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第二話 ようこそ日本へ

現代 4月24日 月曜日 朝7時 



なんだか、 今日の夢はいい匂いがするなぁ、、 でも、なんだか初めて匂う臭いだな、、、 

これ。


しかも、なんだか揉み心地すらある、、、 柔らかくて指が沈む、、、


でも、 待てよ? なんだか息がし辛いし重みを感じる、、、

ミーシャだと思ったけど、 あの子はそもそも入ってこないし違うはず、、、



待って、 こんな事考えてる暇ないかも、、、 マジで、息が、、、



僕はその時目が覚めた。 目を開け前を見ると、純白の布があった。

僕にはこれが何かが一発で分かった。


パンツ、パンツだ。 これ!! てか待って。 誰、、 誰が乗ってるの!!これ!!


その時パンツを履いた主から声が漏れ出た。



「ん、、、んぅ?」



パンツを履いた主はどうやら起きた様だ。

そのパンツの主は戸惑いながらも周りをキョロキョロと見渡していた。


だが、 そんな主も僕の息が足に当たってる事に気づき大きな声を出した。



「ㅇaㅎ'ㅏfㅗ!!!!!」


僕の目の前には薄黄色と水色のツートンでポニーテールをしたエルフが居た。



「僕は、、 僕は何もしてない!! え、、ちょっ! ちょっ!!! 何その手!! ちょ!!」



僕は怖くなりベットの上から降りた。



「ㄹrㅣq ㅁ!!!!」



僕は目の前の女の子の手から出された氷によって立ったままの状態で下半身を凍らせられてしまった



「氷!? え? 何これ!! 魔法!? てか、、 耳長っ!!! え? エルフ!?」



僕がそう大声で言っても、目の前の子は今の状況と見ず知らずの僕に驚いてキョロキョロしていた。でも、 エルフという言葉を聞いた途端に目の前の子は僕の肩を掴んできた。



「fㅁrㄱㅈ!! あ、、、 違う違う。 

 えっと確かこっちの言語は、、、 んん!! エルフ! エルフの事を知ってるんですか?」



「知ってる!! 知ってるさ!! というか、 君日本語喋れるんだね!!

 だったら話は早い、、 この氷を溶かしてくれないか、、、 ってちょ!」



目の前のエルフは僕の顔以外を凍らしてきた。


「今はそんな事どうだっていい。 エルフ、、 エルフの居場所を教えて」



「居場所? 何を言ってるんだ君は、、 まぁ、、 強いて言うなら本の中とかじゃないか? 

 それより、 この氷を、、」



「本の中!? ニホンにはそんな魔法があるの!?」



「魔法? そんな凄いものないよ!! まぁ、、楽しませてくれる魔法はかかってるかもしれないけどさ。 てか、そんな事より早く氷を!!」



「じゃあ、、、 居ないの? エルフは、、」



「居るわけな! 、、、とは言えなくなったけど、 君以外は居ないんじゃないか?

 この日本には」



「そっか、、、 そうなんだ、、」



エルフはしょんぼりとした表情を浮かべながら僕にまとわりついた氷を溶かしはじめた。



「えっと、、、 その、、 未だにこの状況について分かってないから聞いていいかな?

 えっと、、 じゃあ、まず名前はなんて言うの?」



「セレニタ モーレ フェリス。 長いからみんなは私の事フェリスって言ってる」



「おぉ、、、 The異世界って名前だね、、 じゃあ、 次の質問ね?

 君は何処からここに来たの? ここの部屋の窓は鍵がかかって入れないはずだよ?」



「エルガルト王国から転移魔法陣を使ってここに来た、、、 ううん、、 来てしまった」



「来てしまった? どういう事だい?」



「本当はここに転移されるはずじゃなかったの。 

 でも、 転移する際に座標盤が壊されて緊急転移でここニホンに来た」



「エルガルト王国、、、 転移魔法陣、、 うん、、 君は本当に異世界から来たエルフみたいだ」



「、、、さっきはごめんなさい。 急に凍らせてしまって、、、 えっと、、」



あ、、、 そうか。 僕、名前聞くだけ聞いて教えてなかった、、


「僕の名前は峰上 進(みねがみ すすむ)。 進でいいよ」



「進、、、 進さん。 さっきは凍らせてごめんなさい」



「別にいいよ。 さっきは二人とも混乱してたし、、 てか、 そんな事よりフェリスさん

 なんで日本語喋れるの?」



「転移をしている最中に頭の中にニホンの情報や言語が頭の中に流れてきたの。

 だから、 分かるの」



「ん? 何処からその情報が来たんだい?」



「魔法陣、、 転移魔法陣からだと思う。

 アレは転移する所の情報を頭に入れその地域に合うように身体を調整されてから転移されるの」



「何その便利なの、、、 まるで何処かの猫型ロボットの秘密道具みたいだね、、」



「それはドら〇〇〇の事を言っているの? そんなどこで〇〇〇みたいな物じゃないですよ? 

