表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FPSゲーマーの転生先なんて決まってる!~ストーリーモードなんて覚えてる訳ない~  作者: 栗飯


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

114/128

113.よくあること

突然現れた氷柱。

その上にいるシアから撃たれたリリーナは、シールドの反応が遅れていたら、やられていただろう。


「ハハッ!!危ない危ないッ」

リリーナはシアの成長に感動を覚え、テンションはうなぎ登りである。


走り掛けに拾っていたドロシーの銃、アサルトライフル【レックス】でシアを撃つ。5年間、実戦で培われたリリーナのエイム力は、更に磨きがかかっている。的確にシアへと発射される銃弾。シールドで防いだシアだったが、障害物もない高所では受け止めきれず、被弾し氷柱から落下する。


リリーナはシアが落ちたのを確認する前に、息つく暇もなく別の方向を向いて、再び発砲していた。その先にいたのはロブである。畳み掛けるようにリリーナを撃とうとしていたロブだったが、既に見つかっていたのだ。顔を出した直後にヘッドショットをもらって倒れる。


「ふははっ!」

また、リリーナはその様子を最後まで確認しない。ヘッドショットが入る時点で視線を切る。リリーナにもその猶予がなかったのだ。

そんな視線を切らざるを得ない程の展開の早い連続戦闘が続く……

振り返るリリーナの目は次の目標をとらえている。だが、今回は相手も引き金を引いていた。


イーノスは壁に体を隠しているため、リリーナが狙えるのは最小限の部位だけだ。対してロブを倒すために位置を移動していたリリーナは今、イーノスからの射線に晒されていた。イーノスが断然有利な撃ち合いとなる。

お互いの撃ち合う弾丸が、お互いのシールドで弾かれる。


たった数秒の攻防……

スタートの状況はイーノス有利な立ち位置での撃ち合いだったが、先にシールドが破壊され被弾したのはイーノスの方であった。横にステップしながら撃つリリーナは、凄まじいまでの集弾精度で、イーノスのシールドを破ったのである。


カチンッ


……けたたましい発砲音が止み、妙に軽い音が響く。

リリーナの手元、レックスのマガジンについに残弾がなくなったのだ。それでもイーノスを倒したリリーナはリロードをしない。


……否、できなかった。


側面からショーンが現れ、相対することになったのだ。先手をとったのはショーン。機会を伺っていたショーンにより連射される銃弾は、正確にリリーナの顔に向かう。

「あぶッ!?」

「チッ、なんつー反応速度だよッ」

それでもリリーナのシールドが、弾丸を阻む。

(しかも割れねぇ!? くそ硬ぇシールドしやがって!)


2人の距離は10mもない。ショーンはリリーナを物陰に逃がさないように距離を詰めたからである。その距離をリリーナが詰めながら、ハンドガン【オズ】《いつものカスタム》に持ち替え発砲する。

ショーンの発砲はリリーナのシールドを削るが、リリーナの接近の方が早かった。


「フッ!」

「ぐのぉッ!?」

リリーナの振り下ろすナイフを、躱すショーン。ショーンもナイフを取り出して応戦する。


(このッ、分かってたことだが、やっぱ早いな! しかも、ハンドガンにナイフって、思ってたより厄介だな……)

(ショーンさんのあのナイフ紫になってる。当たれば即死とか、よく考えたらクソ強じゃんか……おっと!毒飛ばすの危なッ!)


激しい剣戟と銃撃が入り交じる応戦。お互いが相手との近接戦闘をやりにくいと感じながらも、躱して、躱されてを繰り返す。

他の兵士では1秒と持たないような苛烈な応酬。ここに入れるのはシンディくらいのものだろう、上限の戦いである。


そんな戦闘を少し離れた所から伺い狙う者がいた。

……フリードだ。

その手にあるのは【レールガン】だ。フリードはノウレアでライトニングが使用していた物を回収していたのである。

フリードの魔力が流れ、レールガンが帯電し、淡く光る。リリーナとショーンに狙いを定め、タイミングを図る。


ショーンの背にリリーナが隠れ、2人が重なる瞬間、引き金が引かれた。電磁加速された弾丸が発射される。その弾丸は何物にも止められない。

リリーナのゲーム知識で言えば、本来銃弾では貫けないコンクリートの壁なども貫くことができる。人間2人など簡単に穴が空く。

フリードはリリーナを推している。それでも、戦闘で手を抜こうとは思っていない。むしろ失礼と思っている。ショーンで隠れる上、2人を貫通するベストなタイミングの、殺意のこもった弾丸であった。

ショーンの背後からの1発。完全にキルを確信した時である。


「なッ!?」


フリードの渾身の1発は狙い通りショーンの胸を背中から貫き、風穴を開けている。ショーンは立ったまま、倒れることもできていない。だが、そのショーンの足の間には、伏せた状態でこちらを向き、銃を構えるリリーナがいた。


ダララララッ!!


リリーナが両手に持つハンドガン【オズ】は集弾性は高くない。だとしたら長所は何かと言ったら、その連射力である。尚且つ、両手に持った2丁による弾幕により、フリードを倒す。


「アハハッ! 楽しッ♪」


結局、5人がかり……

いや、最初のドロシーを含めると6人がかりでリリーナを倒そうとした連続戦闘は失敗に終わる。

当の狙われた本人であるリリーナは、自分が狙われたことも気づいていない。なんせ前世のゲーム時代では、連続戦闘なんてよくあることなのだから……。


だが、最もリリーナを追い詰めたのはこの時だけであった。この後も何度か連続戦闘はあれど、ここまでの規模はなく、最後までリリーナの楽しそうな声が響いていた。

ハンドガン【オズ】≒グロック18C

見た目などはこちらのイメージで。但し、あくまでも性能はゲーム〖Hero of War 虹色の戦争〗を元となっており、実銃とは必ずしも同じではありません。


少しでも面白いと思って頂けれれば、

ブックマークやいいね評価等して頂けると、モチベーションも上がって非常に嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
一気読みしました!面白かったです! 一つ疑問なのがクウィントンでの5年間ってリリーナはお給料もらえないんですかね?現地の民間人扱いでタダ働きだったら可哀想だなって思ってました笑 更新頑張ってください!
リリーナ、良かったねぇ^^
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