いざウオーターランドへ!
皆が楽しみにしていた日曜日になった。
奥野屋から駅まで徒歩10分、駅からウォーターランドまでの無料送迎バスが出ているので、みんなで駅まで歩いた。
「みんなは水着の人を見てびっくりしない?」
ユウジが聞いた。
「この世界のテレビを見ていると、水着姿の女性のコマーシャルがよく流れているから、だんだんと見慣れて来たよ。映画やドラマ、アニメも水着姿の女の子がよく出てくるね」
とソル
「私たちは、働いているホテルにジムが併設されていて、プールもあるし、見回りも行きますからね」
とロビン。
「そっか、みんなこの世界に溶け込んできたね」
とヒロヤ。
送迎バスで40分。ウオーターランドについた。
バスの中は、学生のグループや家族連れが乗っていた。今回もサティスファイ伯爵は来なかった。やはり、大女将の紀子とデートで、植物園に行く予定だそうだ。
ウオーターランドは海辺に面して作られている期間限定のテーマパークだ。お洒落なハワイ風のカフェや、雑貨屋もテーマパークの中にある。
エリアは二つに分かれている。
アスレチックエリアと、サンセットエリア
アスレチックエリアは家族連れでいっぱいである。
こちらのエリアは、ハワイ風のお洒落なご飯屋さんや、海の家の炉端焼きでサザエなどを焼くお店や、バーベキューエリアがある。
こちらを抜けると、サンセットエリアで、ビーチバレーのコートがあったり、ハワイ風のカフェと海外の海辺のバーのようなお店が数軒ある。大人のエリアである。
まず入場した後は、男女別れたロッカールームに行く。
入口は、遠くから見ても人がいっぱいだった。
結衣がこっそりアーニャに言う
「手がぶつかったりするから、聖女様かどうか確認してみたら?ロッカールームでも手があったりする事あるから、その時も確認したほうがいいよ?」
アーニャは、ウンウンと頷いて…わざとよろけてヒスウェルにぶつかっていた。
そんなアーニャにヒスウェルは
「大丈夫?」
と言った後、サイファを見ると
「護衛でしょ?ちゃんと守ってあげなきゃね」
と、サイファに向かって優しく微笑んでいた。
ヒスウェルは、アーニャの気持ちに全く気づく気配がない。いや、もしかして気付いているけど、あえて気づかないフリをしているのかな?と結衣は考えながら、ヒロヤから用意してもらった水着の入った袋を受け取り、ロッカールームに向かった。
15分後、着替えて集合場所に集まった。
ヒロヤは筋肉バカなので、引き締まった体をしているが、実戦で鍛えている騎士団御一行はもっと無駄がない綺麗な筋肉としなやかな体をしていた。
なーんにも運動していない、結衣の兄ユウジだけが、のっぺりした体で、1人恥ずかしそうにしていた。
結衣とアーニャは色違いのビキニを着ている。
アーニャのスタイルは抜群で、細いウエストと、キュッと上がったヒップは、男性なら誰でも振り返るモデル体型だった。巫女になる前は、王立舞踏団のトップダンサーだった。
結衣もスタイルはいい方だがアーニャには全くかなわない。
同じくらいの身長の結衣とアーニャが歩いていると、通りすがりに振り返る男性が多かった。
結衣とアーニャが騎士団御一行に合流するとアスレチックエリアを抜けて、大人のエリアに向かった。
ちょうど、サンセットエリアではビーチバレー大会のエントリーを受け付けており、優勝すると、パーク内で利用できる商品券2万円分が貰えるとなっていた。
参加資格は、男性ペア、または女性ペア。
「2万円も貰えるの?出たいけどこの水着じゃ…」
と結衣。流石に初めて着たビキニで本気のスポーツはできない。
「よし、結衣!出たいなら、これを着ろ。さっき渡し忘れた袋に入っていた」
ヒロヤのくれた追加の袋には、半袖の女性用のラッシュガードと、水着用の短パンが2人分入っていた。
「サイファ、一緒に出るか!ユウジはライアンと出ろよ」
とヒロヤ。ユウジはヒロヤに言われて、渋々エントリーしていた。
ヒロヤはサイファとライアン、アーニャにビーチバレーのルールを教えた。
ライアンは、剣士で、戦闘になった時、我先にと敵陣へ向かう第一騎士団の切り込み隊長である。
戦闘の時は魔法を使わず剣一本で敵陣に乗り込んでいくのである。
この騎士団の中では、日常から魔法を使う訓練を受けていないため、バレーボールをしていて無意識に魔法を使うという心配をしなくてもよい。190センチを超える身長と、ムキムキの筋肉は、格闘技のオリンピック選手のようだ。
そしてちょっと脳筋…
「ルールは対して難しくないから、今他のチームの試合を見ながら説明するよ」
ヒロヤ。
ヒロヤの説明を少し聞いただけで皆ルールを理解した。
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