3話 フレデリクの居ない生活・後
~帝歴250年1月 ローゼンブルク帝国皇都フェルトブルク市~
リンノイトゥスが滅んでから約3年が過ぎた。
ヘレントル高等学園に入学したアレクサンドラ達は、3年を過ごし初等部の卒業を迎える。
来年3月からは4年生になり、高等部にあがる事になる。
この首都フェルトブルクの地でヘレントル高等学園の卒業式が行われていた。
ヘレントル高等学園は随分と変わっていて、ヘレントルとフェルトブルクの二か所で、高等部と初等部の卒業式を同時に行う事になっている。
理由は大雪が降るとヘレントルからフェルトブルクに春まで出れなくなるからである。
高等部は優秀な生徒は11月頃に帝都の学校と対抗試合があるのに、ヘレントルに戻って卒業式をしたら春まで勤め先の有る首都に戻れないなんて事が過去にあった為、卒業式は首都とヘレントルの同時開催となった。
アレクサンドラ達も初等部3年生を無事卒業して、来年の3月から高等部に進学することになる。
冬季の社交シーズンに合わせて貴族が集まる時期に帝都での卒業式を希望する学生は帝都で卒業式が行われる。
マルヤーナは妹が口下手な為、学校では孤立するのではないかと思っていたが、思った以上に多くの友達が出来てほっとしていた。
「アレクサンドラがちゃんと友達を作って初等部を卒業出来た事が驚きよ」
「お姉ちゃんが酷い」
涙ぐむ姉の姿に妹は不満を隠さず訴える。
「だってリッ君いないと本当に友達付き合いポンコツだったじゃない」
「むー」
否定できない過去にアレクサンドラは頬を膨らませる。
「まあ口数は少ないですけど、サーシャは良い子なのは皆が知っているので大丈夫ですよ」
「サーシャは口先だけの男とはわけが違うし。まあ、最近は男どもの視線がいやらしい感じのアホばかりだけど」
ジルフィアがフォローし、サラは相変わらずの男嫌いをあらわにする。
とはいえ、実際に出会ってから3年が経ち、11歳から14歳になったアレクサンドラ達はグッと女性的な部分は大きく成長した。
美しいスタイルという面ではジルフィアが最もバランスが良いが、サラに背が高くメリハリがしっかりしている為、女子達にあこがれられている。
アレクサンドラは背こそ低いが胸の大きさだけはサラと並ぶ程成長していた為、男子からいやらしい視線を集めてしまい若干迷惑をしていた。ルミヤルヴィの女性は寒い場所に過ごしているからか、女性は特に脂肪を胸に集めやすい部分があった。
マルヤーナもその位の頃から男子の視線を集め始めていたので気持ちは凄くわかる。無論マルヤーナには婚約者がいたので余計な虫が湧く事は無かった。何せ婚約者は学年最優等生で人柄もよくクラスのリーダーだったからだ。美男美女で周りの生徒から憧れられていたほどだ。
「サラちゃん、いつも護衛ありがとうね」
「仕事ですし、こっちも母さんへの仕送りが出来るので」
「ルミヤルヴィの生き方を迷宮都市でしたら命がいくらあっても足りないのよ。リッ君がいないって事はイコール危ないってのを忘れて学校に送っちゃってたのよね。あとで気づいて焦った位だし」
マルヤーナはこめかみを抑えながらぼやく。
「危ないって分かっていて送ったんですか?」
ジルフィアは驚いた顔でマルヤーナを見る。
「ルミヤルヴィの生き方はそういうものだもの。私にはトビアスがいたから気にして来なかったけど、リッ君が死んでいた事でアレサが危うい事を失念していたのよ。まあ、アレサは私と違って魔法の才能があったけども」
マルヤーナは父や妹程力が無かったから、ルミヤルヴィとしての生き方は並大抵ではない。妹は父と同
じエメラルドブロンドであり、エルフの血を強く引いた事で子供が産まれ難いから、後継者候補から外されていた。その反面で魔力を強く生まれていた。
「リッちゃんは死んでないもん」
