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なんで私達が逃走中をするの?  作者: 東方好き
上野駅
4/4

動く者留まる者

ミッション1後編です

果たしてクリア出来るのか。

妖夢視点

「うーんミッションが発動した途端に確保者が増えましたね…幽々子様大丈夫でしょうか…」

ピリリリリッ

〈ようむ〜!ハンターがチラチラ見えるの〜!怖い〜!助けて〜!〉

「大丈夫…じゃなさそうですね…」

〈今何処に居るんですか?〉

〈7・8番線のホームの待合室!〉

〈いや何でそんな目立つ所に隠れてるんですか!?〉

〈う〜ん…何となく?〉

〈今から行きますから待ってて下さいね!〉

〈待ってるわ〜ようむ〜♪〉

幻想郷では従者は皆大変な思いをしているのだろう…


霊夢視点

「これってミッションは行ったほうが良いのよね?」

「いや、そんな事は無いと思いますよ?差し詰め逃走者が選択肢を選ぶミッション、といった所では無いですかね?」

「ふ〜ん…まぁ、私は大分ミッションの位置から遠いし行かなくて良いわね。」

霊夢の現在位置は京成上野駅。ミッションには参加しないと決めた様だ。

ピリリリリッ

「ん?〈古明地さとり東京メトロ6番出口付近にて確保 残り27人〉って6番出口ってすぐ近くじゃないの!」

案の定、遠くに、ハンター…

「やばっ。こっち来てるし。」

しかし、中央の円柱をぐるっと回って上手くやり過ごした様だ…

「ふぅ…心臓に悪いわ…」

この女、金にしか目が無いのに頭の回転は意外と早いようだ。


早苗視点

銀座線ホームで待機中の早苗。

「今回能力の使用が禁止ってのがねぇ…いつもなら奇跡でやり過ごせるんですけど…」

「でもそれを言うならレミリアさんの能力はこのゲームにおいて反則ですよ。運命を変えられるってそれもうチートの域ですよ…」

「あーそれはわかりますね。幻想郷の住人の能力なんて全員チートですよ。」

そんなスタッフと談笑している早苗の近くに、ハンター…

「あ、もしかしてあの黒ずくめの人ってハンターじゃ無いですか?見つかる前にトンズラトンズラ〜♪…ってやばいです!トンズラが気付かれました!」

見つかった…

「いつも奇跡に頼ってるから基礎体力はそこまで無いんですよ〜!」と、言う早苗だが思ったより善戦している。しかし、この上野マップは極端に面積が少なく、密度が濃いため逃走が長ければ長い程他の逃走者を巻き込む。

「あれ?あ、神奈子さーん!今すぐ全速力で逃げてー!」

巻き込まれたのは…神奈子だ…

「ちょ、何で早苗ハンター連れて来てるの!?」

「しょうがないですよ〜!ここは階段登り切ったら左右に分かれましょう!」9番出口を出て二手に分かれる早苗と神奈子。狙われたのは…神奈子だ…



神奈子視点

「うおっ私追いかけてくるのかよ!」

早苗と違う方向に逃げた神奈子は中央改札を抜け、瞬発力で振り切ろうと考えていた。

「うぉぉぉぉ神様舐めるなぁぁぁ!」

徐々に差が広まっていき、16・17番線ホームの階段を登ろうとした時…盛大にずっこけた。

〈残り26人〉


早苗視点

ピリリリリッ

「神奈子さん捕まってしまいましたかね…後で謝っておきましょう…」

〈八坂神奈子 16・17番線ホーム階段で確保 残り26人〉

「、、、、、ブフッw

あの人…コケましたねw」

「何故分かるんですか?」

「神奈子さん極端に階段の上り下りが下手なんですよw多分無理して登ってこけて確保…って所でしょうw」

「、、、、、ブフッw」


アリス視点

「ん……確保のスピードが増えたことを考えるとミッションに向かおうとした人達が全員確保されているんでしょうね…でもここで止めとかないとかなり展開が厳しくなりそうだから無理をしてでも行こうかしら…一斉メールも送信しておきましょう…」


