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騎士様御一行テレビでスポーツ観戦

夕方まではあっという間だった。


旅館に戻り、大広間で簡単なご飯を食べると、父はテレビをつけた。大広間のテレビは80インチ。大画面で野球中継をつけた。


父は野球中継を見るのが大好きだが普段は自宅の普通サイズのテレビで見るか調理場のテレビで見ていた。だが今は旅館は改装休業のため、大画面で野球中継を見ることができる。最近の父の楽しみの一つだ。


「またさっきの魔道具ですね、これはテレビというものだと先程、母殿から聞いたが、動力は電気だそうですね。私たちの世界では、電気というのは明るくする魔道具など電気と呼びますが、こちらでは動いている物は基本的に電気で動いているんですね。」


ソルは、先ほどの街歩きで見た電柱や送電線を思い出している。ソルが考え事をしている間に、野球が始まり、観客席が映し出された。


「すごい人数だ。皆んなこのスポーツを見にここに集まっているのか?」

「確かに色々な年齢の人がいるね」

「街を歩いている人もテレビに映っている人も俺達の世界と服装が全然違うぞ」


なんて気になるところは色々あるらしい。


「あの小さい玉をあのスピードで打てるなら、兵士としては即戦力だぞ」

などプロ野球選手の動きにまで注目している。


と、チアリーダーが映った。

「な、な、な、なんて格好しているんだ!腹も足も全部出している上に、あの格好で足を上げるだなんて!」

皆んな真っ赤になりながら見ている。

「俺今夜は眠れないかも」

「俺もだ。こんなかわいい子が足を上げて!」

「俺達の世界じゃ、娼婦館の客引きだってこんな格好は見ないぞ」

「お前は常連だもんな。娼婦館のナンバーワン、シルゥィ狙いなんだろ?」

「マジか、お前いくらつぎ込んでるんだよ」

かと思えば

「俺は右の子が好みだ。今度デートしてみたい」

「いや、真ん中の子だ」

「この高くジャンプしている子ぎ聖女様なんじゃないか?黒髪だし、魔力がないのにこの動きは絶対にそうだ」

「聖女様だってどうやって調べるのか?」

「お前、ただこの子に逢いたいだけじゃないのか?」

もういい物拝ませてもらったムード満点。


アーニャはチアリーダーのお姉さんが映ると恥ずかしそうに目を伏せていた。


騎士様御一行はいい物拝んでいるムードを醸し出しながら野球が終わった。


「なんて幸せな世界なんだ」


口々に褒めたたえていた。もう第一王子派とか第二王子派とか関係ない。皆んな好きなタイプのチアリーダーのお姉様を見つけて、また野球中継が見たいと口々に言っていた。そして今夜は眠れないとも…。


好きにしてくださいな、と思いながら大広間に男性陣の布団を並べる。

ベッド文化のオランド王国人に布団について説明し、今日はゆっくりおやすみなさいと伝えて部屋を後にした。

アーニャは結衣の部屋で寝ることにした。


 

実際の野球中継とは異なる雰囲気だとは思いますが、いかんせんここれはフィクションなのでご容赦ください。そしてこの夜、騎士様達が眠れたかどうかは…ご想像にお任せします

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