表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
FPSゲーマーの転生先なんて決まってる!~ストーリーモードなんて覚えてる訳ない~  作者: 栗飯


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

110/128

109.戦い方

「お、シアもやってますね」

「手際がいいな」

モニタールームではリリーナやテレーズ達が演習を見ていた。


「…リリーナ。お前の世代は一体どうなってるんだ?」

ショーンが呆れたように話す。今しがた、シアがまた1人撃ち倒す。

「え?なにがです?」

「さっきの1回戦、ロブ・フリップが2位だったな」

「いやー、惜しかったですね。1位の人強かったですもんね」

ロブは先程の予選第1試合目に参加。3キル差で2位だったのだ。

「そういう事じゃねぇよ。今年特務に入ったばかりの新人が上位にランクインしてるってことだよ」

「さっきの子もリリーの同級生ってことね」

彼等を知らないクレアもモニターを見ながら雑談する。ちなみにクレアは不参加である。


「そうだ。ほら、シアがまた倒した」

見れば、シアが高い位置から廃墟を走る兵士を撃ち抜いていた。

「シア、いいぞー!!」

「ショーンの話は分かるがな、原因など明らかだろう」

「フリード。俺も1個しか思い浮かばねぇけどな。そんなにスっと入っては来ねぇよ」

「ふふっ、ショーンもそのうち慣れるわよ」

クレアが遠い目をしながら、そう、諭す。5年も一緒にいたクレアの実感が伴っていた。


「私も子供の頃から話は聞いていたが、5年でさらに磨きがかかったな……。お、1番リリーナの影響を受けてるシアはザックに似てきたな」

シアはこのマップでは高い建物となる、3階のジャングルに飲まれた廃墟にきていた。外が見えるかつては窓であった場所にガラスはなく、蔦植物が絡まる。その葉に隠れるように撃ち倒していた。


「だが、戦場と違って、倒した敵がシアの場所を把握する」


既にこの場所でスコアを稼いだシアを狙った者が来ていた。

「裏を取れそうだが、罠に気付くか?」

「お、ちゃんと警戒してましたね」

シアが設置していた設置型の地雷、クレイモア。階段の踊り場、登ってくれば死角になりやすい位置にセットされていた。登っていた兵士はしっかりと見つけ、安全な位置からサプレッサー付きのハンドガンで破壊する。

「シアの仕掛け方も良かったんだが、よく気付いたな」

「でも……」

「シアも気付いたな」


モニタールームでは戦場の様子が良く見えていた。

敵が登って来たことを直ぐに把握したシアは階段の最上段、そのすぐ脇の窓へ素早く移動する。


侵入してきた兵士は慎重に登っていき、先程までシアが狙撃していた場所を視界に収めた。そこにいると思っていたシアがおらず、一瞬、硬直する。


ダンダンッ!


窓の外、ほんの少しの出っ張りを起点に氷の足場を生成し本来は無いはずの場所。その位置からシアが発砲する。兵士は斜め後ろから撃たれ反撃も許されぬまま、キルされる。


「ゲームじゃ、あそこに立てない……こりゃ、油断は出来ない。やるねぇシア!」

「シアは機転も効く、ノウレアに向かう時もいい働きをしてくれていた。あの歳でアレだけ動けるのは強いぞ」

実際に任務を共にしたフリードの評価も高い。


「何より素直だ!それがいい!アイツらは優秀だが調子に乗ってるからな。俺らがボコしてもしょうがないって割り切りやがる」

「それが無ければもっと伸びると思うのだがな。今のうちに鼻っ柱を折ってあげた方が、彼等のためになる」

「……私に殺れって言ってます?」

「ははッ、気付いたか?」

ショーンが笑う。それはもう楽しそうに。リリーナに振り回されたショーンはリリーナを弄れる機会を見逃さないのだ。そのまま、シアがスコアトップとなりこのマッチを終える。


「そのアイツらって??」

「ほら、ちょうど良い。あの今出てきた、如何にも調子に乗った顔してる若いのが、ロジェだ」

「へー、でも勝ち上がってくるんですか?アランさんもいるじゃないですか?」

「このメンバーなら実力的にはアラン1位の2位にロジェってとこだな。俺はフーランに頑張って貰いたいがな」


そう言ってフーランらしき人物を指差す。フーランは茶色い髪を後ろに1つに纏めて邪魔にならないようにしている。目はタレ目でおっとりしている印象を受ける。


「ショーンは自分に素直な子が好きなだけでしょう。フーランはおっとりしてるけど、真面目だからね」

「なるほど、ショーンさんはああいう子が好みと……」

「おい、なんか語弊がある言い方だな?」

「そんなことないですよー」





モニタールームでそんな話をしているうちに、次の試合が始まる。彼等にはモニタールームの声は聞こえない。だが、長官が、フリードが、ショーンが見ていると知っているので、気合いは十分だった。

ロジェは試合が始まってすぐに走り出す。持っているのはサブマシンガン【パラサ】だ。軽く、動きやすいサブマシンガンを選び、スコアを稼ぐために走り回るつもりだった。


さらにロジェはグリップやストックで命中精度を上げ、ラピッドファイアカスタムにより、連射速度を向上させていた。

スタート地点は建造物群であり、元々こっちを主体にするつもりだったロジェはほくそ笑む。前方の家にスライディングで入る。

そこにいたのは1人の兵士。直ぐに撃とうとするが、狙いをつけながら入ってきたロジェの方が早い。トリガーを引かせる前に数発撃ち込んでキルを確定させる。


「ぉしゃっ!!」


ロジェは何度か死にながらも、作戦通りにキルを重ねる。シアと同様に自分の得意な距離感での戦闘を維持し、有利を押し付ける。そんな試合運び。

アランには及ばないものの、2位となり予選を突破したのだった。

サブマシンガン【パラサ】≒MP5

見た目などはこちらのイメージで。但し、あくまでも性能はゲーム〖Hero of War 虹色の戦争〗を元となっており、実銃とは必ずしも同じではありません。


少しでも面白いと思って頂けれれば、

ブックマークやいいね評価等して頂けると、モチベーションも上がって非常に嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