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神のご加護が現実的すぎる

「それでは長い滞在になりそうだから全員に神の御加護を渡します。神様は眠りにつく直前、いくつかの事を言われた。異世界に来たら、全員にこのご加護を配るように。異世界の人の生活に溶け込みながら聖女様を探す事。異世界に行く者は仲違いをしない事。」


司祭はそう言うと、転移者全員に青い小さな石と赤い小さな石を渡した。


「これは神様から渡されたご加護である。これを両手で包み目を閉じなさい」


皆は言われるがまま、赤い石と青い石を包み込み目を閉じた。


「……」


司祭様は聞き取れないくらい小さな声で何かを呟くと、全員の手が光り出した。

強い光が放たれた後目を開けると、全員の手に握られていたのは、

何故か、マイナンバーカードとスマホと一万円札だった。


「これは…」


手に持っているものを見た父が言った。


「日本で生活するのに困らないように身分証と、情報収集のためのスマホ、そして3日分の生活費か?神様って面白いね」


神のご加護が現実的すぎて奥野家一家は笑った。


「神様、よくわかってるなー。身分証なしで仕事も出来ないし職質にあったら困るし。」

と、兄。


「そうだよねー外国人観光客や留学生、みんなスマホ持ってるしね」

結衣が言った。


「そんで一万円札って、修学旅行のお小遣いの金額だね。遠くに行く子供を心配した親の準備したものみたい」兄は結衣に答えた。


「パスポートやビザじゃなくてマイナンバーカードっていうのがいいなぁ。父さんびっくりだ」


「身分証といえば免許証なのにマイナンバーカードなのね。」と母。


ここから更に1時間、スマホの使い方を説明する事になった




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