アレクサンドラの反論にマルヤーナは溜息を吐く。
「でも、それを言い訳に婚約を断れないわよ」
「婚約?」
アレクサンドラは首を傾げる。寝耳に水といった顔だが、何度かこの話はマルヤーナもしてきた事だ。
「今、あちこちからアレサに婚約の釣書が届いているのよ。ルミヤルヴィのお家乗っ取りが目的なのは明らかなのよね」
「お家乗っ取り……」
マルヤーナの言葉にジルフィアは露骨に顔を歪める。彼女の家がまさにお家乗っ取りを受けているから他人事ではなかった。
「今回ばかりは勅命を出される可能性が高いわ」
断っても、皇帝が受けろと言ってしまうとその時点で終わりだ。
「勅命……出させる程の功績ある貴族がいましたか?」
「………そこで厄介なことになったのよ。紅鳳騎士団によって火竜王討伐が成されたと聞いたわ。リューネブルク公爵の嫡男、イザーク殿よりアレクサンドラを褒美に欲しいと言っているらしい」
火竜王、3年前にルミヤルヴィを襲ったドラゴンにつけられた異名だ。その後もいくつもの都市を滅ぼしており、隣国ダラーナス王国は文字通り国が丸ごと滅んだほどだった。
だが、驚くべき事に、昨年の12月頃に報告が入ったのだ。火竜王が騎士団によって討伐された、と。
「イザーク卿は確か第3夫人までいる既婚者の筈ですが………」
ジルフィアは不思議そうに首を傾げる。
政治の話でポンポンとマルヤーナと話が出来てしまうのが帝国三侯家の嫡女たる所以でもある。
「第4夫人によこせと言っているのよ」
「「馬鹿にしてるの!?」」
ジルフィアとサラは同時に叫ぶように声を上げる。
大貴族の女性として育ったアレクサンドラをリューネブルクのボンボンが欲しがるなどふざけるなという思いが多分にあった。厳しい土地で正しく育ったアレクサンドラのように、民の為に命を張れる女性貴族なんて帝国には皆無だ。故にこそジルフィアは敬意を抱いていた。
そのアレクサンドラを娶るのが苦労も知らない権力だけのクズ男だなんてふざけるな、という思いがある。同じ大貴族の嫡子であっても全く違うと言えるだろう。
苦労して生きているサラも同感だった。
そもそも、帝都の騎士団の武勇伝なんて、下位貴族や平民の成り上がり騎士の活躍を奪い取る事が大半だ。中身のない騎士がどれだけ多い事か。
それでも騎士を目指す平民は多い。騎士は高給取りなので功績を奪われても目を瞑れる程度には許せる給与があるからか、大物貴族に奪われた功績を気にしないのが処世術になっている。初等部で1年もやれば騎士がどういうものか分かってしまうのだから悲しい事実だった。
「ルミヤルヴィを馬鹿にしている連中であっても、火竜王を倒したという功績をウチが拒否する事も難しいわ」
「そもそもな話、騎士団が火竜王討伐?ありえないでしょ」
マルヤーナの言葉にサラは呆れたように口にする。
「全くだ。ちょっと考えにくい。そもそも火竜王に帝都の英雄が殺されたのに、帝都の英雄一人に全滅させられた騎士団が火竜王に勝てるはずがないだろ」
ジルフィアもどこか呆れた様子でぼやく。
15年前、帝都の英雄ヴォルフ・ズワールトによって帝国騎士団は帝都にて全員叩き伏せられた。現帝国皇帝が即位したのは彼の功績が大きい。
だが、貴族達は帝都の英雄を恐れ、彼を辺境へと左遷させた。平民に最大級の褒章、皇妹の婚姻と騎士団長という肩書、そして一代限りの名誉伯爵という地位を与えることで帝都から離したのだ。
その帝都の英雄は3年前に火竜王に殺された。どうやってその火竜王を騎士団が倒せるというのか。
「信じられないけれど、嘘ではないらしいのよ。さっき聞いたけど、帝国会議の前に火竜王の首の白骨死体を運びながら戦勝パレードをするらしいわ」
「何の張りぼてを持ってくる気なのか?」
首を傾げるジルフィアであった。自国の騎士を一切信用していない辺りが外国人でもあるサラにしても驚きの反応だった。
