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FPSゲーマーの転生先なんて決まってる!~ストーリーモードなんて覚えてる訳ない~  作者: 栗飯


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108.勝てば

日間ローファンタジーランキング入りました!感謝感激!

入隊式もそのままに特務機関員は同じ建物内造られた演習場で準備を始めていた。

「え?そうゆう感じなの?」


特務機関においても、通常のアルステリア軍と同じように主に事務仕事を行う者たちもいる。そういった者たちを除いた実働部隊メンバーは、何らかの形で選ばれて特務機関所属となっている。

そんな者たちであるのだ、多かれ少なかれ特務機関所属という自尊心があった。


長官であるテレーズはそんな彼らの自尊心をわざわざ、刺激して戦闘演習の機会を作ったのだった。

リリーナの戦闘を目の当たりにした者は少ない。言葉で聞いただけの戦果、これまで聞いた事もなかった人物が自分達を追い越して昇進。ましてや、まだ少女にも見える外見……

全てが不満を覚える要素として存在していた。


無論、軍の特性上、階級上位者の命令は絶対であり、リリーナの階級に口を挟むことなど出来ない。だが、心は違う。1度見せておく必要があると判断していた。また、テレーズはこれから特務機関を成長させるにはここで刺激、発散させておくのがいいと考えている。結果、入隊式という皆が集まるタイミングでそのまま演習することになったのだった。


___________


「あいつに勝てば中佐…勝てば中佐!

よし、よし。チャンスだ。あんなちんちくりん、目じゃないだろ」

気合いを入れている短髪の兵士と先程1番に声を上げたスキンヘッドの男が話していた。どちらもリリーナよりも少し年上の兵士である。

「ロジェ、流石におかしくないか?」

「んだよ?さっきニコだって一番に声を上げてただろ?」

「それは、明らかに長官は俺たちのそういう不満を爆発させようとしてたからな……

実際、俺たちよりも年下だろ?素直に賞賛出来ない気持ちもある」

「だったら、そのまま倒しちまってもいいじゃねぇか」

「まぁ、そうなんだが…ロジェもあの噂は聞いてるだろ?隻眼の死神……」

「アイツがそうだって?心配しすぎじゃないか?戦争してんだ。眼帯ってだけでそうならねぇだろ」

「そうだが……」

「お前だって中佐になりたいんだろ!?結局やることは同じだろ?」

「まぁ、そうだが……」

ニコの眉間にはシワがより険しい表情を浮かべる。どうしても、なにか不穏な気配を感じていた。



_____________



対戦に挑むのはリリーナに不満のある者たちだけではない。中佐になるチャンスを掴もうとする若手兵士以外にも、ただリリーナと戦ってみたい者もいる。


「思いの外多いな。予選を行う!勝った者が戦えるぞ」

「……予選はそっちか、俺もいこう」

「待て待て!お前はダメだ!」

サラッと参加しようとしていたフリードがテレーズに止められる。

「ッ!?何故だ!?俺もリリーナとやらせてくれ!」

フリードの熱意がすごく、テレーズは若干引いていた。思わず止めたが、趣旨には乗っているかと考え直す。あと圧がすごい……


「わかったわかった。やるのはいいが、予選には出なくていい」

「久しぶりにリリちゃんに私の成長を見せないとっ」

「シアも出るのか?俺もリリーナと久しぶりにやろうと思って!」

「もちろん僕も出るよ」


純粋にリリーナと戦ってみたい者達も参戦していた。

結局、名乗り出たのは90人程、バトルロワイヤルであるフリー・フォー・オールは最大15名で行われる。上位2名が勝ち残り、リリーナと戦闘だ。フリードとショーンの2人はテレーズの指示により予選免除となる。



____________



予選第2試合目


「リリちゃんと戦うためにはまず1位にならないとね」


そう呟きながら、現在地を確認したシアはすぐさま、物陰へ移動する。開けた場所にいるのは即、命取りになるからだ。まだ始まったばかりの戦場で物音はしない。

今回はスナイパーライフルではなく、マークスマンライフルである【プリオ-FK】である。マークスマンライフルとは簡単に言えば、アサルトライフルとスナイパーライフルの中間のようなものである。アサルトライフルをより精密、遠距離狙撃用にカスタムされたものだ。

FPSゲーム、〖HoW〗においても性能はそのように調整されていた。


「あんまり立地を把握出来てないから、移動は最小限にしよう」


ここは荒廃した建物が一部森に飲まれたような、そんなマップ【ジャングル】。このマップは特務機関も訓練に使用する、中規模なマップだ。シアもノウレアへ行く前に1度利用している。だが、逆を言えばそれだけだった。全てを把握しているとは言えず、特務機関在籍の歴が長い者程有利であった。


シアがいる場所はジャングル側、森は鬱蒼と生い茂っており、視界は遠くまで通らないが、草木がない開けた道は複数ある。

遠くで銃声が聞こえる。


(篭っていてもスコアが上がらない。勝つにはどんどん戦いに行かなきゃ)


シアがそう思い走り出そうとした時、足音が聞こえた。茂みを利用して身を隠しつつ、狙いを定める。走ってきた兵士の頭にエイムして発砲。兵士はなにも出来ずに頭を飛ばされひっくり返る。

しばしの沈黙のあと、追加の足音が聞こえないことを確認する。

(1キル…後続はなし。さっきの人はリスポーンしたばっかりだったかな?…あそこに行けばかなり有利なはず)


シアは当初の予定通り、ジャングルと廃墟の境目付近の建物に場所移動する。

(リリちゃんが言ってた。こういうのは自分の有利を押し付けるように立ち回るんだって!

不利は避ける。私の強みを活かすんだ)


少しでも面白いと思って頂けれれば、

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