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魔法界  作者: 山本の森
13/15

魔力測定【前半】

「よし、今日は魔力測定だ」

校内にあるグラウンドにラスク達は集められていた


「おれ、魔力結構あるんだぜ」

ラスクの横で少しでかい声で、男が見栄を張っている

その男の一声から、周りの男たちも見栄を張り始めた


「なぁ、リュウ魔力測定ってなんだ?」

ラスクは男たちの張り合いを気にもせず、リュウに問いかける


「お前知らないのか?魔力は人それぞれ違って、魔力が多ければ多いいほど『レベル』ってのが高くなって、強い魔法が使えたりする

で魔力測定は、そのレベルを測る検査みたいなやつだ」

ラスクはワクワクしている

そんなラスクを男達は目にし、見栄の張り合いがヒートアップする


「ラスクちゃんって、なんの魔法使うの?」

クラスの女の子達がラスクによってきた


「ん?光明かな」

女の子達は、みんなポカンとしている


「バカっ」

リュウはラスクに後ろから抱きつき口に手を被せ、焦った声で怒鳴る

女の子達は、ポカンとしていた表情からリュウの大胆な行動に歓声をあげた


「なに、怒ってんだよ嫉妬か?」

リュウはラスクの言動の悠長さに腹を立てつつ口を開く


「光明なんて魔法ありえないから、絶対使うなよ、使うなら光魔法にしろよ、絶対な!」

耳元でリュウは叫んだ

女の子達はリュウとラスクの関係について考察を始めていた


「おーい、お前らじゃぁ出席番号順に並べー」

先生が呼びかけをし、ラスクたちは縦一列に並んだ


「最初は飛距離の測定だ、基本何の魔法でもいいが、気団以外はなしだ」

そう言って一番の男の測定が始まった


「ふぁ、ファイア!」

男の右手からは、小石ほどの大きさの炎の玉が遅いスピードで放たれた


「10メートル」

ラスクは口に両手を当てて笑いをこらえている


「プッ、り、リュウみ、みんなこんな感じなのか?」

ラスクは笑いをこらえながらリュウに問いかける


「い、いや、あり、ありえないだろ」

同じくリュウも笑いをこらえていた


「そういや、お前龍魔導以外使えんの?」

ラスクは、他の奴らをみることなくリュウと話している


「あぁ、まぁ一様初歩的なのはな」

次々と、測定が終わっていく

ちょくちょく30Mや40Mの飛距離の者もいるが、ラスクたちからすると、どれも変わらないレベルだった


「加減しろよ」

リュウは、念を押して言った

ラスクの番だ、白線の後ろにラスクは立ち、右手を前に出し構えた


「速火球」

ラスクの手からものすごい速さの火の玉が放たれた、大きさは他の生徒たちと変わらないが、速さが桁違いだ


「は?」

測定のため正面に立っていた先生の顔面スレスレを通り過ぎた

500Mはあるグラウンドの直線からラスクの火の玉は見えなくなった、グラウンドの先にある校舎の壁に当たり爆発した

校舎には人が入れるほどの穴が空き、授業を受けていた教室はどよめいている


「ま、まぐれ、だよな……」

見栄を張っていた男達は、みんな目の前の現実を受け入れられていなかった


「な、なんか出ちゃった」

ラスクは、生徒たちがいる後ろを振り返り

嘘くさいセリフを吐いて、舌を出し片目を閉じて片手を頭に当てた


(こ、こいつ、ヤバーーーー)

リュウは、ラスクの加減のできなさと頭のおかしい言動に引いていた


「ラスクちゃん天才〜」


「ラスクちゃんかわいい〜」


「ラスクちゃんの魔法くらいた〜い」


生徒たちはラスクの演技に騙され、みんなまぐれだと信じ込んだ


(こ、こいつら、ヤバーーーー)

リュウは生徒たちの頭の悪さに引いた

そしてリュウの番になった


「ウィップ」

リュウの伸ばした手から、風の気団が放たれた


「60M」

生徒達はざわめいた


「お前、すごいなラスクちゃんには及ばないけどな」

クラスの男達がよってきて、最初は褒めていたが徐々にラスクと比べられはじめ、リュウは内心イラついていた


その後はラスクも加減し始め、威力、速さ、大きさの検査が終了した


「よし、最後は組手だ」

そう言ってグラウンドの中央の、半径50メートルほどの円のそばに集められた


「じゃぁ、ルールを説明する…」

ルールは、トーナメント方式で相手が降参するか、場外、先生の判断によって勝敗が決まる

打撃はなしだが、魔力を込める場合はあり


「俺がトーナメント表作ったから」

そこにはリュウとラスクは離れて書かれていた

準決勝で当たるようになっていた


「よし、最初の奴らは円内に入れ」

最初の組手が始まった、見るに耐えないその試合にラスクはあくびをしていた


「やりすぎんだよ」

リュウはラスクにまた念を押した


「あぁ、場外にだしゃいんだろ」

リュウは理解したようでホッとした

ラスクの番になった


「ら、ラスクちゃんが相手だなんて、、」

男は頭に手を当てて申し訳無さそうにしている


「ウィンドインパクト」

ラスクは頭に手を当ててる男に、両手をかざして呪文を唱えた


「うわぁ」

男は場外の2倍程の距離まで吹っ飛んだ

リュウはため息をはいた

その後リュウの番がきた


「よろしく」

リュウは気さくな笑顔をした


「へ、ラスクちゃんに好かれてるからって調子乗りやがって」

男は何故かリュウに嫉妬している

リュウは少し眉に力が入った


「始め」

その瞬間、リュウは男の懐に入り込み腹部に片手を当てた


「ウインドインパクト」

ラスクと同じ技を使った


「うわぁあぁあ」

男は場外の3倍の距離まで吹き飛んだ

ラスクはすごいニヤニヤしている


その後、ラスクとリュウは難なく勝ち上がり

準決勝になった

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