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幼馴染が看護師になりたいっていうから病院ごっこに付き合った結果…  作者: 猫の集会


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7/10

スマイル

 今日は、休日なんだけど…琴音から連絡もないし、なにも言ってこない。

 

 うちにも来ないし、用事でもあるんだろうか…?なんて考えていたら、

「おっじゃましまーす」

 と、元気よく琴音がやってきた。

 

 あ、なんだ。

 いるんじゃん。

 

 絡まったヒモが解けたくらいのスッキリ感が全身に流れた。

 

「今日は、傷の手当て編をおおくりいたしたす」

「あー、はい。」

「じゃあ、早速ですが血だらけになってください。」

「はい?そんなこという人がいるんだねー…。とりあえず座っくださいのノリでさ…」

「うん、いるでしょう。で、早速ですが血だらけよろしくね」

 

 …

 

「や…まて、血だらけとは?」

「今から血だらけグッズだすから待っててね〜」

 と、なにやらバッグからグッズをゴソゴソしていた。

 

 …

 

 な、なにが出てくるんだよ…。

 

「あんまり物騒なもんだすなよ…?」

「当たり前だよー。安心なさい、ほら」

 

 バッグから出てきたのは、血のりでした。

 

 ホッ

 

 安心したのも束の間…

 

「じゃあ、この血のりの他に傷を深く入れていきますねー」

 って言ったんよ⁉︎

 

「やだよ…なにしてくれんだよ…」

「だからー、わたしに身を任せなさいって」

「無理」

「もう、怖がりさんだな。」

「そりゃコエーよ…。」

「ふふん、これさ」

 得意げに琴音が、フェイクシールを出してきた。

 

「これ、貼れば完成〜」

「あー、なるほどな。」

 

 よかった…です。

 

 血のり塗り塗り、シールペタペタ。

 

 なんか…グロいですね。

 本格的に大怪我したみたいにみえる…。

 

 …

 

「それじゃあ、消毒していきますねー。痛かったら泣いちゃってください」

 

 ⁉︎

 

 そんなこというわけなくない⁉︎

 

「どんなんだよ…こえーよ」

「もう、ミヤトは怖がりさんだなぁ。大丈夫ですよ。丁寧に治療しますから」

 にこっ

 

 ドキッ‼︎

 

 琴音の最後のにこっ…ってやつに完全にやられました。

 

 か、かわいすぎる‼︎

 

 スマイルが天使すぎるんよ…‼︎

 

 琴音は、宣言どうりに丁寧に治療をはじめた。

 

 ペタペタペタペタと、消毒液という名の濡れティッシュで、傷を外側からせめていった。

 

 

「ねぇ、琴音…」

「ん?なに?」

「なんで、怪我した一番真ん中のところからやらないの?」

「あー、いきなり一番痛いところから治療すると、いったーい‼︎ってなるでしょ?大人ならまだしも、小さい子とかは、暴れちゃうし…次回も消毒しないといけない子とかが、痛いからやらないってなるでしょ。だから、いきなり痛いのをやるんじゃなくて、痛くないところもあるよー。大丈夫だからねー、治ってきたら痛くなくなるよーって、頭に教えてあげてるの。」

 とオレに丁寧に教えた後、またにこっってした。

 

 ナーススマイルってやつも身につけていやがるっぽい。

 

 オレも毎日このナース琴音にガチで治療してもらいたい…。

 

 指名とかできるんかな…。

 

「琴音さんって…意外とそういうこともお勉強なさっておられるのですね。頭が下がります」

「ふふ、そうでしょうとも」

「はい。それで…そのナーススマイルもお勉強なさったのですか?」

「あー…うん、まぁね」

「ふーん、いいと思うよ。で、そのナーススマイルってやつさ、オレの待ち受けにしていい?」

「はぁ?そ、そんなの…恥ずかしいから無理です‼︎」

 

 お断りされました。

 

 ですよねー…。

 

 

 仕方ありませんね。

 

 琴音のナーススマイルは、オレの脳内でそっと大切にしておくことといたしましょうかね。

 

 

 

 続く。

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