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[練習作]ダンジョン物  作者: 夜霧 時矢
再誕~駆け出しの頃~
1/11

プロローグ 思いでポロポロ

続ける事よりも完結を目指す事にした。

とりあえず物語が追い付き次第旧ダンジョン物は消します。

目指すは一章完結

 この世界は優しくも厳しい、だからこそ俺は生きていける。

 俺は、死後二度目の生を受けた。

 俺はこの世界にどうかかわるのか、世界は俺をどうするのか。

 それはまだわからない。

 ただ、俺はこの世界を嫌いではない。




 家を飛び出してから二十年がたった。

 当初、見た目はカッコイイより可愛い系でこれはモテる! と思った俺は悪くない。

 これでも男女交際的な意味で魔法使いなのです。

 なにせ見た目はまだ小学生みたいなものである。

 事実小学生みたいなもので未だ性欲は存在しない。

 さて、いきなりこんな話をされてもよくわからないと思う。

 だから、少しだけこれまでの話をしよう。




~生前、前世と言えるそれの話~

 俺はどこにでもいる、むしろどこを探せば見つかるの? 的なモブの一般人だった。

 そう、大多数の中の一人であり特別優れているわけじゃないし大抵劣っているとみられる部類だ。

 文章、漫画、映像等の娯楽が好きでオタクと言うほど知識もなくただ楽しむ程度の人間だ。

 人付き合いに関しては引きこもりと同レベルで苦手であるが、家が裕福なわけじゃないので最低限周囲とのかかわりを持っていた。

 そんなこんなでな流されて生きて、社会に出て世間の冷たさに絶望したころ俺は死んだ。

 別に、よくある神様がうんぬんとか邪神やら悪魔やらがうんぬんで殺されれましたというわけではない。

 単純に交通事故だった。

 相手は居眠り運転だったのだろう、ハンドル操作を間違えたのか歩道に突っ込んできたのだ。

 残念な事にそこは電信柱やらガードレールやら障害物になるようなものはなく減速もなかった。

 そして跳ねられてすぐ、俺は死んだんだと思う。

 なにせそこで記憶が終わっているから。




~生まれてからの話~

 生まれた直後は周囲が大変喜んでいたのを覚えている。

 気づいたら生まれていたのでこれが転生というやつなのだと思う。

 なぜ生前の記憶を持ったまま生まれたのかわからないが、あまりの痛みに暴れたのを覚えている。

 周囲の人たちは大変喜んでかなり大きな声で騒いでいたんだと思う。

 言語が違ったので言っている事はさっぱり理解できなかったが。

 暫くは耳が発達するのに時間がかかるらしく音が良く聞こえずくぐもって聞こえた。

 それでもなんだかんだで大事にされているのがわかった。

 ただ、意識がなぜかはっきりしないのはどうにかしてほしいと思う、赤ちゃん特有のものだろうからあきらめたが。

 後々になって分かった事だが、子供が生まれにくく、生まれても大抵死産という種族の子供だったのだ。

 たぶん、喜んでいたのはそのせいだろう。




~幼少期の話~

 元々いた世界と違って純粋な人間以外の人類がいる世界らしい。

 どうやら転生は世界も超えるようだ。

 俺の種族は長命種と呼ばれるものすごく長生きの種族らしい。

 まあ出生率が悪いのはそのせいだな、増えすぎないようにする自然の摂理だ。

 そしてこの世界には魔法がありモンスターがいて文明が機械文明まで到達していない程度だ。

 まあ魔法が無駄に便利なので元の世界みたいに狂った速度で発達するわけないよなと思う。

 もちろん魔法を覚えました。

 元々科学的な知識を小学校から高校までで教える義務教育を受けていてよかったと初めて思った。

 パソコンもそれなりに障っていたのでシステム的な概念もそれなりに理解できる。

 そしてそれらに似ているのだ、魔法の雰囲気というか使い方というか構成というか。

 そんなわけで村では神童として扱われた。

 ああそうそう、成長が早いのは大体人間換算で七歳あたりまでで、そこからゆっくり成長するらしい。

 つまり、七歳までは人間と同じように成長するのだ。

 そして七歳を迎えるころには村八分になっていた。

 なぜに?




