喋れない!
これは、我が家の長男(現在11歳)の成長の記憶を、うろ覚えで適当に書きなぐったものである。特に記録に残してないものなので、微妙にうろ覚えだったりするところもあるけど、身バレ防止のためのフェイクだとでも思っていただけると助かる。
息子は、宇宙人だった。出産直後、赤ちゃんというのは皺くちゃでお猿さんだと思っていたら、頭が大きくてしわが少なく、グレイのようだった。可愛かったけど。
生まれたときは普通の赤ん坊だと思ってた、じゃんじゃんお漏らしして、オムツから溢れても平然として足り大物だととか言われていたが、ごく普通の女の子顔の男の子として成長していった、と思う。
異変に気が付いたのは一歳ごろ、全く話せない。男の子は喋るのが遅いと言われてのんびり構えていたが、1歳3か月を過ぎても全く喋る様子がないのには流石に遅すぎる気がする。
そして一歳半検診ではっきり言われた「発達障害の恐れがあります」と。
その夜、夫婦で話し合った。
「なっちまったものはしゃーないな。とりあえずこれからどうしよっか?」
「3歳児検診ではもっとはっきりするらしいけど、それまでは普通に育てればいいらしいよ」
市から市役所内での発達障害児向け幼児教室を案内されたので、そこに通いながらまあ普通に育てていく。
おかしい、自閉症というとこっち向いて笑わないとか書いてあるが、この子こっち向いて笑うどころか超絶甘えん坊だぞ、特に俺に。
どうしよう、可愛すぎる。まだ喋れないけどね。