「ジルフィ。一応、次期皇帝の婚約者なんだから、もう少し信用しようよ」
「大体、ヴァイスフェルトの嫡女が何で妃にならないといけない?おかしいじゃないか。この国の婚姻制度は狂っている」
「帝国の次期皇妃になって不幸を嘆く女はジルフィだけよ」
サラがため息交じりに呆れる。あまり良い初対面をした訳では無いが、今では互いの事情も知る程度には仲の良い友人となっていた。
「どの男とも婚約すれば嫌な顔するだろう男嫌いには言われたくない」
「うっさい」
ジルフィアの反論にサラは文句しか出てこないのは図星だからだ。
この二人憎まれ口をたたき合いながらも互いの事をよく知り合っている。二人とも女当主の家に生まれ、母親に愛されて育ち、父親に疎まれお家乗っ取りされている最中だからだ。ジルフィアに至っては母親さえ亡くしている。
「お姉ちゃん。私は…」
「分かってるわ」
アレクサンドラは申し訳なさそうに姉を見上げると、マルヤーナは頷きギュウとアレクサンドラを抱きしめる。今までルミヤルヴィを長生きさせてきたが、恐らくこれ以上は無理だと二人は悟ってしまった。
卒業式が終わり、会場を出た所で雑談をしている中、一人の男が早足でマルヤーナに近づいて来る。男はルミヤルヴィ家の執事であった。
「マルヤーナ様。オズヴァルト閣下から緊急連絡が」
「オズヴァルト将軍から?」
オズヴァルトは領軍の将軍の一人、ニッカネン子爵の嫡男だ。主に衛兵軍を取りまとめている人間であり、ルミヤルヴィ領都に住まう法衣貴族だ。
執事に聞かされた内容にマルヤーナは顔を青ざめさせる。
「ベルトハイム伯とハッキライネン連合軍が軍事行動を開始している!?」
「!?」
マルヤーナの漏らした言葉に、初等部卒業生したばかりの女子達が顔色を変える。
「今は冬ですよ。ろくに動けませんし……」
「恐らくですがリューネブルクが動いたことでベルトハイムはラーナストを落としに来たのでは?逆にハッキライネン連合軍はランジランタを制圧して領都機能を掌握すればラーナスト家や我々を奪われても引っくり返せます」
マルヤーナは領内外での軍事行動を同時に起こさせてしまった事に動揺を隠せなかった。
「旧白狼の皆様や領軍は?」
「それがリンノイトゥス跡から動けていません。スタンピードラッシュが発生したそうで、そちらが止まってない可能性があります」
スタンピードラッシュとは10年に1度起こるような大災害だ。ルミヤルヴィの持つ西部迷宮のスタンピードは週1ペースというかなり頻繁に起こり、その度に領軍や騎士団によって対処されていた。
だがスタンピードラッシュはスタンピードがいつ終わるのかも分からない程、起こり続けるという最悪の現象だ。過去には1月以上もスタンピードを起こした事がある、西部迷宮が最も恐れられている理由の一つであった。
マルヤーナは顔色を変える。
「魔物に襲われているというのに、背後から狙うなんて!」
「むしろその情報が背中を押した可能性が高いです」
執事の言葉にマルヤーナの顔に怒りが滲む。
「今すぐ戻ります!」
マルヤーナはあまりの暴挙に帰還を口にする。
民を守るべき貴族が、民を守る事を人質に利を得ようなどという行為に対し、温厚でいつも笑っているマルヤーナでさえも腸が煮えくり返る思いだった。
「お姉ちゃん、陛下の招集命令を無視したら拙いよ」
アレクサンドラは慌てて走り出そうとする姉をとどめる。
「そこに問題は無いわ。魔神の眷属の侵攻から守るのが私たちの使命。それを理解してない連中にこの使命を譲るつもりはない。事が終われば私の首一つで済む話だもの」
「お姉ちゃん!」
アレクサンドラは姉の手を強く握る。
「いたっ、な、何?」
「ランジランタには私が戻る。辺境伯は私。お姉ちゃんは代行。招集命令を受けたのはお姉ちゃん。」
