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アーニャ大学へ行く

お仕事が始まると、日々のスピードは早く過ぎる。


あっという間に2週間が過ぎた。


やっぱり女性の手を触れるタイミングはない。


アーニャはネイリスト見習いとしてハンドマッサージのやり方を教わっている。

たまにお客様の手に触れることはあるが、指輪が光ることはない。


ホテルで働いているグロリアス達も、お客様に触れることは全くなかった。


いったい、どこで働けば人と接触があるのか…


唯一、人と接触があるのはサティスファイ伯爵だった。


しかし、ボディータッチしてくるのはほとんど外国人である。黒髪に茶色の目。日本人の言い方に直すと、黒い目の女性にタッチされることは稀であったが殆どがマダムだった


「ふふふサティさんたらぁ〜」

なんて酔ったマダムに、背中をバシバシ叩かれることもしばしば。


みんな口に出さなくとも思っていた。

やっぱり客待ちホスト(おば様専用)だと。



そんな時、アーニャが明日、結衣が通う大学までついて行って聖女様を探したいと言い出した。


「アーニャ、大学は沢山の人がいるけど、やっぱり人に触れる機会なないよ?」

とアーニャに伝えるが


「わかんないじゃない?あるかもしれないよ。明日仕事がお休みだから連れて行って」

(最近ヒスウェル様とすれ違いで新たなイケメン鑑賞の対象を探したいなんて言えないもん)


「うーん、連れて行くならアーニャじゃなくて騎士団の男性陣、東洋人の顔立ちの人以外ならいいかも。外国人のイケメン男性がいたら、女の子が寄ってくると思うから」

と結衣


「えーー。この中にイケメンがいるとしたらヒスウェル様と、グロリアス兄様しかいないじゃない。あとは…モブ…」


「モブって…!そアーニャはいつもイケメンに囲まれているからそのカッコよさがわからないんだよ。」


「結衣、この世界にイケメンって少ないの?」


「うーん。少なくとも大学に騎士団様達よりカッコいい人はいないよ」


「そうなの????行きたいとは言ったけど…行かなくていいかも」

最後の方は小さな声になってきた。


「アーニャ、大学に何しに行こうと思ってたの?」


「えっと、聖女様を探しに?」


「ついでにイケメン探し?」


「そう!ついでに」


「ついでじゃなくて、それがメインなんじゃないの?第一、私は理系の学部だから女の子は少ないよ?第二キャンパスに行くと文系の学部が多いから女の子多いけど。明日第二キャンパスにある図書館でも行ってみますか」


「じゃ、やっぱり行きたいかも!でも図書館は行かなくていい」


「それってやっぱりイケメンを探したいだけじゃ…」


アーニャはニコニコしながら返事をしなかった。


次の日、アーニャを連れて大学に行った。

なぜかソルもついてきた。

どうやら護衛のサイファは巻いたらしい。

どうやって巻いたかというと、職場のネイルサロンまで送ってもらってサロンには入らずに裏口から出たらしい。サイファよ、甘いだろ。すぐに巻かれちゃダメでしょ。


で、待ち合わせのバス停に来るとソルが居たというわけ

「大学行くんでしょう?一緒に行くから」

と言うので、一緒に行くことにした。


まず、授業があるので理系棟の第一キャンパスへ。


すれ違う男子はいっぱいいるが、まず理系棟に可愛い子はいないと決めてかかっているのか、手を抜いた外見の男子しかいない。


ねぐせのままだったり、髭はボサボサだったり。そんなのが多い。

でもたまに、磨けば、集団で踊るアイドルの一人になれそうな顔立ちの人とか(小綺麗にしているが野暮ったい)とか、外見に気を使っているがナルシストとか、ちょっとダメな感じのがいる。


アーニャの今日の格好は、スキニージーンズに体のラインがわかるTシャツ。ピンヒールのサンダル。

ストロベリーブロンドを高い位置で結んでお団子にしている。大きなくりっとした目は好奇心旺盛に色々なものを見ていた。


ソルは金髪の混ざった赤毛のショートボブの髪型を後ろに流し、男性的に見せる髪型を作っていたが、顔は中性的で、ダブダブのTシャツとゆるいズボンにスニーカー。背は170センチより少し小さいくらいのため、ボーイッシュな外国人の女の子に見える。


あまりにも美形の二人をみんな遠巻きに見ていた。


「結衣、そもそも理系と文系って何?」

ソルが聞いた。


「理系は科学や数学などを勉強するんだよ」


「科学って?」


「この世界のある意味では根幹かな?全ての物事を科学で解き明かそうとしているの」


「私たちの世界の魔法みたいなものかぁ、、」


二人は学内をブラブラしてもらうことにして、結衣は研究室に向かった。


「終わったら電話するね、ケータイに気付いてよ?」

と行ってしまった。


ソルと、アーニャは二人で学内を見て回った。


「ホント、誰も近くにこないね?」


「みんなシャイなのかな?この廊下に立っていると、奥まで左右に扉があって、沢山の同じような服を着たボサボサ頭の同じような顔立ちの(東洋人的)人が沢山出入りするから、ある意味では魔物の巣に入ったみたい。魔物によっては集団生活をしていて巣穴に沢山の部屋を作っているから…。」


ソルは基本的に失礼な人なので、アーニャもそれをよくわかっていた


「魔物って」

アーニャは苦笑いする。



「ソルは何しにきたの?」


「図書館を見てみたいと思って」

とアーニャの問いに答えた。

結衣が戻ってくるまで外の街路樹の下のベンチで待つことにした。


結衣が研究室での用事を終えると、アーニャとソルと合流して第二キャンパスの図書室に行った。

やっぱり、聖女様確認は出来なかった




いつもお読みいただきありがとうございます。

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