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FPSゲーマーの転生先なんて決まってる!~ストーリーモードなんて覚えてる訳ない~  作者: 栗飯


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111.素晴らしき演習

side:ロジェ


俺は昔から運動が出来た。だから、魔法適正が判明した時、やっぱりと思った。俺は選ばれた人間なんだと。

ウエストテリア軍学校で初めて自分と張り合える奴と出会った。ニコだけが俺のライバルだった。軍学校対抗戦でも、確かに強い奴はいた。だが、俺たちは負けなかった。


正式に軍に配属されても数個歳が違う程度の連中には負けなかった。階級が上位の人達には流石に負けたが、将来はあんな人になるんだと訓練をサボったりはしなかった。すると、特務機関への招集が掛かる。待ちに待った配属だった。


フリードさんやショーンさんみたいな、伝説級の兵士達を目の当たりにし、肩を並べるべく訓練していた。特務機関においても少佐の中じゃ1番中佐に近いのではないかと自負もある。だがここからなかなか上がらない。

他の少佐連中には負けないのに……


そこにこの機会だった。あんなちんちくりんに勝つだけで中佐になれる。俺がやってやる。


「おっし、リリーナ、お手柔らかに頼むぜ」

「アハハッ!ショーンさんは真っ先に殺っちゃいますね」


リリーナとか言う新入りが楽しそうにあのネームドであるショーンさんと話をしてポッドに入っていった。ショーンさんはネームドだぞ!?

フリードさんや長官だってそうだ。アルステリア軍の最高幹部クラス達。雲の上のような存在なんだ。そんな存在とあんなに気さくに話している。

……ニコの懸念が思い起こされる。


いやいや、そんなはずない。背も小さいし、幼く見える。5年も前線で指揮していたっていう眼帯の死神にはとても見えない。


問題ない。俺は俺のやることをやればいい。フリードさんやショーンさんと演習する機会なんてそう無いんだ。俺の力を認めて貰ういい機会じゃないか。


作戦は予選と同じ。サブマシンガン【パラサ】で走り回って、速攻を仕掛ける。シアの奴はおそらくまた遠距離狙撃してくる。あわよくば裏取りして背後を撃つ。


目を閉じて集中力を高める。よし。行くぞ!


ビーーーー!!!

開始の合図だ。俺の場所は若干ジャングル側だが、問題ない。入り組んだ地理をしている建物側に走る。その先は少し開けるので、一旦止まる。音はしない。角から通路の様子を伺う。誰もいない。俺は飛び出して走り、次の角まで移動する。同じように前方の通路を確認した。


「えっ!?」


気付いたら、ポッドの中だった。な、なんで?なんで死んだ!?

気持ちが整わないままポッドの中、俺の目の前のモニターには俺が死ぬ寸前の様子が映っている。そこにはあの新人。聞いたこともない人物だが、新人のくせに俺がなれていない、中佐になるというリリーナが映っていた。コイツ、アタッチメントは違うが、俺と同じくサブマシンガン【パラサ】を使ってやがる。


奴は俺が角をクリアリングする瞬間、スライディングしながら飛び出してきていた。俺は銃身で奴の存在を見損ねたようだ。

クソッ!たまたまタイミングが重なっただけの運のいいやつめ。今度は俺がキルしてやる。リスポーン時間が経過したため、ボタンを押して再び演習場へ戻る。


よし、今度も建物エリア。サブマシンガンが活きる交戦距離になりやすい。前方の方でバチバチと電気が走る音が聞こえる。こんな出力を出せるのはフリードさんだ。あっちは辞めておこう。俺は後ろに方向転換して走る。こっちはさっき俺がやられた方向だ。もしかしたら、新人がまだいるかもしれない。

俺は半壊している塀に背を預けて、前方に集中する。耳も澄まして近付く音を拾う。

……タッタッタッ

こちらに走る音が聞こえる。このまま来れば俺のいる位置は塀によって死角、通り過ぎた背後から撃つだけでいい。俺は構えてトリガーに指をかける。

走る音が近付く……来る!


来たと思った時、奴は背後では無く、こちらを向いていた。そればかりか、奴は先程よりもグッと速く移動され、俺が合わせていた位置を既に通り過ぎている。リリーナに狙いを追いながらトリガーを引く……


「……く…そ……」

俺はポッドに戻されていた。1発でも撃てたかどうかすら分からない。油断はしていなかった。目の前のモニターは先程の死に際が映っている。リリーナは走ってきた通路、俺のいるところで急に向きを変えて飛び出していた。その結果、正面から撃ち合って負けたのか。

いや、俺は撃つこともまともに出来てなかったか……

奴は笑っていた。心底楽しそうに。


ま、まだだ!奴が強いのは認める。だからと言ってまだ2死だ。始まったばかり。諦めねぇぞ!





________________



「ふ……ふふッ……」

た、楽しい!!

久しぶりの演習!!リスポーンする環境!心置き無く撃てる環境!

仲間内で楽しく撃ち合い、ヤラれたら悔しいし、倒せば楽しい。

やっぱりコレだよ、コレ!!


先程、私の感じた違和感。

それは皆が角から飛び出して来ないこと。確かに角待ちとか、置きエイムとか、それは強い。でも、この世界の皆は誰も飛び出さないし、壁から顔を出して確認する人ばかりなんだ。

ゲームみたいに、走り回って、動き続ける人がいない。スライディングで飛び出したり、ダイビングしながら、角待ちを決め撃ちするなんてことが全くない。


この演習装置なんて、まんまゲームなんだから、楽しまないと。

ただでさえ前世よりもすんごい回復力が、演習装置だと更に磨きがかかる。本当に馬鹿みたいに、本当にゲームと同じように治る。ちょっと被弾したって、デスにはならないのだ。


素晴らしきかな、演習場!!


しかも、今回はフリードさんやショーンさんがいる。擬似【ライトニング】と【絶命】本人なんて、ゲームHoWと同じ。あの頃みたい……


ククッ……アッハッハッハッハッ!

少しでも面白いと思って頂けれれば、

ブックマークやいいね評価等して頂けると、モチベーションも上がって非常に嬉しいです!

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