「アレクサンドラ……貴女……。で、でも…」
「それに多分、この状況は逆手にとれる。私の命がどうなるか分からない状況なら陛下から勅命が来ても守れない可能性が仄めかせられるし戦争を止めるようにして貰える可能性もある」
「現場に行けばアレサが一番危険よ」
「ランジランタ制圧より私の身柄の方が重要になるかもしれないし、目標が私になれば少しでも領民への被害を減らす事が出来るかもしれない。それに白狼の皆を動かせるのは私達だけでしょ?」
白狼騎士団とは、癖が強く、実力も高いが、貴族達と喧嘩別れした男達が多く、白狼の騎士を飼いならせる人間などいなかった。それを飼いならしたのが、貴族でありながら元冒険者のヴィルヘルムと帝都の英雄ながら左遷されたヴォルフの二人だった。
帝国に絶望した白狼の騎士達は火竜王の災害を受けて解散命令が届くと同時に、彼らの多くが騎士を辞めてルミヤルヴィの領軍に志願した。
彼らがルミヤルヴィに残ったのもヴィルヘルムの遺児を守る為だ。
アレクサンドラが戻るというのは理にかなっていた。
「だからお姉ちゃんはこっちをお願い。私が急いでルミヤルヴィに戻るから」
「……分かった。ううう、アレサが危険な場所に行くのに……」
頭を抱えるマルヤーナだった。
だが、サラとジルフィアは頭を掻きながら溜息を吐く。
アレクサンドラと友人関係を続けて3年、ルミヤルヴィの厄介さを知っていた積もりだが、姉も妹も自分の命に頓着が無さ過ぎて唖然とする。
自分の首一つで済むなら安いという姉、戦略上自分が危険地帯に行った方が良いという妹。
ジルフィアは、こういう一族だからこそ、友人になれたのだ。正しい事をする為なら身を顧みないルミヤルヴィ一族の姿は、魔神と戦う事を義務付けられながらも安全に守られて忘れてしまった帝国貴族の誇りを思い出させてくれる。
「サーシャがルミヤルヴィに行くなら私も付いていくわよ。魔法使いには前衛が必要でしょ?」
「でも危ないよ……」
「死にに行く訳じゃないんでしょう?そういう事なら、ここでサーシャを叩きのめして留めるだけよ」
「……死にには行かない。ルミヤルヴィの内戦を抑えないといけないだけ。領主不在だと皆困るから」
アレクサンドラは目的を明確にする。ただ、目的の為に自分の命を懸けるのは想定の中に入っているのは事実だった。
そういう友人だから守らないといけないのだとサラは溜息を吐く。
「リューネブルクの火竜王討伐の真実が明らかになればこっちも収束するはず。私はマルヤーナ様と残ってそっちを調べてみるわ。意に沿わない婚約は私の方で壊せるようにしておく」
「ありがと」
「あんなクズを押し付けられた私の二の舞にさせたくは無いからな」
ジルフィアは自嘲する。自国の次期皇帝筆頭にして自分の婚約者をクズとぼやくジルフィアの言葉に、サラもアレクサンドラも顔を引きつらせてしまう。
「それじゃあ、お姉ちゃん。急いで戻るね。ヤーコブさん、情報はいつから来てたの?」
「早馬を乗り継いで情報が届いているので、8日前の話と聞いています。」
ランジランタからここまで1週間はかなりの速度だ。いくらスレイプニルに乗っても限度がある。
「ハッキライネン軍の行軍速度なら街道を使ってもランジランタまで20日はかかる筈。こっちから早馬で引き返しても10日くらいなら、ギリギリ先にランジランタにつくかも。スタンピードラッシュは1月前後だから、ランジランタで籠城してスタンピードラッシュが早く終わればどうにかなるかも……」
アレクサンドラは正確に状況を把握して戦略を提案する。マルヤーナはアレクサンドラの言葉に少しだけ落ち着き、かなり厳しいが、だからと言って無茶をしようとしているわけじゃないと理解する。
「無理はしないようにね?」
「ん」
アレクサンドラは頷いて急いで馬車停の方へと向かい、それにサラも付いていく。
