六話
後から読み返すと文章めちゃくちゃで泣ける
「おい!お前こんな時まで寝てるのか!」
大きな声で起こされハッと目を覚ました。誰が起こしてきたのかと思えば伊井田だった。伊井田に起こされ今までのことは夢だったのかと思ったが、どうやら夢ではないらしい。
その証拠にクラスの全員は今教室におらずコンクリートで周囲を完全に固めた部屋に頑強な扉の一つしかない異様な大広間にいるのだから。
どうやらクラスの全員が教室で気付けば燃えていたらしく、意識を失って気付けば此処にいたらしい。俺みたいに変な空間に飛ばされたのがいるのかと思ったが、クラスメイト達の話を聞いていると俺の様におかしな空間に飛ばされたなんてことはない様なのでこの事はしばらく黙っておこう。
そんな事を考えていると、大広間にあった唯一の扉が開き中から豪華な装飾をつけたいかにも貴族然とした肥満体型の男が入って来た。後ろには数人の中世風の鎧を纏った兵士を連れていた。
もしこれが王道の異世界転生物ならば今入ってきた男が王様で魔王と戦ってくれなんて頼んできそうだがそんな気配は一切なく、ただ店頭の商品を眺める様な腹立たしい目線でこちらをじっと見ている。
全員が入ってきた貴族然とした男といきなり現れた中世風の兵士達に困惑していると貴族らしき人物が口を開いた。
「やぁ異世界人者君私の名前はゲール・ドグラだ。突然この世界呼ばれて困惑していると思うがまず言っておかなければいけない事がある。」
貴族らしき男ゲールは醜悪な笑みを浮かべながらこう言い放った。
「君たち異世界人は我々の新しい 奴隷 として過ごしてもらう。しっかりと奉仕してくれたまえ。」
突然の言葉に全員が絶句しているとゲールは更に言葉を続けた。
「君たちはこの世界に来た時から既に我々の命令に逆らえない奴隷だ。その証拠に 這いつくばれ 」
ゲールが這いつくばれと言った瞬間体が勝手に動き地面に倒れてしまった。起きあがろうとしても体が言うことを聞かず起きることができない。これでは抵抗する事もできない。
そんな様子を見たゲールは見透かす様にこう言った。
「起きあがろうとし無駄だ。君たちは私の命令に逆らえない私が命令を解かなければずっとそのままだ。」
そんな中正義感の強い伊井田がゲールに声を荒らげて言った。
「こんなことが許されると思っているのか!俺たちはお前の命令を聞くオモチャなんかじゃない!早く解放しろ!」
ゲールは伊井田を心底呆れた様な目で見ていた。
「これだからバカは嫌いなんだ。立場を弁えずギャアギャアとお前の様な正義感しか取り柄のないバカ私は一番嫌いだ。 おい 」
そう言い放つとゲールの側にいた兵士が前に出たかと思うと伊井田の首をいとも容易く切り落とされていた。
「お前達もこうなりなくなかったら大人しく命令に従うことだ。」
先ほどまで生きていた伊井田が今目の前で首を切られあっけなく命を散らし死んでしまった。
俺たちの命はゲールの言葉ひとつで簡単に消えてしまうのだ。此処はもう日本じゃない俺たちはもう奴隷でしかないのだ。