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FPSゲーマーの転生先なんて決まってる!~ストーリーモードなんて覚えてる訳ない~  作者: 栗飯


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111/128

110.予選

「ロジェが2位か。若手の中じゃ実力はあるほうだ。まぁ、第3師団のトニーさんは認めねぇレベルだがなぁ」

結果を見ていたショーンは仕方がないとばかりに笑う。


「あぁ!なんか厳しいとか言ってましたね」

「トニーさんは昔の特務機関を知ってるからな。今の人数規模も好きじゃないんだ。質が落ちてるって……」


「耳の痛い話だな」

リリーナとショーンの話を聞いていたテレーズは長官と言う立場上、方針転換した人物その人でもあった。


「確かにあの頃と比べたら、質は落ちてるだろう。単純に質で言ったら、今、既に中佐以上になってるような奴らしか残らない……

そんなレベルの採用基準だったからな」


「なんで増員したんです?」


リリーナの何の気なしの問いかけ。だが、テレーズは心に響く質問でもある。質が落ちてる話ではない。増員理由の方だ。少し逡巡するが、いづれわかる話だと思い直し、リリーナに聞かせる。


「……実はな。お前の両親がきっかけでもあるんだ。あの時……、お前達に増援を送るのが遅れたのは特務機関の実働部隊が少ないことが要因でもあった。

だから、多少、質は落ちても特務機関に早い段階で入隊させる。レベルの高い任務は上位者にやって貰うしな。その間に訓練することで成長させ、未来のネームドとして育成する計画なんだ

……ま、そう上手くはいってないがな」


「なるほど……じゃあ、今の彼等は一応、素質アリと認められた人達ではあるんですね」

「そうゆうことだ」

テレーズはいつも通りのリリーナに内心ホッとする。実はクレアやフリード、ショーンでさえも後ろでビクッとなっていたが、いつも通りで安堵していた。

そんな周囲の内心を他所に、リリーナの関心はそこになかった。


(さっきのマッチ……ロジェって奴の動きが……んー、なんだろう。違和感が……)


「ほら、始まったぞ!あのスキンヘッドがロジェと並んで若手の有望株のニコだ」

「ほほう。ん?あれ?」

「どうした?」

ニコと並んでモニターに映る人物が目に止まる。

「あッ……」

「ん?おぉ、この子か!この子も期待出来るな!名前はー……」

「ナンシーさんッ!」

「そうだッ!ナンシー!!って知ってるのか?」

「勿論ですよ。私の2個上の先輩ですよ!特務機関になってたんですね!」

「彼女は半年前の入隊だな」


テレーズが補足する。全ての特務機関所属兵士はテレーズが最終判断となる。ショーンがあやふやでも、長官であるテレーズはしっかりと覚えていた。




ニコが建物の塀から、顔だけ出してこのマップ中央を通る川を沿いを移動する敵を撃つ。この川はマッチの端から端まで少し曲がりながら通っており、メインの通路になりやすい構造をしていた。そこをチラチラと確認しながら、反対の通路に足を伸ばし、チャンスとあらば敵を倒している。

ニコは銃を塀に乗せて安定させている。そのお陰でエイム精度が良く、距離が開いていても打ち勝っていた。



「合理的な戦い方ですね……スキンヘッドなのに…」

「そうなんだよなー。スキンヘッドなのに……」


「……全く、お前達は思考回路が同じなのか?アグノラよりも似てないか?」

同じことを言うショーンとリリーナに呆れるテレーズだった。

「あッ、そうだっ!アグノラさんは??」

「おぉ!あいつもいるぞ!次だな!でもなー、まだ無理じゃないか!?」

「そうなんです?」

「アイツは毒に頼り過ぎなんだよ。もっと銃の扱いを練習した方がいいな……能力ありきで動いちまってる。銃を活かした方がいい場面もあるんだよ」

「なるほど……それ、アグノラさんに言いました?」

「……言って……ないかもしれないな……」

ショーンは渋い顔をしながら、歯切れ悪く話す。


「ちゃんと娘に言わないとッ!あ!?嫌われるのが怖いとかですか?」

「……はい。娘に睨まれると…ちょっと……」


「逆ですよ!逆!ちゃんと見てあげなきゃダメです。自分を見てくれないのに他の人には訓練をつけている。そう受け取れます。ましてやその能力はショーンさんの血統しかないんですから、ショーンさんから聞きたいはずです!アグノラさんが可哀想です。」

「……はい」

「ショーンさんはネームドである前に父親なんですから、まず、娘を見てあげて下さい!そして、指摘出来る部分はちゃんと指摘すればアグノラさんなら吸収できます。まぁー、そうですね。ただ怒るんじゃダメですよ!?ここがこうなってるから、こう直すと良くなるって具体的に言って下さいよ」

「……はい。」


気付けばショーンはリリーナに説教されていた。年頃の娘に嫌われたくないショーンは自ら悪循環に陥るところだった。話を聞きながらショーンの言い訳は全て潰され、リリーナに反論出来なかった。


そうしている間に、15人の演習メンバーが出揃う。

・リリーナ

・フリード

・ショーン

に加え、各予選の上位2名が参加者となる。

第1戦

1位リチャード中佐、2位ロブ准佐

第2戦

1位シア少佐、2位クリフ中佐

第3戦

1位アラン大佐、2位ロジェ少佐

第4戦

1位ペイトン中佐、2位ニコ少佐

第5戦

1位ドロシー大佐、2位イーノス准佐

第6戦

1位トシキ中佐、2位アグノラ准佐


以上が演習の参加者となる。クレアやシンディ等の参加していないメンバーもいるが、少佐以下においては将来有望なメンバーが勝ち残った。


「……そっか、さっきの違和感はそういうことか」

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― 新着の感想 ―
中佐でも役不足な感じがしますね 5年間拠点防衛の実質指揮官をした実績からすると准将ぐらいでもおかしくないかと いきなりそこまで上げられないでしょうけど
面白くて1話から一気に読んでしまいました!もっと評価されるべき!本選が楽しみです!
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