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伝説の鍛冶職人

 イロハ村にたどり着いたテルマは、村長の家に案内され、客室で依頼の詳しい内容を聞かされていた。

 そこには、村長を含む村の老人男性が十人ほど集まっていた。

「…というわけなんじゃ、よろしく頼むよ」

 詳しい内容といっても、依頼書に書かれていたこととほとんど変わらず、主に、村の地形についての話だった。

 イロハ村は、丘の上の集落で、三十世帯ほどの小さな村でこの家を囲むように円形に作られている。山賊は、さらに山奥の北側からいつもやってくるということだった。

「わかりました。任せてください。それと、一つお聞きしたいことがあるんですけど」

「なんじゃね、言ってみなさい。ワシらに出来る事なら何でもするよ」

「この村に、有名な鍛冶職人がいるとお聞きしたのですが」

 周りでコソコソと話していた老人たちも話をやめ、部屋全体の空気が一気に重くなった。

 しばらく村長は考え込んだ後、話し始めた。

「実はな、先月病気で亡くなってしもうたんじゃ」

「そんなっ」

 テルマは、思わず声をだし、立ち上がった。

「まあ、最後まで聞きなさい。あいつ、スティールには孫娘がいて、その子は見事にスティールの才能を引き継いでおった。じゃが一昨日に山賊から連れ去られてしもうたんじゃ。どこかに売り払われてなければ、まだ山賊たちの住処にいると思うんじゃがのう…」

「住処は分かっていないんですか?」

「北にあるという事以外はな。じゃが、あいつらは最近良くやってくる。捕まえてうまく住処を聞き出せば何とかなるやもしれん。そこは、君の腕次第だ」

「任せてください必ずこの依頼必ず成功させてみます」

 テルマは腰に携えてある剣を握り締め、部屋から出て行った。

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