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魔法界  作者: 山本の森
14/15

魔力測定【後編】

「そいや、決着ついてなかったな」

ラスクは円内に入る


「あの日は引き分けに終わったからな」

リュウも円内に入る

生徒達は、円内を囲い歓声を上げている


「ラスクちゃん、がんばれ〜」


「ラスクちゃん傷つけたら許さねぇぞ」


ラスク達は定位置についた


「始め」

リュウとラスクは地道に間合いを近づける


「ファイア」

リュウが先手をきった

ラスクは首を傾け軽々かわす


「演技はどうしたんだ?」

ラスクは、加減してないリュウを見て笑みを浮かべた


「演技?加減してほしいのか?」

リュウは首をかしげニヤける

ラスクは走り出した


「弱火」パチンッ

ラスクはリュウの目の前で指を鳴らした

瞬間目の前に炎が一瞬現れた


「!!」

リュウは少しビクつき瞬きをした


「ウィンド」

ラスクは魔法を発動した


「後ろか!」

ラスクは後ろに魔法を放っていた

リュウの背中は曲がり、腹がラスクの方に張る

生徒達の歓声はヒートアップする


「ウィンドインパクト」

二人は同時に魔法を使った

ラスクは、近づくリュウの腹部に手を近づけ放った

リュウは地面に向かって放った

リュウは空高く飛んだ


「ウィンドインパクト」

リュウは空に手を向けて放った

瞬間、ラスクの背後にリュウは着地した


「しまった!」

ラスクは振り返る


「バーンフレ…」


「勝負あり!!」

先生が割り込んだ

リュウはラスクに向けていた手を下ろした

ラスクは少し悔しそうにしている


「勝者リュウ・アルベルト」

リュウは決勝に進んだ

決勝の対戦相手は他クラスの生徒だった

髪型はショートで、背丈は普通、体格は良いとは言えなく、全体的に高貴で優しいオーラがある


「君、人間じゃないね」

リュウは耳元で男にささやかれた

リュウは驚いたが、すぐに冷静に戻った


「何、言ってるんですか、面白い冗談ですね」

男は笑っているが、目は笑っていなかった


「あ、あいつ、あの時の男アトミックじゃねぇか」

ラスクは円の外で呟いた


「おい、あれが1年で生徒会長になったってやつか」


「3年にも勝るって、噂になってるんだぜ」

生徒達は口々に生徒会長の噂を話す


「始め」

リュウとアトミックの組手が始まった

アトミックは走り出した


「水撃」

アトミックはリュウに殴りかかった


「魔拳かよ」

リュウは攻撃をかわした


「地水」

男は地面に手を当てた


「下か!」

リュウは正面に飛んだ

その時後ろで水がすごい勢いで噴射した


「水撃」

リュウが、ジャンプし着地し不安定な体勢の時には、アトミックは、リュウの目の前にいた


「ウィンドインパクト」

リュウは地面に手をつけ魔法を放った

地面の砂が勢いよく周囲に吹き飛んだ


「ゴホッゴホッ」

アトミックは、砂埃でむせて立ち止まっている


「風撃」

リュウはアトミックに背後から拳をふるった


「うわぁ」

アトミックは、宙を舞った


「ウォール」

アトミックは、場外ギリギリの地面から壁を作り出し

それを足場にして、リュウの方向に飛んだ


「やるなぁ」

ラスクは見入っていた


「めんどくせぇ相手だ」

リュウは、ため息をついた

リュウは地面の砂を手に取った


「水撃」

飛び込みながら、技を打とうとしているアトミックに対してリュウは、手に握っている砂を投げた


「うわっ」ゴホッゴホッ

リュウはアトミックの攻撃をかわした

アトミックは、目が開けられず肩から着地した


「あっ」

生徒達はみんな驚いた


「勝者リュウ・アルベルト」

アトミックは、円外に出てしまっていた


「うぉぉぉぉお」

すごい歓声が上がった


「大丈夫か」

リュウは倒れているアトミックに手を差し伸べた

アトミックは、手をつかみ起き上がる


「ラスク・モアとは、関わらないほうがいい」

アトミックはそう言ってその場をさった

リュウは意味がわからず、しばらく円内につったっていた


その日はクラスはリュウの話で持ちきりだった

魔力測定の結果は、リュウは25lv、ラスクは30lvだった、二人とも平均をはるかに超えているが、これでも加減した結果だった


深まるアトミックの謎、そしてラスクと関わらないほうがいいとは、どういう意味なのか…



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