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モンスタークリエイターの世界侵略 (投稿停止)  作者: 鈴木颯手
プロローグ~第1章 異世界転生~青銅騎士団編
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第21話 デーバ攻防戦6

市民兵を皆殺しにして後方にいた第三軍の隊長が撃ち取られている頃最前線の一騎討ちは続いていた。


ザンドの繰り出す斧をアーマルドは己の武器の鉄の棒を軽々と振り斧をはじく。


この攻防戦をずっと続けてきていた。


「フハハハハハハハッ!流石隊長格のことだけはある!久しぶりに燃えてきた!」


「…そう」


ザンドはアーマルドの足を狙い斧を振るうもアーマルドは鉄の棒を使いザンドの頭上をこえて後ろへと飛び越えた。


アーマルドは反撃とばかりに鉄の棒を振るうもザンドはそれをしゃがむことで回避して斧でアーマルドの胸に向かって突き刺した。


「甘い!」


アーマルドはそれを最小限の動きで回避して後方へと下がった。


「…なかなかしつこい」


「それは此方の台詞だ」


互いに軽口を叩くが両者の眼は互いを見つめておりきっかけがあれば再び攻防が始まるのは明白であった。


「(このまま一騎討ちを続けても我らは不利になるか)」


アーマルドはザンドを食い入るように見ていながらそのように考えていた。


既に半数近いアルケリオン軍が殺られておりこのまま一騎討ちを続けても第一軍以外の青銅騎士団によってやられるのは明白であった。


「(だからといってこいつを野放しにしても我らは殺られる)」


アーマルドはそう考え既に手遅れになっているという結論に至った。


「(兵達には悪いが最後の瞬間までこの戦いを楽しませてもらおう!)」


そこまで考えてアーマルドは鉄の棒を握る力を強くして戦おうとした。


しかし、それは慌てて一騎討ちに乱入してきた青銅騎士団の兵によって寸断された。


ザンドはアーマルドから眼を話さないようにして青銅騎士団の兵の言葉を聞いていたがそれを危機終わると斧をおろした。


「どうした?」


「…別に」


「そうか…。並ばその隙を狙わせてもらう!」


何があったかは不明だがアーマルドは一気に突っ込みザンドに鉄の棒を振り下ろそうとするが瞬間回りを黒い霧がおおってしまった。


「隠蔽魔法か!?」


アーマルドは慌てて周囲を警戒するが一足遅かった。


「がっ!?」


突如感じた痛みに胸をみてみるとそこには血で色を変えたザンドの斧の先端部分が胸からはえていた。


「な、なんと」


「…悪いがここで死んでもらう」


ザンドはそれだけ言って斧を一気に引き抜きアーマルドに振りおろした。

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