生まれました!
昔、とある山奥におじいさんとおばあさんが住んでいた。
ある日、おばあさんがいつものように川へ洗濯しに行ったところ、川の上流から大きな桃がゆらりゆらりと流れてきたのを発見した。
おばあさんは、桃のそのあまりの大きさに驚きながらも、おいしそうな桃だと思い、家へ運び込こむことにした。
家へ運び込まれた桃を見たおじいさんはとても驚いた。
「なんて大きい桃なんじゃ! おばあさんすごい力持ちだったんじゃね」
それを聞き、おばあさんは、
「そうですよ。あなた40年も一緒に住んで今更なにを言ってるんですか」
そう呆れてみせた。
「ま、それはそうとさっそく、桃を切ろうや、おばあさん」
「いえいえ、おじいさん。桃は傷みやすいですからね、まずはササっと皮を剥くのが先ですよ。それに真ん中には種がありますからね。真っ二つにはできないんですよ」
そんなことを話しつつ、2人でなんとか桃を解体していくと、なんと中から男の子が現れた。
「おぎゃーおぎゃー」
2人はとても驚きました。
「なんということじゃろうか。これはきっと神様がくださった子に違いない」
「そうですね、おじいさん、この子の名前は桃から生まれてきたから、桃太郎にしましょう」
2人は驚き、桃太郎という名前を付けた。