突然
本日は、とくに予定もなく琴音の部屋で読書会をしようってなりまして、リビングにいた琴音のおとうさんにご挨拶をして、琴音のお部屋で静かに読書会をしてございました。
そしたら、下の部屋から大きな物音がしたんですよ。
なんだか…嫌な予感がしたオレは、琴音と走って下に降りた。
すると、琴音のおとうさんが倒れておりました。
「大丈夫ですか⁉︎わかりますか⁉︎琴音救急車呼んで」
「え…あ、うん‼︎」
一瞬琴音は、放心状態になったがすぐに我にかえり、救急車を呼んだ。
オレはその間、おとうさんの脈拍を測り気道を確保して、心臓マッサージをした。
「大丈夫ですよ。今救急車きますからね」
と声かけを続けながら。
琴音は、涙を流しながらおとうさんの手を握っていた。
救急車の音が近づいてきたので、琴音に玄関をあけてくるように促した。
隊員さんがきてすぐに、脈拍やおとうさんの様子を伝えて、琴音とおとうさんは病院へと向かった。
琴音のおかあさんには、オレから連絡をして、オレも急いで家に帰り母親と病院へと向かった。
琴音は看護師希望なのだけれど、テンパると頭が真っ白になってしまうのがとにかく心配だ。
病院に着くと、おとうさんはまだ治療中だった。
「琴音、大丈夫か?」
オレの呼びかけに、青白い顔をしてこちらを向く琴音。
「あ、うん…。大丈夫」
全然大丈夫そうではなかった。
暖かいお茶を渡すと、琴音はそのお茶を飲まないで、ずっと握りしめていた。
「処置も早かったから大丈夫だよ。安心して待ってな」
「うん」
こんな会話をしていたら、琴音のおかあさんが駆けつけてきた。
なので、これまでのことをお話ししてみんなでおとうさんを待つこととなった。
しばらくすると、お医者さんと看護師さんが処置室から出てきて、
「対応が早かったので、もう大丈夫ですよ」
と、お医者さんがにっこりした。
そしてオレをみて、
「君だね。素晴らしい処置をしてくれたんだって?高校生なのに実に素晴らしいよ。ありがとう」
と、お医者さんから素敵な言葉をいただいた。
おとうさんが、もう大丈夫だとわかりオレと母さんは、家に帰った。
そしてその日の夕方琴音から、ありがとうと連絡がきていた。
次の日、琴音はおかあさんと病院に行ったっぽい。
そしてその帰りにオレの部屋に寄った琴音は、
「ミヤト、昨日はありがとう。かっこよかったよ。本当のお医者さんみたいだった。」
と、褒めてくれた。
「おぅ、そりゃよかった。」
「お礼にキスしてって言わないの?」
…
「こんな時に、そんなふざけたこと言ってられないだろ」
「こんな時だからこそだよ?」
「えっ?」
琴音がジーッとオレを見つめた。
そして…
「お礼にキスしてあげる」
って真顔で言ってきた。
「えと…そりゃしたいけど、お礼でキスとか悪いからいいよ。付き合ってもないのに、そんなこと…」
「じゃ、付き合おう?」
「えっ⁉︎」
「あのね、わたし昨日ミヤトみてて思ったの。やっぱり好きだな。かっこいいなって。そんなミヤトを他の人に取られちゃう前にきちんと気持ち伝えようって思ったの。わたしは、ミヤトが大好きです」
「琴音〜、オレも琴音が大好きだよ。じゃあ、オレたち付き合おう。」
「うん♡」
「オレ、立派な医師になるからね。一緒に医療現場で頑張ろうな」
「うん♡」
こうして、オレたちは結ばれました♡
お礼のキスもたっぷりいただきましたよ♡
実は、オレも琴音と同じく医療に携わりたくて、医師になるため勉強中なのであります。
だから、琴音との医療関係のおままごとは、オレにとっても役立つものとなっているのでありました。
これからも、イチャイチャしつつ医療おままごとを続けて立派な看護師と医師になりたいと思います♡
おしまい♡




