表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
204/213

8-13

本日短めです

 王都から急使が来て、2日後。

 出撃準備と守備隊の編成を、大急ぎで終えた俺達は一路エルババの来るであろう場所へと向かった。


「家久、主戦場については予想がついているのか?」

「優秀な山くぐり衆が居っでな。相手ん位置は筒抜けだ」

「山くぐり?……あぁ、シルバーフォックスのことか? 確かにあいつらは、密偵として優秀に育ったからな」


 俺が相槌を打つと、家久は二カッと笑いながら地図を見せてきた。

 地図は、獣王国の城からもらったものだ。

 この辺りの地理が詳しく載っており、これ以上の物はディーが作っている航空地図くらいだろう。


「で、相手が来るのはどこなんだ?」

「おいん予想なら、こことここん2か所じゃな」


 そう言って家久が指さしたのは、ここから1日くらいの距離にある二又の道だ。

 それ以外にも道はたくさんあるが、あえてここを選んだ理由は……。


「なるほど、最短距離か」

「あぁ、相手は帝都ん包囲もいっき止めて、こちらに走ってきちょっそうだ。そうなれば、最短距離を突っ切っのが普通じゃろう」

「確かに、そうだな。ただ、二又だと相手がどちらに来るか分からんが?」


 俺がそう言うと、家久はいたずらっ子が悪だくみをする様な顔で、地図上で指を滑らせる。


「そこは、おいが先行して敵を釣って、あとはローエンどんに袋叩きにしてもれば大丈夫じゃ」

「ふむ、しかし相手を釣るのは大変だろう?」

「そこは、戦国一ん釣り師ち言われたおいん腕のみせどころじゃな」


 家久はそう言うと、二の腕をパンパンと叩いて見せた。

 余程自信があるのだろう。

 俺は、そんな彼の様子に頷いて応えた。


「良いだろう、家久。先行して敵を釣ってこい。ローエンは、部隊を家久が指定した位置に」

「はっ!」


 許可を出すと、部隊の大半をローエンに預け、家久はすぐさま少数の部隊を率いて先行した。


「では、ローエン。家久が指定した場所へ行こう」




獣王国 島津家久


 アーネットと別れて、すぐさま駆けだしたおい達は、1日ほどん距離を先行した。


「家久様、先ほど先行する偵察兵が敵を発見したと」

「ほぉ、もうきたか。予想よりも半日ほど早かね」


 偵察兵ん報告を聞いて、びんてん中で作戦を再考し始めた。

 正直敵と当たったぁ、もう少し先じゃて思うちょったど。

 そいが、予想よりもわっぜ早か地点で当たってしまう。

 こうなっと、問題になったぁ後方や。

 おいが、どしこ敵を釣ってん罠が出来ていなかれば意味がなか。


「家久様、如何されますか?」

「相手ん動きが予想外に早か。ただ、場所などは予想通りとなっちょっ。偵察兵にこちらに誘い出すごつ命令を送れ」

「それは、偵察兵を囮にという事ですか?」

「いや、十分な距離があれば、囮ちゆてん安全な役や」


 おいがそうゆと、聞いてきた将は頷いて命令を伝令に伝えた。

 こういってはないだが、毎回試されちょっ様な気がすっ。

 まぁ、おいは流れ者で、しかも元敵国ん人間じゃっでな。

 警戒されちょっ方が、当たり前ち言えば当たり前や。


「敵は、偵察兵を追いかけてすぐこちらにやってくっ。迎撃ん準備と逃ぐっ準備をしちょけ!」


 おいは、連れてきた兵全員に大声で命令を発すっんやった。


きりが良いところであること、私が連休中書けない状態なので、短い目になりました。


すみませんが、ご了承ください。


今後もご後援よろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