表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

2/35

ご一行、父と出会う

戦いの最中にホースで勢いよく水をかけられて、急に全員の動きが止まり、一斉に兄を見た。


「ななな、なんなんだ!」


兄はその場にへなへなと座り込んだ。


いったん戦っていた男たちの動きが止まると、、奥にいた胸まで銀髪を伸ばし、白いローブを着た老人が男たちをかき分けるように前に出てきた。


「異世界への道は開かれた!皆の者、仲間割れていている場合ではない」


老人がそう宣言すると、戦っていた者が剣を置き、巫女までもが兄に向き直り、みな片膝をつき頭を垂れた。


…ずぶ濡れで…


「あなた様はこの国の王様ですか?」


老人は腰を抜かしている兄にうやうやしく聞いた。


「………」


兄は言葉をなくし、口が震えている。突然武器をもった男性が大量に表れて、何の幻かとおもえば、日本語を話したのだ!


しばらく兄と集団は向かい合ったまま動かなかったが、渡り廊下の上にいた母が窓を開け、


「ユウジ!腰抜かしてないで、とりあえず皆をお風呂場へ案内して!みなさんびしょぬれでしょ。由衣、特別室のお風呂を沸かして。女の子は別ですからね」


と大声で言った。

母は強い。何事にも動じない。


母は旅館側の玄関を開け、人数分のスリッパを出す。幸い、工事予定のため旅館の門は締まっており、外からは中で何が起きているかはわからない。


奥野屋は、温泉宿のため、24時間、源泉かけ流しである。ちょうど今の時間は、父がお風呂から出る時間だ。巫女以外の全員を連れて兄はお風呂場に向かった。巫女風の美少女は客間のお風呂に案内した。


兄は男性陣を引き連れて大浴場に向かう。そこに風呂上りのステテコ姿の父が現れた。


すると銀髪の男性は父に向かい


「あなたこそ王様ですか?」


と問うと、父は何を思ったか


「そうだワシがここの一国一城の主だ」


と答え、騎士風のご一行は騒然となり、みなその場で敬礼をし動かなくなった。


兄はまたどうしていいかわからずオロオロしていると、後ろから見ていた母が


「そこ、立ち止まらず風呂場にいく!」


と大声を出し、父が


「皆風呂か?わしももう一度入ろうかな」


いうので、皆が父についていき、なぜか兄も風呂場に

入っていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