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ジェイクside

その知らせは、孤児院訪問中に届けられた。


「隊長!」


部下が俺のところへ駆けてきて、耳打ちをした。


「何!?…そうか。怪我人は?…分かった。」

「ジェイク。どうした?」

「殿下。お耳を…。」

「ああ。」


俺は周りに聞こえないよう、レオン殿下に報告をする。


「学園で、リカルド殿下が襲撃されました。怪我はないそうです。怪我人もいませんが、犯人らしき人物は自害していたと。」

「そうか。…学園には、スターチスの影がいる。話は既にスターチスに行き、動いているだろう。私達は、慰問が終わり次第、向かおう。」

「畏まりました。」


怪我人がいないという事は、リアも無事なのだろう。今は、レオン殿下の護衛中だ。気持ちを乱してはいけない。


俺は大きく息を吐いた。


よし、大丈夫だ。


慰問終了後、皇太子妃ユリーナ様と分かれ、レオン殿下と俺は学園に向かった。

学園で、スターチスとも合流する事になっている。


学園に着くと、応接室に通された。スターチスは先に来ていて、ソファに座っていた。

レオン殿下を見ると、立ち上がる。


「スターチス。状況は?」

「ご存知の事も含め、改めて説明します。外で交流会をしている時に、リカルド殿下が襲撃されました。副隊長のグレイが矢を打ち落とし、殿下に怪我はなく、他の怪我人もいません。犯人らしき人物は学園の用務員で、長期休暇の間に採用した者だそうです。この者は、既に自害しているところを、うちの影が発見しています。」

「リカルド殿下は、今どこに?」

「周りに怪しい者はいませんでしたが、念の為警備を強化し、自室へ。窓には近づかないよう、忠告もさせて頂きました。さらに、用務員が犯人であった可能性が高いため、護衛や影にはその他の関係者にも気をつける様に伝えてあります。」

「分かった。それで問題ない。」


安全が分かれば、一安心だな。

それなら…。


「…スターチス。交流会という事はリアもいたのか?」

「あー、そうですね。」


俺の言葉に歯切れが悪くなる。


「どうした?何かあったのか?」

「いやー。何かあったといえば、あった?なかったといえば、なかった?」

「はっきりしろ!」

「はあ…。いち早く矢に気づき、近くにいたリカルド殿下を伏せさせたとか。」

「何!?怪我はないんだな。」

「怪我人はいないと言いましたが?」

「…なら良いんだ。」


改めて聞いて、安心した。


「…スターチス。お前の妹はどうなっているんだ?」


話を聞いて驚いたのだろう。レオン殿下が、スターチスに質問した。


「何がですか?」

「矢にいち早く気づくって…。」

「太陽があたり、光って見えたそうです。」

「聞きたいのは、そういうことではないのだが。」

「分かっていますよ。オパール家の娘と言う事でしょうかね。何かしらの気配は分かるようですよ?それが悪意か、好意かはっきり分かるかどうかは知りません。ただ、暗殺者等は周りが始末してしまうので、気づいても何も言わないだけのようです。」

「そうか。」


そこへ学園長と、グレイがやって来て、対策や今後の動きについて話し合った。




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