問診
明日は休日なのでオレは、ここぞとばかりにゲーム…ではなく、お勉強をしてございます。
すると琴音から連絡が来ました。
(部屋の電気ついてるよー)
ってね。
(そりゃ、起きてますからね)
(明日は、検診の日ですからね。お忘れなく)
と琴音から連絡が入った。
…
検診…
そんな予約したつもりもないが、まぁどうせいつものおままごとの会だろう。
(あ、検診か。なら新しいパンツはいていかなとだな)
(いや、新品じゃなくて大丈夫。脱がないからさ)
(人生なにがあるかわからないからね。琴音もきちんと心の準備しておけよ♡)
(大、丈、夫。なにもな、い。おやすみ。)
…
やたら句読点多いな。
ま、明日検診ならということで、オレも寝ることにした。
チクタクチクタクと時は流れ…
⁉︎
な、なんだか目が…
目が無理矢理、何者かに目をこじ開けられている感…。
「大丈夫ですかぁ?上城さーん?」
目をこじ開けると同時に意識確認の声かけをされた。
この声…絶対に琴音だ。
「大丈夫だよ‼︎てか…琴音が大丈夫かよ‼︎そんな起こし方…失格‼︎」
「うぇ〜?…じゃあ目覚めのキスがよかった?」
「そりゃ、もちろん‼︎今からでも遅くはない。さぁ、ウェルカムこいよ」
「うえーっ…キモいね…そんなことするわけないよ」
「なっ…自分からその気にさせておいて…そんな、そんな…ガタガタガタガタ」
⁉︎
オレは、全身を震わせた。
「けいれんですね⁉︎落ち着いてください…お、落ち着いて…とまって…揺れないで…で…で…どうしれば…っ」
…
「いや、まず琴音が落ち着いてよ。どうしればって…。熱があるかとかさ、意識確認からしようよ。けいれんしてるのに、揺れをとめては…無理なんよ。」
「たしかにー。お勉強になります!」
「だろ?ならご褒美のチューくれ」
…
「は?そんなん…ないよ。てか、早くご飯食べてきなー。検診始まるからねー」
「ゔゔぅー…ガタガタガタガタ」
ペシっ
「もういいから、早くご飯っ‼︎」
…
琴音にうながされ、朝ごはんを食べてたんだけど…
今日…琴音って…手ぶらじゃなかった?
いつもは、何かしら怪しいグッズが盛りだくさんなんだがな…。
検診は、問診⁇
…
なんなん…?
オレの部屋にあるもので済むんかな?
朝ごはんを急いで食べて、部屋に戻ると…
「な、なにしとるんよ…」
琴音は、フツーにベッドでくつろいで漫画を読んでいた。
「ん?待ってたんだよ?」
…
「おぉ、そっかー‼︎待たせてごめんなぁ♡」
と、ベッドにダイブしたよね♡
そしたらさ…
「ちょっ…どきなさいよ」
って、ベッドから落とされたよね。
ドサってさ。
「ゔっっ…ヤバい。腕が…へんに曲がって折れた…かも」
「えっ、ごめん‼︎どこ⁉︎」
ニヤリ
「こ、こっちの腕…」
「え?こっち?」
「うん、こっちにおいで〜♡つっかまーえた〜♡」
ギュー♡
オレは、琴音を抱きしめた。
「騙したわね‼︎上城ミヤト‼︎今日は、検診のつもりでしたが大手術します‼︎」
「はぁ〜い♡だから新しいパンツにしといてよかったじゃーん♡」
喜んでズボンを下げようとしたら、琴音は…オレを冷たくにらみ、
「やっぱりフツーの問診と検診で」
と言ってきやがった。
チッ…
せっかくのニューパンツお披露目会が…
「ふぅーっ………それじゃあ、問診始めますね。」
大きなため息をつく琴音。
「あの…看護師さん。さっきの大きなため息って…あの大きなため息って…なんなんですかぁ⁉︎オレ…大きな病気なんでしょうかぁ⁉︎普通…あんなに大きなため息…普通…つきませんよねー…?オレ…どんな病気なんですか…?」
「あなたは…あなたは…」
オレはごくりと息をのんだ。
「オレは……?」
「ばかタレ病かもしれませんね。そのために検診しますから、少しおとなしくしててください。」
…
「ふぁ〜い。じゃあ、布団で漬けになって半日待ちますねー」
「なんで布団入るのよ⁉︎」
「だって…オレ、うま〜いばかタレなんですよね?」
「言ってない。抜群に美味いばかタレじゃないの‼︎ちゃんとやってよー」
「仕方ねーな。そんじゃ始めるか」
「はい!じゃ始めるね!」
「はーい。じゃあオレは脱ぎますね!」
「いや、脱がんでいい。問診だから。」
…
「そうですか。残念です」
「そうですね。それで、今日はどうしました?」
「あー、じゃあー、えりあしを少しカットしてください。」
ペシっ
「ここは、美容室じゃないの」
「あー、じゃあ…ノドが痛いつもりで…あと、寒気がする的な?」
…
「わかりました。では…」
「あ、待って、琴音…目赤くない?」
?
「え…、あーちょっと寝不足…なの」
まったく…。
「あんたさぁ、オレには早く寝ろって言っといて…自分は無理すんだからなー。今日は、ゆっくり寝て、しっかり食べて。じゃないと、そんなんじゃ、勉強も頭に入りませんよ?ね?寝なさい。お薬出しておきますからね。」
「えと…はい。」
オレはすぐさまあたたかいスープとあたたかいタオルを運んだ。
スープを飲んだ琴音にオレは、魔法の言葉の薬を処方してあげた。
少し休んでから、問診してねって。
その言葉の薬を飲んで琴音は、スヤスヤ眠ったのです。
続く。




