焦る恵斗先輩。そんな中、体育の授業で白タンクトップの良さを直接見せつける「体育の乱」を思いつく。しかし、それが思わぬ方向に――。

「体育だ! 体育こそ、白タンクトップの真価が問われる!」 昼休み、生徒会室にて。恵斗先輩は机を叩きながら叫んだ。


「……いや、体育で白タンクって、ただの体育着じゃないですか?」


俺がツッコむと、恵斗先輩は自信満々に言った。


「そう! だから自然に取り入れられる! 今回は“白タンクトップ体育週間”をやる!」


「もう何でも週間にすりゃいいってもんじゃないっすよ……」


恵斗先輩は生徒会LINEで柔道部の仁田先輩に連絡を取っていた。


「仁田、今日の体育、白タンクでいこうぜ!」


「おう! いいぞ!」


さすが筋肉自慢。ノリがいい。


「あと、クラスの男子にも広めておいてくれ!」


「任せろ!」


その日の体育の時間。


「おい、見ろよ……仁田たち、全員白タンク着てるぞ」


クラスの男子数名が、仁田先輩を中心に白タンクトップ姿で整列していた。


「やべぇ……なんか宗教じみてきた」


「やっぱり白タンクって、筋肉が際立ってかっこいいよな!」


仁田先輩が腕をぐるぐる回しながら、軽くストレッチをしている。


「うわ、肩の筋肉やば……」 「てか、白タンク意外と似合ってる?」


女子たちがざわざわし始めた。


その後、廊下でぼんやりしている俊介に恵斗先輩が駆け寄ってきた。


「俊介! 体育の時間の出来事、聞いたか? 白タンクが注目されてるぞ!」


「いや、それって筋肉がすごいからじゃないですか?」


「違うんだよ! タンクトップだからこそ筋肉が輝くんだ! 白タンクのフィット感が筋肉を引き立てている!」


「いや、どう考えても筋肉のおかげっすよ……」


「君も筋トレして筋肉をつければ、さらにタンクトップの魅力が分かる!」


「え、俺も筋トレですか?」


「そうだ! 白タンクの可能性を信じて筋トレしよう!」


「……勘弁してください」

体育での筋肉騒ぎを白タンク効果と勘違いする恵斗先輩。 俊介はあきれつつも、先輩の勢いには逆らえない。 それにしても、みなさんは白タンクトップに何か特別な魅力を感じますか? 次回も、この白タンクの物語にご期待ください!

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