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プロローグ ー約束ー
初めてなので色々と迷惑かけるかもしれませんがどうぞ宜しくお願いいたします。若干ファンタジックなところも入るかもしれませんけど……(^_^;)。よろしければ感想も書いて頂ければ幸いです。
「明日またここで会おう」
そんな言葉が遠い昔のように覚えてくる。
俺の頬に流れる水滴は、汗なんだろうか。涙なんだろうか。
俺の心を壊してしまったような、失ってしまったようなそんな光景だった。
「あ……い…り。」
言葉が出なかった。この時俺は初めてここでこの水滴が涙だと分かった。
テレビ中継を見ていた俺は心臓が痛かった。
『急いで!!空いてる救急隊員はすぐにこちらへ!!これ以上死者を増やすな!!』
今までにない緊張感を覚える。
俺は涙を拭い、家を飛び出した。
ここから現場の東京都まで少し時間がかかるが俺はとにかく走って駅まで向かった。
走った。走った。とにかく俺は走った。
例えつまずいても、俺のスタミナが切れようとも走り続ける。あいつに会うために……。
これは2018年8月4日におきた首都直下型巨大隕石大災害と、ある高校生五人の物語である。