セピア 作者: 草月美翠 掲載日:2023/02/20 ありきたりな景色でさえも セピアをかければ郷愁になる 万物には感動が宿るから 無数の光が寄り添って白色となるように 色ガラスで特定の波長を吸収すると その補色だけが透過するように 万物にはビビットとセピアが共存している 目の前にありきたりな世界が広がっている それはなんと幸せなことだろう そこには感動があり、そして何もない 喜びと悲しみと、既知と未知とが重なり合って 思考というフィルター越しに だからその無地は心を揺らす