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魔法界  作者: 山本の森
3/15

初めての任務

「ここが例の場所か…」

ラスクは今、初の任務を任されていた

場所は、光明軍の基地の近くにある、街『テニア』

この街は、栄えており人々もみな活気だっている


「この任務を完了したら、100コルン貰えるんだ

  こんなにいい話はない」

ラスクの心は躍っていた、だが、100コルンとはせいぜい買えてもパン1個といったところだ、なぜ、ラスクがこんなに喜んでいるかというと、盗みしか働いてこなかった為お金の平均を知らないからである

ライトスは、光明軍の費用の無さから無知なラスクをクエストに使ったのである


「誰か!そこのガキを捕まえてくれ!」

ラスクの方向に、フードで全身を覆っている子供が走ってくる


「おい、止まれ」

ラスクは口を開く、だが子供はラスクを避け横切ろうとする


「止まれって」

ラスクは横切る子供の首元を右手で掴む


「うぉあ」ザザザザァ

ラスクは走る子供の力に負け、引きずられる


「いい加減はなせよ!」

子供は振り返りラスクに言う

数百メートルぐらい走っただろう

あたりは木々に囲まれた場所で少し開けている場所にいた


「いてて、お前盗人だろ、、」

ラスクは引きずられて汚れた服を払いながら言う


「だったら何だよ」

子供は、盗んだであろうパンをかじり、ラスクを睨みつける


「いやぁ、任務でさ盗人のガキを捕獲しなきゃならなくてさ〜」

ラスクは首を傾げ子供に睨み返す


「なら、お前は生かしてはいけないな、、」

少しうつむき、持っているパンを口に頬張り子供は戦闘体制になる


「ガキじゃ俺には勝てねぇよ」

ラスクも戦闘体制になる


「女のくせに俺か…あまり殺したくはないが…」

フードを脱ぎ、ラスクに飛びかかる


「天使の光芒、、」

飛びかかる少年に人差し指と中指を合わせる

途端光のスジが発射される


(しかたないか…)

少年は諦めたように、避けることすらしない


カンッ


なぜだか、ラスクの光芒は弾かれた


「惜しかったなぁぁ!!」


少年はラスクに向かって右足で飛び蹴りを出す


「うっ、、」


ラスクは少しでもダメージを抑えるために、左手で飛び蹴りを受け止めた

だが、少年の蹴りの威力は凄まじく、ラスクは吹き飛ばされる


「女を殴るなんて…最低だ…」

少年は少し自分を蔑んでいた


「女、女って、俺は男だっつーの!!」

倒れたラスクは起き上がり、指を差し男にキレる


「可愛そうなやつだ、男だったら俺に勝てていただろうに、来世は男に生まれるよう俺も祈るよ」

男はラスクの言葉を信じず、余計に怒りを煽ってしまう


「あーもういいわ、本気出すつもりなかったけど

  そこまで殺されたいなら見せてやるよ、、」

ラスクは長い髪を結び、袖をまくった


「星光…」

ラスクは空に向かって右手をかざし、左手を少年に向けた


「見たことねぇ、魔法ばっかだな…」

男は少し驚いて、知らない魔法に身構えている

空から光の玉が飛んで来ている、遠くで光っている


「あのスピードじゃ、当たるわけねぇよ」

男は少し笑いラスクを馬鹿にする


「昇閃光」

ラスクは少年の足元を指さした

少年の足元の地面が少し浮き上がった


「うぁぶねぇ」

少年は後ろにバク転した

浮き上がった場所からは、光が空に向かって放たれていた

ラスクはその後2、3発さっきの技を放ち、少年は難なく避ける


「もう、諦めたらどうだ、」

少年は腰に両手を当てて前のめりの体制で言う


「空をみてみたらどうだ?」

ラスクは首を傾げながら言う


「あっ、や…」

ドゴォォン

少年に光の玉が直撃した


「なぁ、お前面白いから俺の軍に来ないか?」

ラスクは砂埃の舞っている中少年に問いかける


「あぁ、そっちの方が面白そうだ」

砂埃が薄くなると、短髪のラスクより背丈の高い少年の姿が見える、攻撃を直接受けたはずなのに、少年は、傷一つついていなかった


「俺の名前はラスク、女じゃねぇからな、、」

少し強い口調でラスクは言う


「まぁ、そういう設定ってことで覚えておくよ、俺の名前はリュウ、リュウ・アルベルトよろしく」

会った時には想像もできないぐらい、ニッコリ笑顔を浮かべる、顔立ちの整った謎の少年

リュウ・アルベルトここから、彼らの壮大な物語が始まる


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