【改稿版】愛されたくて、飲んだ毒
私の前世は、毒で死んだ令嬢。……いえ、世間的には、悪役令嬢と呼ばれていたらしいわ。
領民を虐げるグロスター伯爵家に生まれ、死に物狂いになって伯爵のお仕事をしたのだけれど。結局、私は死んでからもずっと悪役令嬢と呼ばれていたみたい。今もなお、悪魔探しゲームなんて遊びがご令嬢のお茶会で流行っているとか。
でも、私は自分が悪魔だとは全く思っていない。
必死になって説得を繰り返し、領主の仕事を全うするよう言っても聞き入れなかった家族たち。金遣いが荒く、見栄っ張りな、でも、私にとっては愛する家族。そんな人たちのために、お仕事をこなして頑張って来たのよ。
難しい計算式も年表も、時間をかけながらちゃんと形のあるものにした。領民たちの水道代の計算に作物管理表、来期の予算案に前期の決算に……アカデミーに通っていない私にとって、それは結構大変なのよ?……なのに、私はその愛する家族に毒を飲まされて死ぬの。笑えるでしょう?
そこで全て終わりだったら良かったのに。
私は、目覚めてしまった。……爵位を剥奪されそうな、とある子爵家の娘に。
自殺を試みたその娘に、私は生まれ変わったみたい。目が覚めると、ベッドの上に居たの。
聞けば、私が死んだ年から5年後だって言うじゃない。
窓を覗くと、見慣れた街、そして、見慣れたグロスター伯爵家の城が見えた。
私は、なぜ目覚めたの?
これからどうすれば良いの?
これは、前世での行いが今世で報われる物語。
※『愛されたくて、飲んだ毒』の改稿版です。ミステリー要素少なめ、恋愛要素多めで30万字程度で完結します
※謎解きがしたい方は、『愛されたくて、飲んだ毒』本編をどうぞ!
※comico原作コンにて、奨励賞を受賞いたしました!
領民を虐げるグロスター伯爵家に生まれ、死に物狂いになって伯爵のお仕事をしたのだけれど。結局、私は死んでからもずっと悪役令嬢と呼ばれていたみたい。今もなお、悪魔探しゲームなんて遊びがご令嬢のお茶会で流行っているとか。
でも、私は自分が悪魔だとは全く思っていない。
必死になって説得を繰り返し、領主の仕事を全うするよう言っても聞き入れなかった家族たち。金遣いが荒く、見栄っ張りな、でも、私にとっては愛する家族。そんな人たちのために、お仕事をこなして頑張って来たのよ。
難しい計算式も年表も、時間をかけながらちゃんと形のあるものにした。領民たちの水道代の計算に作物管理表、来期の予算案に前期の決算に……アカデミーに通っていない私にとって、それは結構大変なのよ?……なのに、私はその愛する家族に毒を飲まされて死ぬの。笑えるでしょう?
そこで全て終わりだったら良かったのに。
私は、目覚めてしまった。……爵位を剥奪されそうな、とある子爵家の娘に。
自殺を試みたその娘に、私は生まれ変わったみたい。目が覚めると、ベッドの上に居たの。
聞けば、私が死んだ年から5年後だって言うじゃない。
窓を覗くと、見慣れた街、そして、見慣れたグロスター伯爵家の城が見えた。
私は、なぜ目覚めたの?
これからどうすれば良いの?
これは、前世での行いが今世で報われる物語。
※『愛されたくて、飲んだ毒』の改稿版です。ミステリー要素少なめ、恋愛要素多めで30万字程度で完結します
※謎解きがしたい方は、『愛されたくて、飲んだ毒』本編をどうぞ!
※comico原作コンにて、奨励賞を受賞いたしました!
設定資料
表紙、主人公紹介
2021/10/04 14:42
プロローグ
私は邪魔者だった
2021/10/03 00:00
01
アリスとベル
2021/10/03 01:00
「ベル」は家族に愛されていた
2021/10/03 02:00
アインスも、フォンテーヌ家の一員だったわ
2021/10/03 03:00
ベルとして、息をする
2021/10/03 04:00
アリスは悪役令嬢だった
2021/10/03 05:00
02
優しい手も冷酷な手も、淡雪にとっては毒だった
2021/10/03 09:00
風邪の時はお静かに
2021/10/03 10:00
一方通行の想い
2021/10/03 11:00
騒がしいから不安になる
2021/10/03 12:00
悪夢が追いかけてくる
2021/10/03 13:00
「悪」は私を離さない
2021/10/03 14:00
噂に屈しない、強い人
2021/10/03 15:00
03
「友達」の響きに酔いしれて
2021/10/03 20:00
知り合い
2021/10/03 21:00
歪み始めるは、過去か未来か
2021/10/03 22:00
驚愕の犯人
2021/10/03 23:00
彼の名前は、アレン・ロベール
2021/10/04 00:00
どうなってるんだ、フォンテーヌ家
2021/10/04 08:00
アリスとベルの共通点
2021/10/04 12:00
アリスとベルの共通点
2021/10/04 15:00
過去に囚われ、過去を恐れる
2021/10/04 18:00
04
ある晴れた日に、遠い昔を思い出して
2021/10/04 21:00
イリヤのペースは、私が乱す
2021/10/07 23:11
(改)
王宮へ向かう前夜
2021/10/08 15:47
偽った性別、隠す過去
2021/10/09 08:45
カモミールティは安息の味
2021/10/09 08:45
穏やかな日常に迫り来る影
2021/10/09 08:47
アインスの過去
2021/10/09 12:00
05
赤いバラを一輪
2021/10/09 15:00
地獄はここにあった
2021/10/09 18:00
2人と2つ
2021/10/09 21:00
どうしてなの?
2021/10/10 00:00
「悪魔の子」なんかじゃない
2021/10/11 17:48
ベルじゃないの
2021/10/12 14:23
アリスお嬢様
2021/10/12 17:20
06
皇帝直属部隊騎士団元団長、イリヤ・ルフェーブルという奴
2021/10/12 18:00
昼下がりの客人
2021/10/15 17:10
それは、静かに息をする
2021/10/16 00:19
その違和感は
2021/10/16 09:00
思い込みの副産物
2021/10/16 11:00
変わらない味
2021/10/16 13:00
任されたお仕事
2021/10/16 15:00
暗闇に愛されて
2021/10/16 17:00
07
記者は自由すぎる生き物だった
2021/10/16 21:00
黒雨が降り注ぐ、午刻の頃に
2021/10/16 22:00