表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

開始早々即死亡‥‥。

《管理者権限による介入を確認しました。プレイヤー:ナルメリアを古代ダンジョン『古神(いにしえ)の大迷宮』へ転送します‥‥‥‥転送完了しました》

《《プレイヤー:ナルメリアが『古神の大迷宮』を発見しました。またこのインフォメーションは管理者権限によって秘匿されます》》

《古代ダンジョン発見に伴い50SPと称号(タイトル):『古の発見者』を獲得しました》



▲▽▲▽▲▽▲▽



湿ったい空気が肌に触れる。私が次に目を開けると視界に広がるのは先程までいた広大な宇宙空間ではなく、薄緑の色をした苔と所々欠けた煉瓦で形成された一本道であった。


んん?ここがナーシャが言ってたいい所なんだろうか?見た目は洞窟とかダンジョンとかでよく見られそうな一本道だろう。


取り敢えず現状確認。


先程も言ったように私が今いるこの場所は縦横三メートル位の一本道である。薄暗けどしっかりとした明かりが一本道を照らしているから特に見えないということもない。


それよりも先程から所々に埋まっているこの鉱石は何なんだろうか‥。


「鑑定」


―――――――――――

名称:ルミナス鉱石

種類:鉱石


迷宮や洞窟内で数多く発見される鉱石。魔力を多量に内包しており、ルミナス鉱石の持つ特性と魔力が反応し合うことで、普段は暗い迷宮の中でも肉眼で視認できるぐらいには光る。

―――――――――――――


なるほど。先程から明るかったのはこの鉱石があるからなのか。



そんな風に私が考えていると一本道の角からシュタッシュタッという足音が聞こえてくる。そこから現れた一メートル程もする大きなウサギであった。勿論ただのウサギではない。そのウサギは脚が異様に発達していた。


んんっ⁉、何あのウサギ⁉脚がゴリラの腕ぐらい肥大化してるじゃん!あのふっとい脚で蹴られたら絶対腕の一本とか簡単に吹っ飛んでいきそう。まあ取り敢えず‥鑑定!


――――――――――――――


《レイス》:|???Lv39

職業(ジョブ):なし

技能(スキル):

〘疾脚〙Lv26

〘???〙Lv?

〘???〙Lv?

〘???〙Lv?


―――――――――――――――


はいむりー!撤退撤退!


私は巨体ウサギのステータスを確認してそのレベルと何か強そうなスキルを視認すると、速攻でその場から遁走した。





はぁはぁ‥‥‥あれはむり。まじむり。わりとガチで。レベル差とかそんなもんじゃない。ウサギが出す威圧感が私の魂に全力で逃げろと警鈴を鳴らしたのである。ていうかいきなりこんな強いのに出逢うとかまじないわー。


その時である。私の背後‥つまりあの巨体ウサギがいる方からドンッという何かを踏み砕くような音が聞こえた。そして次の瞬間には私の体は散り散りに霧散した。私の意識は沈んだ。




▲▽▲▽▲▽▲▽



「‥‥‥‥」


あーうー、マジかー。


私が次に目覚めたところは一番最初にいた場所。つまりリスポーン地点だ。いや無理だとは思っていた。勝てるとは一ミリも思ってなかったから負けて当然なんだけど‥‥はぁ、言い訳なんて見苦しいだけというのはわかってるんだけど、いざ負けて見ると‥‥‥悔しい。


う、ううう、うううううう!うがー!


あーもう、うじうじするのはやめやめ!負けたのなら次勝てばいいじゃんか!そのためにまず私がする事は強くなる事!そうと決まればやる事は早い。そう自分に言い聞かせて私は足を進める。






―――――――――――――

《戦闘に勝利しました》

《一定の経験値を獲得しました。種族(レイス)のレベルが上昇します。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。種族(レイス)のレベルが上昇します。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。種族(レイス)のレベルが上昇します。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。種族(レイス)のレベルが上昇します。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。職業(ジョブ)のレベルが上昇します。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。職業(ジョブ)のレベルが上昇します。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。職業(ジョブ)のレベルが上昇します。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。職業(ジョブ)のレベルが上昇します。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。〘魂食〙Lv0が〘魂食〙Lv1になりました。1SP獲得しました》

新しく『精神汚染(マインドポリュション)』を覚えました。

《一定の経験値を獲得しました。〘魂食〙Lv1が〘魂食〙Lv2になりました。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。〘吸収〙Lv0が〘吸収〙Lv1になりました。1SP獲得しました》

新しく『精吸(マインドドレイン)』『生吸(ライフドレイン)』を覚えました。

《一定の経験値を獲得しました。〘吸収〙Lv1が〘吸収〙Lv2になりました。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。〘鑑定〙Lv0が〘鑑定〙Lv1になりました。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。〘鑑定〙Lv1が〘鑑定〙Lv2になりました。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。〘鑑定〙Lv2が〘鑑定〙Lv3になりました。1SP獲得しました》

