表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

25/35

みんなで異世界鑑賞

「サティスファイ伯爵、最近の映像がなかったんですが…」


「そうそう、私たちが見てほしいのは、戦争から復興した街並みなんですよね」


「やっぱり王都の映像ですよ」 


「前王のパレード映像はあったけど、俺たち生まれてないし」


「今の王様のパレードはカッコ良かったよなー。あれを再現して欲しいですよ」


と騎士団達は、それぞれサティスファイ伯爵に希望を言った。


「サティスファイ伯爵、伯爵の走馬灯みたいな映像でしたが、これが映画なら、『最後の転移直前の教会のシーンで第一騎士団と第二騎士団が戦ってサティスファイ伯爵は巻き込まれてあの世へ…』的な終わり方でしたよ。なんで最近の王都の様子を再現してくれないんですか?」


とロビンが言うと

ちょっと拗ねたようにサティスファイ伯爵が、


「だって、ここ数年ほとんど王都に行かずに地方ばっ かりだったんだもん。どうせなら、ワシだっておしゃれスポットの映像みたいもん。それに、現王、キメラ王のパレードの時は、盲腸の手術で眠らされていたんだもん。」

と、枝豆をいじりながらモゴモゴ答えていた。


サティスファイ伯爵が子供のようだ…

皆思った。

その様子を紀子は子供を見るような優しい目で見ていた。


「サティスファイさん、それなら若い方にもう一度頑張ってもらったら?」

紀子は優しく話しかけた。


「そうだね。それならグロリアス、終戦パレードに出ていたであろう?」


そう言うと、サティスファイ伯爵は、グロリアスに光の塊を渡した。


グロリアスは目を閉じると魔法を発動し、停戦当時のことを思い出していた。


当時、グロリアスとサイファは教会が運営する聖アレクサンドライト学園に入学した年だった。

魔法戦争は停戦になった。


当時は神官部の生徒だったグロリアスは停戦のパレードに神官見習いとして参加していた。

この時の神官見習いとして50人ほどの貴族の子息が学園に在籍しており、全員でパレードに参加した。


パレードの先頭は、巫女や司祭、大司教などのの教会で神職につくものが魔法を込めた人形が終戦までの物語を上映したり、歌を歌ったりしていて、それはそれは幻想的だった。

その後に、実際に魔法を込めた神職達が歩き、その後ろに神職見習いであるグロリアス達が白いローブに緑の法着を着て、手から光のアートを紡ぎながら、魔法団や剣士団、魔導騎士団などの先頭を歩いた。

魔導騎士団の後に続くのは王族に、王子達。

その後ろには、護衛として宮廷騎士団が続いた。


神職見習い達以外は、まるで雲のような柔らかなフォルムでフワフワした素材のものに乗っていた。

疲れた大司教が座ろうとすると、乗り物の方が勝手に形が変わった。


街並みは、高層ビルやの間に煉瓦造りの建物やお屋敷が混在しており、ヨーロッパの街並みのようだった。


横断幕なのか、キラキラ光る文字が踊るように空を動き、建物を通過するときには、建物の壁からお祝いの文字が浮き出た。


沿道にいた沢山の観客の手から、魔法でできた花吹雪や花びらが飛ぶ。

でも花吹雪も花びらも透明で向こう側が透けて見えて、さらに不思議な様子を醸し出していた。


聞いていた通り、沿道にいる人々の服装は長いスカートやふわっとした締め付けのないズボン姿の人が多い。



そこで映像が終わった。


グロリアス視点で見た映像だったが、映画やドラマと違い、本当に自分がグロリアスになってパレードに参加しいてる錯覚が起きるくらいリアルな映像だった。


「すごい、オランド王国行ってみたい!」

結衣が先ほどの映像を思い浮かべてうっとりとして言った


「是非来てください、と言いたいところですが、まずは聖女様を探さないといけません」

グロリアスはちょっと困ったように答えた




ここまでお読みいただきありがとうございます!

是非、ご感想やブックマークをお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