魔理沙視点

プルルルル

「む、一斉メールだ。何だ?」

〈アリスです。ミッションなのですが、大分苦戦しています…私が今さっき目視した限りでは、ハンター1体は東京メトロ方向を、もう一体はアトレ東館を捜索しているはずです。上野駅構内にいる逃走者さん手伝ってくれませんか?よろしくお願いします。〉

「なるほどな…よし、私も参加するか!」

魔理沙の現在位置は地下21・22番線ホーム。ミッション参加にはうってつけの位置だ。


こいし視点

「ミッションの事すっかり忘れてたよ…今2階に居るし参加しよっと。」


にとり視点

「人間は河童の盟友だしな!いっちょ付き合ってやるか!」


ーこうして4人の逃走者達がミッションクリアに向け、動き始めたー


アリス視点

「あ、魔理沙!それにこいしも!来てくれてありがと!」

「なんて事ないぜ。大分近かったし。」

「うん!私は閉鎖エリア内に居たからどっちにしろ動かなきゃいけなかったから!」

「ありがとう…さて、後1人なんだけど誰か来るかしら…?」

周りを見渡すと中央改札方面から走ってくるにとりが見えた。

「あ、にとりが来てるぜ!」

「おーい人間!レバーを一斉に下ろしたら即逃走だ〜!」

、、、、。

「あ、ハンター連れて来ちゃったのね。ハイ。」

「さっさと引いて逃げるのぜ!」

ガチャッ

〈ミッション成功〉

「逃げろー!」

捕捉されたのは…

「あ、やっぱり私!?」

にとりだ…

幸いにも、全員がバラバラの方向へ逃げたお陰で擦りつけてしまう事態は起きなかったようだ。

「私が上野駅設計したんだから構造くらい丸暗記してるっての!」

そう。何を隠そうこの河城にとりは上野駅の設計者なのだ。他にも東京駅、大手町駅、渋谷駅等の数々の駅を設計しており、当時には考えられなかった突拍子も無い発想で世間を賑わせていた。この事に関しては紫や霊夢も外の文明を吸収できるきっかけとなるだろうと判断し、黙認していたのだ。そんなこんなで上野駅の構造は熟知。あまり知られていない通路、ハンターを撒きやすい通路まで逃亡するなんて容易い。

「はぁ…はぁ…何度も見つかると体力が持たないな…」

しかし、今日は快晴の為河童にとっては辛いようだ…


紫視点

「初回のミッションもっと捕まってくれると思ったのに…流石、と言ったところかしらね。次のミッションはどれにしようかしら…

あ、これが良いわね。少し辛いかもしれないけど頑張ってもらわないとね。」

ポチッ


てゐ視点

「どんな悪戯ハンターに仕掛けてやろうかしら。ウッヒッヒw」

逃走中でも、悪戯心が止まらないようだ…

ピリリリリッ

「ん?メールね」

〈ミッション1-2

銀座線溜池山王駅からハンター4体を乗せた電車が発車した。到着予定時刻は残り時間187分だ。これを阻止するにはJR上野駅構内の4つある乗り換え口に設置されたレバーをそれぞれ下げる必要がある。レバーは1人で下げられるが、下げられるレバーは1人につき1つのみだ。ただし、閉鎖すると東京メトロ上野駅、京成上野駅の通行が不可能となる。封鎖するかしないかは逃走者の自由だ。〉

「今って残り何分だろ…えっ197分⁉︎もうあと10分しかないよ⁉︎」

よくあるミッション続編的なヤツですね。ちなみに東京メトロと京成上野駅が使えなくなると広さは1/2程度に減少します。エグいですね。後当たり前ですが上野駅等をにとりは一切設計していないですよ。


確保者:大妖精 レミリア さとり 神奈子

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