***
ジルフィアはマルヤーナと一緒にルミヤルヴィ邸へとやって来ていた。
「良いの?折角の帝都なのに実家の方に行かなくて」
「ヴァイスフェルト唯一直系の私を皇子の婚約者にして、家を乗っ取る気満々の父親と会いたくないので。学校で稼いだお金で宿に泊まるつもりなので家に帰る予定はないのでむしろ助かります」
「ジルフィアさんも大変ね」
「ルミヤルヴィ程では無いですよ。それに、帝国の良心と呼ばれたバイマールは妖怪爺支配され、皇族への忠義に厚いグロスクロイツは陰険爺に支配され、知恵を持って帝を支えたヴァイスフェルトは頭の悪い馬鹿に奪われた。帝国は終わっているんですよ」
ジルフィアは次期皇帝と呼ばれる第二皇子の婚約者にされた事で帝国の歴史を1からしっかりと学んでいる。
それぞれ三大貴族にも役割があったが、その役割を全く果たしていないと知ったのだ。
対して、ルミヤルヴィの生き様を体現するアレクサンドラに感じいるモノがあっても仕方ない事だった。
権力で好き勝手している婚約者として接しなければならないジルフィアにとっては苦痛でしかなかった。
「騎士団が倒せるとも思えないのは誰もが思った事だし、だとすれば英雄の類がこの帝国で火竜王を倒す情報を得たんだと思うんですよね」
「あれ、ジルフィアさん、聞いてないの?」
「何が、ですか?」
「紅鳳騎士団が火竜王を倒した舞台はヴァイスフェルト領アイゼンフォイア砦だと」
「はあ!?アイゼンフォイアですか?何故、あそこが舞台に……。そもそも砦なんて無いんですけど」
「え?」
ジルフィアは素っ頓狂な声を上げ、マルヤーナも驚く。
「ドラゴンの動きで麓に住む魔物がスタンピードを起こす事があるんです。私が主体となって、ヴァスフェルトと竜の山の境に砦を作る様に動かしていたプロジェクト、それがアイゼンフォイアなんです。まだ作ってもいない、縄張りだけした砦の予定地が何故戦場に?」
「ドラゴンをおびき寄せる場所としてはある意味で最適な地ね。とすると……策を練った人がいるのかしら」
「冒険者があっちの方で戦う準備をしてないかどうか調べてみます。国が自然現象と認めている以上、騎士が動いているとは思えません」
「確かにね。そもそもヴォルフ様を殺した火竜王を倒そうとするような騎士は居ないと思うわ」
「そうですね」
マルヤーナとジルフィアは頷き合う。
「紅鳳騎士団が倒していない事だけ証明できれば、勅命を下せない筈」
「アイゼンフォイヤの地で戦うならば、執事が知っている筈ですし、高位冒険者が陛下と謁見している筈です。人が絞り込めれば後は冒険者ギルドに確認して高位冒険者に当たるだけ」
「お願いできる?」
「任せてください」
ジルフィアは頷いて帝都のヴァイスフェルト邸へ渋々と向かう。
ピヨッ
あとがき担当のヒヨコだぞ。ピヨちゃんと呼んでくれ!
認めたくないものだな、ヒヨコ自身の若さゆえの過ちというものを。ヒヨコ界の赤い彗星とはヒヨコの事だ!
………え?ヒヨコの鳥生は過ちばかりだから仕方ないね?とか言わんで良い。ヒヨコはヒヨコだからいつまでたっても若いつもりだぞ?おい、現在進行形で過ってるとか言うな!
さて、あとがきに入るぞ。
アイゼンフォイアはヒヨコ伝説でもちらっと出てきたことがあるぞ。そう、娘を誘拐されて怒り狂った竜王によって、通りすがりに破壊されたヴァイスフェルト領北方の悪徳代官が務めていた砦だ。
作者よ!二作に渡って、割と酷い扱いを受けてるアイゼンフォイア君に謝れ!
そしてヒヨコは気付いたのだが、本作では早速火竜王をブッチしちゃってるんだけど、大丈夫だろうか?イグッちゃんはかつて息子を神に殺されて世界を滅ぼし掛けた経歴の持ち主なのだが。
次回のピヨちゃんは『ヒヨコですが何か?』でお送りするぞ。
※次回予告はヒヨコの出鱈目です。本作品とは一切関係ありません。




