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ジェイクside

先日は、リアと遠乗りに行った。


リアは、その日も美しかった…。

シンプルな装いであったが、それが余計にリアの美しさを引き立てていた。

弁当も、リアが作ってくれたと言っていたし、あんなに料理上手で美しい婚約者がいて、俺は幸せ者だな。


馬上で怖がるリア。

幸せだと身体を寄せてくれたリア。

ジェイクと呼んでくれたリア。

恥ずかしがるリア。

なんと言っても、口付けをしたリア。


美しいだけでなく、可愛い。


「何、ニヤニヤしているんだ。気持ち悪い。」


レオン殿下が顔をしかめている。


「殿下…。俺は、そんな事は、」

「していた。」

「ジェイクさんは先日、我が妹と遠乗りでしたから思い出しているのでしょう。全く。何を思い出しているのか分·か·り·ま·せ·ん·がぁ!」

「ゴホン。…失礼致しました。」

「はぁ…。可愛いリアが。」

「スターチス、俺を認めてくれているんだろう?」

「これとそれとは違います!…あ、例の話ですが、リア付きの使用人には話したそうですよ。」

「そうか。」

「スッキリした顔をしていました。」

「それは良かった。リアにも伝えてくれ。」

「何をです?」

「良かったな、と。」

「ご自分でどうぞ!」


記憶持ちの話は、レオン殿下も陛下から聞いているのだろう。それをスターチスも分かっていて、話を出している。


「プルメリア嬢もそろそろ社交界デビューか?」

「はい。」

「その時には、俺との婚約も知れ渡る。」

「今でも、皆知っていますけれど?」

「そうだな。噂の払拭は速かったな。」

「リア曰く、女性の伝達能力は凄いらしいです。」

「「分かる。」」


レオン殿下もスターチスも頷いている。


「さて、仕事の話に変えるとするか。今度隣国の第3王子リカルド様が留学に来るのは知っているな?」

「「はい。」」

「彼も最終学年だ。プルメリア嬢なら大丈夫だと思うが、気をつける様に伝えてくれ。」

「例の件ですね。畏まりました。」


記憶持ちが知れてしまうと、利用されたり事件に巻き込まれたりする可能性がある。


「父上は留学の件、私に任せると言っている。スターチス、お前に動いてもらうことが、多くなると思っておいてくれ。」

「畏まりました。」

「護衛騎士の選抜、取りまとめはジェイクに任せるからな。騎士団長によろしく。」

「畏まりました。」

「それでは、各々準備を頼む。」

「「はい。」」


そして俺は、隣国の王子の護衛騎士の選抜、編成、下調べなどで忙しくなり、リアとの時間が十分に持てぬままリアの長期休暇は終わってしまった。



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