表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

35/72

ジェイクside

今日はリアの誕生日。


待ち合わせ場所に少し早く着き、待っているとリアがやって来た。


美しいな。

リアには、やはりこういう服が似合う。


馬車の中では、リアに見入っていて話を聞いておらず、リアを怒らせてしまった。

正直に話したらすぐに許してくれたが、怒ったリアが可愛いと思ってしまったのは言えない。


馬車から降りるときに手を差し出したまま、リアの手を離さず歩き始める。

リアの社交会デビューのエスコートの話や、食べ物の話をするリアは喜んでいて、連れてきてよかったと思わせる。


食べ歩きにも抵抗がないのは、記憶持ちだからというのもあるのだろう。


途中、リアの足が止まった。

前世で石が好きだったようだ。それは、宝石と違って安いものだが、気に入ったものが見つかったようで良かった。

リアは俺にも早めのプレゼントをくれた。

はじめは断ったが、貰うと嬉しい。

早く付けたくてウズウズする。

それは、リアも同じだった様だ。


「せっかくなので、付けてもいいですか?」

「ああ。」


袋から出し、付けようとするが上手くできないようだった。


「付けようか?」

「え、あ、お願いします。」


俺は後ろに回りネックレスをつけた。


「ありがとうございます。」


後ろを向きながら、いい笑顔をくれた。

リアの首元で、俺の目の色の石が揺れる。

証を付けて笑っているリアを見て堪らなくなる。


これは、…優越感か?充足感か?

この美しく、可愛い人が俺の婚約者なのだと、言い回りたい。


…抱きしめたい。


いや、ここは人目があり過ぎる。

我慢、我慢だ。


「せ、せっかくだから、俺も付けるか。」


チェーンは仕事中にも騎士服の中でつけれるような長さと、丈夫そうだが邪魔にならない重さ、太さであるものにした。そのため、つけるのも首に通すだけで簡単だ。

袋から出し、首を通そうとすると、


「あ、私が。」


リアが手を出した。俺は、少し迷ったがリアに渡した。


「…頼む。」


リアは受け取り、背伸びをする。俺が少し屈むと俺の首にネックレスをかけ、ペンダントトップを撫でた。そして、にこりと笑う。

思わず、顔を背ける。


美しい…。

先程は可愛かったのに、今度は美しい。

何だ?煽っているのか?

いや、まさか。しかし…


再びリアを見ると、顔を背けられたことは気にしていない様だ。自分のネックレスを嬉しそうに指で触っている。


何、何だ。

今度はまた可愛い。

俺は試されている!?

神に試されているのか?


俺が葛藤していることを知る由も無いリアが、次の目的地を決めた。


「ジェイク。今度はたこ焼きが食べたいです。」

「あ、ああ。食べよう。」


俺は、リアに手を引かれ歩き出した。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