新しく『精密鑑定』を覚えました。

《一定の経験値を獲得しました。〘星術〙Lv0が〘星術〙Lv1になりました。1SP獲得しました》

新しく『地脈把握』『龍脈把握』『海脈把握』を覚えました。

《一定の経験値を獲得しました。〘星術〙Lv1が〘星術〙Lv2になりました。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。〘物理耐性〙Lv0が〘物理耐性〙Lv1になりました。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。〘物理耐性〙Lv1が〘物理耐性〙Lv2になりました。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。〘敏捷力向上〙Lv0が〘敏捷力向上〙Lv1になりました。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。〘敏捷力向上〙Lv1が〘敏捷力向上〙Lv2になりました。1SP獲得しました》

《一定の経験値を獲得しました。〘光魔術〙Lv0が〘光魔術〙Lv1になりました。1SP獲得しました》

新しく『癒点』『光壁』を覚えました

《一定の経験値を獲得しました。〘光魔術〙Lv1が〘光魔術〙Lv2になりました。1SP獲得しました》


――――――――――――


めっちゃ狩った。私の目の前には所々焼け爛れたり、灰になったりなど取り敢えず悲惨な状態の死体が山積みされていた。


‥‥取り敢えず言い訳をすると、別にこんなに狩る気はなかったのである。最初は適当にプカプカ浮いてたまにモンスターとエンカウントしたらその都度、光魔術や星術で倒すだけだったんだけど‥‥調子に乗って倒した相手が悪かった。


そいつは真っ白な毛をした猿であった。何よりの特徴は首から掛けている笛のようなものだろう。普段の私ならここで鑑定を使っているのだろうが、生憎この時の私は思いっきし調子に乗っていた。私は特に警戒もせずに白い猿を倒す。そこからが地獄の始まりだった。白い猿は笛を口に含むと勢いよくそれを吹いた。流石の私もここでしまったと思った。そこらかしこから足音が聞こえる。やばいやばいと思った時にはもう遅い。まあ、現れたのが比較的一撃で倒せるほどの弱い魔物たちでよかった。少しでも強い魔物が現れたら絶対リスポーンしてた。魔物にはリスポーンした時にバッドステータスなんかは付かないが、流石にこんな短時間で二度も死ぬのは御免である。そんなことを思いながら私は新しく覚えた呪文などをみた。


‥‥ふむふむ。まず言いたい事は一気に色々上がったな!種族と職業のレベルがそれぞれ四つ上がって、スキルは二〜三つ上がった。ステータスもそれぞれ軒並み上昇している。特に敏捷と攻撃と魔力が上昇している。次点で器用。そこから運、耐久となってる。


魂食が新しく覚えた『精神汚染』。これかなり酷い能力である。それというのも相手の精神に意識的にストレスをかけさせ相手を熱や鬱等の精神異常にさせてしまうのだ。いやこれ大丈夫なの?やりすぎたら相手廃人とかになりそうなかんじがするんだけど。まあいいか‥‥。


次は『精吸』と『生吸』。これはもうそのまんま。相手の魔力と生命力を吸収して自分に還元するのである。


『精密鑑定』は鑑定で見た情報を更に鑑定する事ができる。いわば二重鑑定と同じである。


『地脈把握』、『龍脈把握』、『海脈把握』、これらに対してはいまいち容量が掴めない。それというのも一度地脈把握を使ってみたら頭が爆発する様な激痛が襲ったのである。多分地脈という広大な情報が一気に頭が処理しようとして処理しきれずパンクしたのだろう。そんなのが後二つもあるとは‥‥取り敢えずこの三つは対策が出来るまで使用禁止である。一応これがなくっても星術自体は使えるしね。


そんで最後、『癒点』と『光壁』。出来れば攻撃系の呪文も欲しかったけど、そこまで高望みしても意味ないか‥‥。癒点は対象一人に治癒の効果を施す物だ。回復量が少ないのが少し不満だがそれは後々改良していけばいいだろう。光壁は名前のまま光の壁を出すというものだ。防御力もそこそこありかなり重宝している。私の耐久は本当に紙耐久だからこれはかなり有難かった。


こう見ると私の攻撃手段って、星術を取ったときに最初から合った粒子(ダスト)と同じく光魔術を取ったときに最初から合った光球(ライトボール)しかないという。一応生吸とかも攻撃手段に使えるけど時間が掛かるしなぁ‥‥。どうにかして攻撃手段を確保しとかなければ‥‥。


‥‥‥あっそうだ!新しいスキル覚えよ!


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