表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

32/35

ライアンの恋

ヒロヤとライアンの試合が終わった。


結果は、ヒロヤ、ライアンのチームの優勝である。


試合後に相手チームと握手をして、その後、2チーム並ぶように言われると、主催者のアロハシャツを着た白髪の少しぽっちゃりしたお爺ちゃんが出てきて、優勝者のヒロヤとライアンに、メダルと賞品のこの施設の中で使える2万円券をくれた。


黄色い声の歓声が上がる


表彰式が終わると、相手チームである野球部風の2人は一緒に来ていたであろう、同じように下半身がどっしりした10人くらいの筋肉質の集団に合流していった。


男性の集団に、女の子が群がり声をかけている。

まもなく、男女4人ずつくらいにばらけて、プールや海などに消えていった。



もちろん、ヒロヤとライアンも囲まれた。

背の高いライアンは、仲間である騎士団御一行を探したが見つからない。ライアンは魔法が使えないのでテレパシーを送ることができないから、目で探すしかない。

ヒロヤはスマホで連絡をしようとしたがポケットから携帯が出せない。

女子が近すぎるからである。


「今から私たちと海で遊びましょうよ」

「あっちのバーで飲むのは?」

「みんなでバーベキューとかしない?」


次から次へと誘ってくる。


女性を撒くためにアスレチックエリアに入り、そのまま海へ行った。

砂浜に座っていたが、ヒロヤは海に入っていった。


1人砂浜に座っていたライアンの横に、ソバカスのある小麦色の肌に金髪の混じったブラウン色の癖毛の、歯に矯正をつけた20歳くらいの女の子が座った。


『ねぇ、さっきのビーチバレー見てたんだけど、あなた日本語すごく上手ね。日本に来て長いの?私はまだ日本に来て半年でね、カタコトの日本語しか話せないからあなたがうらやましいわ』


と女の子に英語で話しかけられた。

くったくなく笑う笑顔はライアン好みで、でライアンは一目惚れをしてしまったが、そこは隠して紳士的に振る舞う。

騎士団御一行はこの世界の言葉はなんでも読み書きができ、話しかけられた言葉で返答ができる。


『私はこの国に来てまだ1ヶ月経っていないが、同僚と共にこの国に来ているからなんとかなっている。文化の違いに驚く事は多いがな。』


そこからライアンと女の子は意気投合した。

女の子の名前はハンナと言った。


『ライアン、どこからきたの?私はオーストラリアよ。』


『私はオランド王国だ』


『オランド王国?聞いた事ないわね。モナコみたいな公国なのかしら?』


『そうかもな』


『ウオーターランドの奥にすごく素敵なバースペースがあるの。行かない?私の友達が今そこで飲んでるの。これから日本にいる者同士、仲良くしていきたいもの。』

ハンナの輝く笑顔にライアンはドギマギしながら、


『いいね』

と答えた。


そこでヒロヤが海から上がってきた。

ハンナと一緒にいるライアンを見て少しニヤッとした。

ハンナはさっきのビーチバレーの様子を見ていたのでヒロヤが近づいてくると、ヒロヤにも笑いかけた。


「ハジメマシテ。ライアン ヲ バー 二 サソイマシタ。イッショニ ドウデスカ?」


と日本語でハンナはヒロヤに話しかけた。


『いいですね?一緒に飲みましょう』

英語で返事をして、ライアンとハンナと3人で一番奥にあるバーに向かった。


結衣とアーニャの女子ビーチバレーチームと一緒に来た事を聞かれてそうだ、と答えたり、他愛もない話を英語でしていたが、いきなりライアンの動きが止まった。

どうも様子がおかしい。


「ライアンどうした?」

動きがおかしいライアンに日本語で問いかけた。


「前に進まないんだ。頑張って歩こうとしているのに…」

「くそ!進まない!」


どうやらライアンが前に行けない地点が奥野屋から3万歩の地点らしい。


聖女様捜索の距離から外には出れないらしい


「ダメだライアン。無理だよ」


『ハンナ、ごめん。ライアンはこっちには行けないみたいなんだ。会いたくない人でもいるらしい』


もっともらしく小声で話すヒロヤ。するとハンナは悲しそうな顔をして


『私と飲みたくないなら、そう言ってくれればいいのに!私、いつもそうやって男性に振られるのよ!この凹凸のない体を見てげんなりしたのかしら!もう!!ごめんなさい…』

ちょっと取り乱して走って行ってしまった。


ライアンは聖女様の壁のせいで追いかけられず。

その様子を見たヒロヤが


「追いかけようか?」

と言ったら


「頼む!」

とライアンが言うので、ヒロヤは走って追いかけた。


なかり走った先でヒロヤはハンナに追いついた。

ライアンは2人の会話は聞き取れない。お願い、戻ってきてくれ!と祈る気持ちで見ていたが、ハンナはヒロヤに何か言われたが首を振ると奥へと行ってしまった…


ライアンの恋は幕を閉じた。


ヒロヤはライアンのもとに戻ってきて

「ハンナにこっちで飲もうと話しかけたけど、なんか誤解しているみたいで。

何をどう誤解したのか知らないけど、本当の恋人がこっちの砂浜で遊んでいて、自分は暇つぶしなんだと誤解したみたいだよ。

そんな事はないと言ったんだけどね。

結衣とアーニャの女子ビーチバレーコンビと、俺たちがカップル2組だと何故か勝手に誤解したみたいで…。

ライアン何を言ったのさ」


「…」


どんな誤解を招く事を言ったのか自分でもよくわからないが…一つの恋が終わったことだけはわかった。










評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