ファーストフードコーヒー店の注文が決してfirst(時短)じゃない件について
「いらっしゃいませー!シュラーバックスへようこそ~!」
「いらっしゃいませ。何になさいますか?」
「あ、シュラーバックスラテの…
苦ーいやつね、シュラバだけに。」
「……。」
(10秒経過)
「ホットでよろしいですか?」
「うん。ホットで。」
「あ、豆乳って出来る?」
「はい、出来ます。ソイでございますね。」
「ソイって何?」
「豆乳のことです。」
「豆乳を投入するってか!」
「…サイズはどうなされますか?ショート、トール、グランデ、ベンティがございますが。」
「えっ何?!弁当?!」
「いえ、『ベンティ』です。」
「んー…」
(20秒悩む)
「じゃあ、ショートサイズで。」
(チッ そんだけ悩んでショートサイズかよ)
「ショートサイズでございますね。」
「フレーバーは何になさいますか?」
「何があるん?」
「ヘーゼルナッツ、ミント、キャラメル、ラズベリーがございます。」
「じゃあ、ヘーゼルナッツで。」
「ヘーゼルナッツって在庫ありますかー?」
ー店長、ジェスチャーで両手で×マークー
「すみません、今日はもう出てしまったみたいでして…。」
「そうなんや~じゃあキャラメルでええわ。」
「了解しました。」
「あっ、これって、カフェイン強いの?」
「カフェイン抜きのデカフェもございますよ。」
「刑事?!」
「いえ、デカではなく、『デ・カフェ』ですね。」
(こいつ、めんどくせーよ。)
「じゃあそれで。あ、ホイップクリーム付けてくれへん?増し増しでな。」
「ホイップクリーム多めですね。」
「以上でよろしいですか?」
「おう。」
「オーダー入りまーす!ショートソイシュラーバックスラテー、デカフェカスタマーイズwithキャラメルフレーバーwithホイップクリーム多めでお願いしまーす!!」
(店員さん一同)「ショートソイシュラーバックスラテー、デカフェカスタマーイズwithキャラメルフレーバーwithホイッ…」
「あっごめん、やっぱふつうのココアに変えていい?」
「オーダーストップでーす!!」
「サイズは……」
(以下、ループ)