き、え、た、い、
初めてホラー書きました
いいですよ。小6が書くもんなんてどうせこんなもんですよ。
暇だね。
じゃあ、ちょっと話でもしよう。
それは、あの頃。
薄い桃色の桜が舞う季節の話。
____君も、知ってるでしょ?__
冷たい風が頬を撫でる。さすがに寒い。
「あーもう、何で」
隣を歩いていたはずのゆみが、後ろから僕の裾を掴んで震え混じりに呟く。
「いいじゃん、ゆみ、ほら、学校だよ?暗いよ?」
「もうやめてゆあ!」
僕が怖がっているゆみをからかうと彼女は今にも泣きそうな声で叫ぶ。
「しー、誰か来るよ」
もともと、怖い話が好きな僕と、怖い話が苦手なゆみとでゲームをしていた。その時、思い付いたのが「ゲームで負けた方が勝った方の言うことを聞く」結局、僕が勝って、丁度夜だから、と、近くの小学校に肝試しに行くことにした。
「な、なんかさ、夜の学校てさ、いつもと違くてさ、こ、怖いね」
初めこそ楽しかった僕も、2年の教室辺りに来ると、怖くなってきた。
「じ、じゃあ、帰ろぉよ」
ゆみが半ば泣きながら言う。
「まだまだ」
目標は、6年3組までまわること。「まだまだ序盤だよ」少しかっこつけて、ゆみの手を掴み、威勢よく歩き始める。
「ねぇ、何か音、しない?」
ゆみがそう言ったのは4年2組の前に来たときだった。「音がなる」というのは典型的な怖い話のパターンだ。どうせ、空耳か、風だろうと思って、
「大丈夫だから、幽霊だなんて居ないよ」
と言った。ゆみは、「いや、でも…」と、何かをいいかけて、慌てて口を閉じた。
「おーい、誰か居るのか?」
低い男性の声が聞こえてきて、吃驚して、4年2組の教室の中に入り、隠れた。
声の主は、日頃学校の警備をしている警備員だった。警備員は、3組まで行き、「誰も居ないな、」と言った。が、何故か、4組の方には行こうとせず、そのまま踵をかえして戻っていった。居なくなったのを確認すると、教室からでた。
「何で4組には行かなかったんだろう」
「そんなことより、帰ろうよ」
「ゆみは怖がりだな」
言いかけたとき、4組の方からガキンッっと金属を打ち付けたような音がした。
「え!?い、今!音が‼」
「ほら!早く!帰ろう…」
二人がパニックになっている間も、教室の方からは絶えず音はなり続け、段々と激しさを増しているようだった。
「ちょ、どうしよ!……ゆ、ゆみ?」
ゆみを見ると、泣いていた顔からはすっかりと恐怖の色は失せ、顔色もよくなり、逆に、笑顔があった。
「ゆあ、4組、行ってみよ?」
その言葉からは幼さが感じられた。
「え、でも」
「ほら、」
ゆあの言葉をさえぎり、ゆみは手を掴み、4組の方へと引っ張った。ゆみの力は驚くほど強く、すぐに4組の前に着いた。
バンッ
内側から扉を強く叩くような音がする。なのに、扉は何事もなかったかのように微動だにしない。
「あははは、ほら、入ろ?」
ゆみは何かにとりつかれたかのように、教室の中へと入っていった。
「あ、ちょ」
追うようにして、ゆあも中に入った。そこでは、少女…いや、6歳位の女の子が、黒板に絵を描いていた。その絵は、その子のお父さん、お母さん、そして、その子の3人で、遊んでいる絵のようだった。そして、教室の真ん中、右端、左端に1体ずつ小学6年生位の子の死体が横たわっている。その中に、ゆみが居た。
「ん?おねえちゃん、遊んでくれるの?」
絵を描いていた子がゆあに気付き、話しかけた。その子はとても可愛らしく、髪は藍色、ツインテールにして、横に長く結んでいる。肌は白く、月明かりに照され、蒼い目が、よりいっそう輝いている。
「んー…私……おうちに帰りたいの…だ、か、ら、おねえちゃんさ、ここにいて?わたしが帰ってくるまで、ね?」
反論の余地は与えられなかった。
それから、僕は、ここに居る。
僕も寂しくなっちゃってね、何人も、何人も、呼んでる。
人の運命を操るって怖いね。
君も、僕に呼ばれたんだ。
これは、君自信の運命じゃなくて、僕の、運命。
それじゃあ…。
ん?そのノートが何だって?
見てみるといいよ。
そこには、誰の血かわからない血で、
か、え、り、た、い、
き、え、た、い、
だ、い、き、ら、い、
し、ね、
し、に、た、い、
な、ん、で、じ、ぶ、ん、が、
の、ろ、っ、て、や、る、
い、じ、め、た、や、つ、ら、
ぜ、い、い、ん、
し、ね、し、ね、し、ね、し、ね、し、ね、し、ね、し、ね、しねしねしねしね死ね死ね死ね死ね死ね死ね死ね
と書かれていた。