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幼馴染が看護師になりたいっていうから病院ごっこに付き合った結果…  作者: 猫の集会


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5/10

寝不足

 琴音は、ぐっすり眠っている。

 

 

 だからオレは、琴音を起こさないように静かに勉強をしていた。

 

 

「んーっ…ふぁあ、よく寝たなぁー」

 琴音は、オレのベッドで伸びをしていた。

 

 

 …

 

「おー、起きたか?」

「あれ?来てたんだ?わたしの部屋に来るなんて珍しいね?」

 

 …

 

 まったく…琴音さんは、なにをおっしゃっているんでしょうかねー。

 

 オレの目を無理矢理こじ開けて、オレを起こして自分が寝ちゃうってね…。

 

 まったく…困ったさんですよ。

 

「ここ、オレの部屋ね」

「えっ⁉︎あ、あぁ…ねー」

 

 あたりを見回して、察したようだ。

 

「琴音、あんまり無理しないほうがいいぞ?自己管理も大事だからな。」

「ふぁーい」

 

 琴音は、寝ぼけながら返事をした。

 

 琴音は、基本しっかりしているのだが…変にしっかりしすぎだったり、慌てるとテンパるクセがあるので、正直…心配でならない。

 

 

 …

 

「ところであなた、具合が悪くなったのはいつからですか?」

 

 ⁉︎

 

 いきなり琴音の問診が始まった。

 

「あー、琴音さんに無理矢理おめめをこじ開けられてからですかね…」

「なるほど。目が調子悪いと」

 

 …

 

 なんか色々スルーされているが…まぁいいだろう。

 

「それで、痛みや痒みなどの症状はありますか?」

「いえ、ありません」

「なし、と。どちらの目が症状が強いですか?」

「じゃあ、右で」

 

 適当にこたえるも、スラスラとエアーメモをとる琴音。

 

 

「では、この後診察いたしますのでこちらでもうしばらくお待ちください」

「はい。」

 

 寝起きの琴音は、本当の看護師さんみたいだった。

 

 てか…ここは、眼科なん?

 

 まぁ、臨機応変ってやつなんかな?知らんけど。

 

 とりあえず琴音に合わせておとなしくしていればいいだろう。   

 

 

 

 

 しばらくすると、琴音から名前を呼ばれた。

 

「上城さーん、こちらへどうぞ。」

 とうながされたので、そちらへ伺った。

 

 で、琴音のそばに寄ると…

 

 本日は人手不足なので、わたしがお医者さん役をかってでますと、サラリと言われた。

 

 

 んなこと実際にはあるわけないんだけどね。

 

 まぁ、そんなことあってはならない。

 

 しかし‼︎これはおままごとだからなんでもアリなんですね。

 

 

「では、めをみさせていただきますね。まずは左から失礼致しますね。」

 

 オレの目をそっと覗き込んでくる琴音。

 

「うん、大丈夫ですね。それでは、症状のある右は…」

 

 オレの右のおめめちゃんをめっちゃみてくる琴音さん。

 

 …

 

 近い…。

 

 めっちゃ近い琴音をオレは、めっちゃガン見したよね。

 

 そして、わざと鼻息をふんふんしてやった。

 

 

「ちょっと…わざとやってない?」

「いえ、平常呼吸ですけど?」

 

 …

 

 ふんふんふんふん

 

「絶対わざとやってるじゃん」

「え?いいえ。てか、これって…もうさ、こんなに近くで見つめあってさ…うっかりキスしちゃうんじゃね?」

「しません。」

「しましょう」

「お断りします」

「それでもめげません」

「少し黙ってください。目は、大丈夫ですね。しかし、呼吸が荒いので帰りに呼吸器科寄って行ってください。忘れないで寄ってくださいね。」

 

 …

 

 呼吸器科を、帰りにスーパー寄ってきてみたいなノリで言ってくる琴音。

 

 これって…今から呼吸器科シリーズ始まるんかな?

 

 すってー、はいてーみたいな?

 

 ま、付き合ってあげましょうかね。

 

 

 ってことで、呼吸器科にまわされたオレ。

 

 そして、眼科の先生から呼吸器科の先生になりきる琴音。

 

 

「上城さんですね。では、まず息をすってからはいてください」

「あ、はい」

 

「スゥーっ、ハァ〜♡」

 

「ちょっと‼︎キモいんですけど⁉︎」

「えっ?」

「えっ?じゃない‼︎誰がわたしの髪を吸えって言いました?やめてください」

 

 …

 

 怒られた。

 

「あ、すいません。つい…」

「つい…じゃありません‼︎」

「あ、はい…。でも、いい匂いでした。合格‼︎」

 

 ペシっ

 

 怒られました。

 

「もー、ちゃんとすってはいてください」

「はい。じゃあ、いきますよ‼︎ひっひっふー、ヒッヒッふー」

「もっといきんで‼︎じゃないからっ‼︎」

 

 

 意外とのってくる琴音なのでありました。

 

 

 続く。

 

 

 

 

 

 

 

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