 転移魔法陣は」



「なんで知って、、、 ってそうか、、 転移される時に日本の情報が全部入ったんだよね、、、  てか、 一番重要な事忘れてた!!フェリスさんは本当に、、 本当にエルフなの?」



「耳でも触らせたら証明になる?」



フェリスさんは顔を下げた。 触って、、、 触っていいんだよな? コレ、、


僕は優しくフェリスさんの耳を触った。 フェリスさんは身体を少し震わせていた。

多分、 耳が敏感なのかな?



「うん、、 本物、本物の耳だ」



「どう? 証明出来た?」



「うん、 証明されたよ。 ありがとね」



「じゃあ最後まで溶かすね」



「頼むよ」



フェリスさんは氷を最後まで溶かしてくれた。


———


フェリスさんは本棚に入ってる本を物色し始めた


見た感じ年齢は僕と同じ16か17に見えるけどどれくらいなんだろ?

気になるし聞いてみよっかな、、、



「その、、、 女性にこういうの聞くの失礼だと思うんだけど聞いていいかな?」



「うん? なに?」



「その、、、 フェリスさんっていくつなの?」



「いくつ? いくつって年齢の事?」



「そう、、 そのいくつ」



「えっと、、、 確か今年で、、、 164歳かな?」



「うんうん164歳、、、 164歳、、、 16、、、 4。 ん? ん!? 164歳!? 

 え? その見た目で!?」



「また凍らすよ?」



「あっ、、 えっとそういう意味で言ったんじゃなくて、、、」



「エルフの中には1000年も生きるエルフも居れば、10000、100000年も生きる

 エルフだって居る。 私はまだ子供なの」



「エルフって凄いね、、、」




「へへ、、 そうでしょ、、」

 


「てか、やばい!! こんな事話してる暇ないじゃん!! 学校、、 学校あるじゃん!!」



その時、階段の軋む音が聞こえてきた。 母さん、、 母さんだ!!



「ちょっとフェリスさん!! 魔法とかで隠れたりする事は出来る?」


「出来なくはないけど、、、 使える魔力はもう、、 というかなんで隠れないといけないの?」



「説明してもいいんだけど、、今は出来ないというか、、、その、、 えっと、、、

 とりあえずどっかに隠れる事は出来る?」



「まだ、進さんの事信用出来ないし何かされそうだから嫌」


「今はそんな事言ってる暇がな!」



僕の部屋の扉が開いた。


母親にこんな状況を見せたくなかった。

白いワンピースを着た女の子の肩を掴んで鼻息を荒くしてる状況を、、、



「進、、、 あなた、、」



「違う!! 違うんだ母さん!!! そんな、、、 そんなゴミを見る様な目で見ないでくれ!!  この状況、、 どう説明すれば、、」



「私に任せてください。 お母様、私はエルガルト王国から来た

 エルフのセレニタ モーレ フェリスです。 長いのでフェリスとでも呼んでください。 

 急に押しかけてしまい申し訳ございません。

 ですが、、 私もここに来たくて来たわけではないのです。 

 お母様が今すぐにここから出ろと言うのであれば出ます」



「エルガルト王国? エルフ? ちょっと進、、 この子何言って、、、」



「彼女の言ってる事は本当。 本当だよ母さん」



「エルフ、、、 エルフってなんなの? そもそも、、」



「えっと、、 エルフってのはね、、」



「エルフってのは耳が長くてこんな魔法が出せる生物です」



『咲き踊れ花の精霊よ』



フェリスさんは見た事ない花を手から出した。 

その花は僕の部屋にどんどんと散らばり落ちていった。



「何これ、、、 綺麗!! 綺麗、、 綺麗だけど掃除が、、、」



「吸収出来るので掃除しなくて大丈夫ですよ。 ところで、話を戻しますが

 私はここに居てよろしいのでしょうか、、」



「未だにエルフってのや、 エルガルト王国ってのがよく分かってないけど、、

 見たり、 聞いたりした感じ嘘はついてないわよね」



「はい、 嘘偽りなく全て事実です」



「もし、、、 出てけと言ったら貴方はどうするつもりなの?」



「お母様の命令通りに出て行きます」



「出て行ったその後は? 信頼できる人や行ける家はあるの?」



「いえ、、、 ないです、、 ないですけど、、」



「まぁ、じゃあ別にここに居てもらって構わないわよ。 私、前から女の子欲しかったし」



「え? ちょっ、、 母さん? 何言って、、、」



「別にいいでしょ? なに? あんたはこんなかわいい子を外に捨てろって私に言うの?」



「いや、そういうわけじゃなくてさ、、、 え? 話早くない? え? え?」



「あんたと違って理解できる脳があるのよ。 ね? フェリスちゃん」



「はい、そうです。 お母様にはあります」



「てか、 それより進。 あなた学校に遅れるんじゃないの?」



「ん? 学校、、、 学校!? そうじゃん!! あるじゃん!!」


「リビングに洗濯した制服と朝ごはんがあるから食べて行きなさい。

 じゃあ、 フェリスちゃんはとりあえずここの部屋じゃなくてあの人の部屋に行こうね」



「はい、 分かりました。 お母様」



僕はフェリスさんと母さんを上の階に置いていき、 急いで下に降り朝ごはんを食べ学校に向かう事にした。


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