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ジェイクside

リアに会いに行った次の日…


朝、リカルド殿下の護衛をしていると、リカルド殿下が話しかけてきた。


「エメラルド隊長…いつも、昨日のような事を?」

「?」

「婚約者との手合わせだ。」

「いえ。」

「そうなのか?息が合っていたぞ。」

「そうですか。」

「この国の女性は皆、武術の心得があるのか?」

「いえ、皆ではありません。しかし、女性騎士もいますし、珍しいことではないと思います。」


貴族女性では珍しいのだが、それは言わない。この国の女性、と言われたのだ。貴族とか平民とかは、言う必要がないと判断した。

そして、その日の学園生活は、何事もなく終わったのだった。





また次の日…


俺は城にいた。


「ジェイク。リカルド殿下の様子はどうだ?」

「何事もなく、過ごされていますよ。」


リカルド殿下の今回の留学、実は後継者争いから逃げる為に、決まった事であった。

第1王子と第2王子は戦う気満々。

一方、第3王子リカルド殿下に王太子になる気はない。しかし、周りが擁立させようとしている為、ライバルを減らそうと暗殺されることも考えられた。

そこで、周辺諸国でわりと友好的な我が国に、留学という形が取られたのだ。


「こちらで何かあったら、こちらの落ち度になるからな。」


レオン殿下の指示により、リカルド殿下がこちらに来る少し前から現在に至るまで、隣国とリカルド殿下の周辺を調査、警戒している。


「分かっております。」

「はぁ…。いつまでこれが続くんだ?」

「隣国の王が、王太子を決めるまででしょうか?」

「早く何とかしてほしいな。第1王子と、第2王子のその後は?」

「第1王子は、特に何も。第2王子は何やら画策しているようです。」

「そうか。スターチス、引き続き頼む。」

「畏まりました。」

「ジェイク。明日は、慰問だ。ユリーナと一緒に孤児院へ行くぞ。」

「畏まりました。」


レオン殿下は王太子妃のユリーナ様と定期的に孤児院へ訪問しており、子ども達に会う事を、案外楽しみにしている。


「子供たちに会うと癒やされるんだよな。」

「ご自分のお子の事もそろそろ考えないと、うるさい方たちが突撃してきますよ。」


スターチスが軽く発言する。


「それな…。もうやられた。まだ結婚して1年も経っていないのに、側妃を勧めてきたぞ。」

「…お気の毒様です。」


王、王太子のみに多妻が認められているが、現在の陛下とレオン殿下は、側妃を娶ろうとは考えていなかった。


「争い事にしかならんのに、なぜ側妃を迎えねばならん。子供ができなければ、縁者などいくらでもいるだろう。」

「次期国王の後ろ盾になって、力を得たいのでしょうね。」

「はぁ…。」


そんな話をしながらも、手元では書類仕事を行っている二人は凄いと思う。

俺は胸に手を当て、内側に入れてあるハンカチを感じた。


俺も頑張らねばな。


そして、手元にある明日の護衛に関する書類に目を通す。




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