灰色の空
掲載日:2025/11/22
何も知らない、どこにいることも今何年ことも自分の何一つことも知らない。頭の中で逃亡したいということだけがある。遠くまで走って。逃亡の理由は簡単、あの場所が嫌い。
右手は重い、有機ではないから。義腕だから。鉄から作った義腕。鉄錆の痕跡だらけ。義腕の起動構成なんか難しい、分けない。
呼吸が荒い。もう走れない。肺が燃える。足の筋肉が痛い、そして燃えるみたいだ。もう走れない。足はだんだんと重くなっている。だけど走らなければならない。
走りながら、今いる辺りを見渡している。何もない、誰もいない、何も見ない。荒れ地と灰色の雲だけ見る。
・・・・・・この世で一体何が起こったんだよ・・・・・・




