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第2章:白タンク革命、校則の壁

恵斗先輩の「白タンクトップ義務化計画」がついに校長へ直談判されることになった。普通に考えれば却下されるに決まっているが、先輩の情熱は止まらない。後輩の俊介としては正直巻き込まれたくないが、無理やりついて行かされる羽目に。校長室で繰り広げられる熱血トークの行方は――。

「おーい、俊介! 準備はできてるか?」

廊下を早足で進む恵斗先輩が、振り返りながら声をかけてきた。


「いや、準備って何っすか? てか、ほんとに校長室行く気ですか?」

「当然だろ! 白タンクトップ義務化の第一歩だ!」

「いやいや、そんな校則ありえないですって……」

俺がため息をついても、先輩は全く気にしてない。


校長室の前に着くと、先輩は深呼吸して扉をノックした。

「失礼します!」

俺も仕方なく後ろについて中に入る。


校長先生は机に座って、少し驚いた顔で俺たちを見た。

「恵斗くん、俊介くん、何か用かね?」

「校長先生、今日は重大な提案があります!」

恵斗先輩は胸を張って、用意してきたプリントを差し出す。


「白タンクトップを校則として義務化してください!」

「……なんだって?」

校長先生の表情が一瞬固まる。俺もその隣で頭を抱えた。


「白タンクトップには“心の安定”と“精神の統一”効果があります! さらに通気性に優れていて、体育後の汗も素早く吸収! 制服下の最適解です!」

校長先生は眉をひそめながら冷静に言った。

「心の安定……それが科学的に証明されているのかね?」

「個人調査の範囲では、着用後の幸福度は1.8倍、集中力は120%に向上しました!」

「先輩、それって先輩が勝手に感じただけじゃないですか。科学的根拠がないとダメですよ。」

「黙ってろ、俊介! ここは俺の本気を見せる場だ!」

恵斗先輩は一歩前に出て、さらに熱弁をふるう。


「校長先生、生徒たちの心の健康を守るためにも、ぜひご検討を――」

「恵斗くん、その提案には賛同できないね。教育現場で校則として採用するには、客観的データと生徒全体の納得が必要だ。」

「……納得、ですか?」

「そうだ。本当に必要なものなら、生徒の方から求めてくるはずだよ。まずは支持を得てきなさい。それから話を聞こう。」

「なるほど……賛同者を集めればいいんですね! 分かりました!」

校長先生が何か言いかける前に、先輩は勢いよく校長室を飛び出していった。


「なあ、俊介! まずは署名活動だ!」

「……先輩、本気でやる気ですか?」

「もちろんだ! 校長先生も『支持を得てから』って言ってたからな!」

「それ、建前ですよね、たぶん……」

俺の抗議は無視され、先輩はどこかに走り去った。


「……はあ、絶対無理だろこれ。」

暴走する先輩の背中を見ながら、俺はただ呆れるしかなかった。

恵斗先輩の「白タンクトップ義務化計画」は、校長にあっさり却下された。しかし、「まずは支持を得てから」という言葉を間に受け、今度は署名活動を始めようと張り切っている。巻き込まれるのは嫌だが、放っておけない自分がいる。次は一体どうなるのか――。


あなたなら、恵斗先輩の暴走を止めますか?それとも一緒に署名活動に付き合いますか?

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