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プロローグ【あまね脱出編】
わっこさんが、せまってくる。
「いい考えだと、思わない?」
いや、ダメダメダメ、と、首を横に振る。
「ずっと寝てても誰にも怒られないのよ」
いや、だからダメだってば。
「もう決めた事ですから」
そう言って、美少女は、出て行こうとする。
その後ろ姿に声をかける妖の長。
「そうね、また、いつでも戻ってきてね。
それから、ケイヤクすれば、すぐになれるから。
いつでも言ってね」
いや、ならない、ならないよ。
アマガエルになりたいとは、思わない。
まぁ、ずっと寝てられるのは、いいと思う。
けど、アマガエルのあまねカエルになるのは?
そう思いながら挨拶する。
「お疲れ様です、お先に失礼します」
「お疲れ様、またね」
委員長である妖の長が、笑顔で右手を振る。
左手が、パンダの置き物に置かれる。
よつば学院の学院長は、パンダだ。
よって、よつば女学院の学院長も、パンダだ。
置き物には、『ウテナ』と書かれている。
コッソリ目立たぬように、書かれている。
それに触れながら、座敷童子が、呟く。
「去る者追わず、来るもの拒まず、ですねー」
「だよねー」
魔の力を、宿したパンダが、応える。
続くーーー