~疎まれていたころの話~

 両親に新たな子供ができたのは喜ばしい話だ。

 前世のうろ覚えな性教育知識をフル活用して“当たりの日”にするよう誘導したのが良かったらしい。

 いやあ、この種族月のものが半年に一度しかないってすごいなと思った。

 これで子供なんてできるわけねーべ。

 そんなわけで、得意な回復魔法を出産前からかけ続け元気な妹が生まれましたとさ。

 嗚呼、妹可愛いよ妹。

 べったべたの超世話焼きでお兄ちゃん大好きっ子が育ったが、両親が矯正してしまった。

 うぬれ両親、いつかいてこましたる。

 そのころ神童と呼ばれていた自分は元のひきこもり的性格から妹と一緒か一人でいる事が多く、少々孤立していた。

 両親からも少し距離を置かれ始めたのも妹ができてからだったと思う。

 そのころなんか両親から妹と距離を置かされ始めたのに気づけば何か変わったかもしれないが後の祭りである。

 なぜそんな事が起こったのか? それは異世界の知識は異世界の常識という異端を俺にもたらしたからである。

 結果的に忌み子として見られていたと、村を出る時に村長に教えてもらわなければなぜ避けられていたのかわからなかったほどだ。

 俺の行動は結果的には利益をもたらしたが行動が異様であり変であり教えてもいない事を知っており普通は知っているはずの事を知らなかった。

 結果、暗黙の了解を破りまくり種族的なうんぬんを無視した挙句誇りがどうのこうのと、正直教えてくれたのはうれしいが村長うざい、最後だからって恨み言言わんで下さい。




~村から出てからの話~

 初めてモンスターに遭遇した、無論死にかけた。

 子供が生きていけるほど旅は甘くないのだ。

 もちろん世の中も甘くないわけで、人とすれ違っても特に優しくしてくれるわけないのである。

 学んだことは優しい言葉には裏がある。

 元の平和な世界ではどうだったか知らないが、この世界では無意味にやさしいやつらは危険であると学んだ。

 三回ぐらい身ぐるみはがされた。

 運良く生き残ったが、それから同じような事が何十回と有った。

 だが村には帰れない、追放されたようなものだったので帰っても追い出されるだろう。

 なにせ、子供の作り方を教えてしまったのだ。

 今更忌み子を村に置く理由がなかった。

 そして俺は死ぬ気で強くなったわけで、最弱のモンスターであるゼリーっぽいのをどうにか殺せるようになった。

 そして初めてのレベルアップを経験した。

 どうやらこの世界、ゲームのようなシステムが存在するらしい。

 たとえここがゲームみたいな世界でも、モンスターを倒してもお金を稼ぐことはできない、一つ賢くなった。

 やっぱりお金持ってるわけないよね、モンスターが。




~世界を知ってからの話~

 あれから一人で世界を放浪している。

 俺の故郷はかなり辺境の森の中だったらしく必死に歩いても町一つ遭遇しない。

 さすがに村はいくつか遭遇したが、基本的に小さな社会は外からの人間を受け入れないので特に日記に書くようなことはなかった。

 道はあるにはあるがたぶん旅人や行商人が使うためのものなのだろう。

 自分が生きているのはモンスターが殺しても消えてしまわないので食べる事が出来たからだ。

 最初の頃は悲惨だったなぁ。

 必死に葉っぱかじったり根っこかじったり食べれそうな死体を肉食の小動物と取り合ったり。

 少なくとも人間のするような生活ではなかった。

 最弱モンスターのゼリーは糞不味かった事をここに記しておく。

 今ではモンスターを倒して素材と呼ばれる生活に使える部分を剥ぎ取りそれを売る事で生活している。

 気がつけば村を飛び出して十年がたっていた。

 未だ小学生にしか見えないため信用してもらえず町では雇ってもらえなかった。

 まあ冒険者モドキしてるからいいんだが。

 そして町で新たな情報を手に入れた。

 モンスターは基本的にダンジョンから逃げ出したもので、ダンジョン内で殺すと素材を残して消えるらしい。

 そして、そんなモンスターを狩る連中を冒険者と言い、遺跡と呼ばれるダンジョンからいろいろなアイテムを回収して生活するんだそうだ。

 なんと冒険者なら自分のような小さな子供でもなれるらしい。

 さすがに死ぬだろ、普通は。

 まあそうだよなと大笑いされたが、本気で俺の事をただの子供だと思っているらしい。

 そしてダンジョンだが、この近くには無いという話なのでさらに旅をつづける事にする。

 後、ステータスを見る魔法を教えてもらった。

 変な呪いっぽいのがついていた。

 長命種の宿命という名前らしい。

 たぶん種族的なものなので仕方ないと諦める。

 そしてそれの内容だが次のようなものだ。


 ・成長速度干渉[低下補正] どうやら長命種の成長が遅いのはこれのせいらしい。

 ・特殊技能干渉[成功率低下補正] ゲームで言うところの職業についてないからそんなものはもっていない。

 ・生産スキル干渉[成功率低下補正] 上記同様持っていない。

 ・レベルアップ速度干渉[低下補正] なんか、聞いた感じ人の十倍ぐらい必要なようだ。

 ・レベルアップ時ステータス追加上昇 詳細不明である。

 ・転職制限[基本職の転職不可] 職業訓練生ってのの上にある基本職業に転職できないらしい。


 どうやら特殊職業というのは生産職らしく、その道のプロを目指すなら一般人だろうと最低でもこの生産職につくらしい。

 そして初心者であり子供な俺は元の世界で言う職業にもつけてないのでリアル無職である。

 ニート万歳。

 そんなこんなで町についた。

 気がつけば誕生から二十年たっていた。

プロローグ終了時点での主人公ステータス。

スキルでない自力での物作りは生産スキルには含まれません。

なお、祝福は無条件に詳細閲覧可能。


名称:フィフィル・ファウ・フォリア 職名:フィー

職業:初心者

称号一覧 [転生者][家出人][光化学狂信者]

>>特殊技能一覧

>魔法:ステータス閲覧

・Lv.1 名前、職業、称号一覧、本スキル詳細と技能一覧を閲覧可能

・Next-count 150

>魔法:生命力回復補助

>魔法:肉体活性化

>>祝福一覧

>長命種の宿命

・成長速度干渉[低下補正]

・特殊技能干渉[成功率低下補正]

・生産スキル干渉[成功率低下補正]

・レベルアップ速度干渉[低下補正]

・レベルアップ時ステータス追加上昇

・転職制限[基本職の転職不可]

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