流れる
何から話せばいいか、
今度も困っている。
思いつかないときと、
話しにくいときがある。
解決できるようでも
疲れて諦めてしまう。
どうしたいのかも
わからなくなる。
戸惑いながら迷いながら、
ほんとうの自分を
自分にも隠しながら。
一日の中を駆け回る。
言葉が繋がらない。
壊れた感じだけは
その言葉に表れてくる。
滑らかさが消えてゆく。
昔はどうだったとか、
未来がどうなるんだとか、
今、どうしたらとか、
誰かに伝えたがる。
先週、今週、今月、
真夏の下か、横にいて、
音楽のことを気にして、
あなたをしまい込む。
朝は曇り空だった。
とりあえずの安心だった。
たけど三時になる頃に
怖い日差しが戻った。
日差しが怖いなんて、
そんな時代が来るなんて、
人は夏休み前の幻を
見るようになった。
怖い日差しの中を、
数え切れない車が続く。
皆、それぞれの用事を
抱えながら行く。
何から捨てればいいか、
わかってくるんだろうか。
思いつかないままに、
話はあふれるばかり。
考えてみたらずっと、
がんばっていたよ。
どうしてほしかった。
褒めてもらいたかった。
何にもできない自分だった。
振り返れば詩だけ、
誰も救わない詩だけなのに、
自分を信じさせてくれる。
夜中になり風が吹く。
蒸し暑い部屋の障子を
少し開いて覗く。
折れそうにしなる庭の木。
壊れる感じのままに、
何もかも壊れてしまえ。
それなら折れてしまえ。
どうせ幻なのだから。
隣の子供の叫びを捨てて、
見知らぬ町での似非平和。
自分の不甲斐なさに怯え、
一生の河を流れている。




