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2話 プロローグ③ ~少し特別な日~

 昼も過ぎると、フレデリクは勉強を終えて騎士団の方へ顔を出す。

 白狼騎士団の練習に加わる為だ。フレデリクは主に騎士団の迷宮攻略組とは別の第2軍辺りとトレーニングをさせて貰っていた。


 小柄なフレデリクは頭一つ大きい若い騎士団の青年を前に剣を構えていた。

「はあああああああっ」

 青年が剣をフレデリクに打ち付けに来るが、フレデリクは軽やかなステップと綺麗な剣さばきで斬撃をいなして、青年の背後を取る。

 青年は慌てて振り向きながら態勢を立て直そうと思うが、首筋にフレデリクの剣がつきつけられていた。

「はい、僕の勝ち」

「ぬあっ!?」

 フレデリクと戦っていた青年は引きつった顔で頭を抱えて悲鳴を上げる。

「やーい、11歳の子供にまけてやんの」

「ちょ、違うし。手加減しすぎただけだ!」

「ホントかぁ?」

 ゲラゲラ笑う騎士団員達だった。

「私語を慎め!近いうちにダンジョン討伐任務があるんだ!自分が参加しなくても気を引き締めろ!俺達がいない間、お前たちが外の任務を受け持つんだからな!」

 厳しく注意をするのは副団長の一人ゲオルク・フォン・アーレント。茶色い髪を短く刈っている生真面目そうな顔をした40代の壮年だ。

 白狼騎士団の多くが上司と対立して辺境に左遷された低位貴族の子弟や平民出身が多く、この副団長は極めつけだ。かつて皇帝を殴って爵位を息子に明け渡し降格&左遷させられた元近衛騎士団長なのである。

 上下関係に厳しく、真面目で非常に厳格な人である。とまれ、そんな真面目な人が何故最も偉い人を殴ったのかという思いもあるが誰も怖くて聞けなかった。

 言い出せば切りがないが白狼騎士団は皆変な経歴を持つ問題児が多い。


 フレデリクも父が昔、貴族令息を殴って犯罪奴隷落ちした所から、騎士団長まで成り上がっている事を知っているので、いろんな意味で相応しい騎士団だという事は分かる。


「気を張り詰めたって良い事なんてないよ、ゲオルク」

「訓練中に酒を飲むお前が言うな!」

 ゲオルクを宥めるのはもう一人の副団長だった。

 金髪隻眼で酒瓶片手にやる気なさそうな男の名はルトガー・フォン・バイマールと言う。バイマール侯爵領はルミヤルヴィ辺境伯領と同じ巨大領地を持つ大貴族で、そこの嫡男だった人である。黒虎騎士団という帝国最精鋭の騎士団の元団長だったが、任務放棄をして降格&左遷され、継承権を弟に投げ渡してここに流れ着いた変わり者である。

 但し、ヴォルフからすれば、人を率いた事もない成り上がりだからこそ、自分の部下に優秀な人材が二人もいてくれるのは助かるという一点だけだった。

 実際、白狼騎士団の魔導士部隊はルトガーによって纏められている。魔導師運営はどうしても専門家に任せざるを得ないので助かるのは確かだった。


「ゲオルクさん、僕と手合わせを……」

 フレデリクは父に次ぐ手練れの剣士の一人を見つけて目を輝かす。

「ダメだ」

「えー」

「お前、ヴォルフに言われて無いのか?」

「うっ」

「強い相手だと、勝ち気が出過ぎて悪い癖が出るからな。軍部のフリッツやヴォルフ位しか相手に出来ないだろうよ。今は大事な時期だから、お前の相手は無理だ。少なくとも一段落ついたら本気で相手をしてやるから待ってろ」

 ゲオルクは厳しくフレデリクを諫める。


 フレデリクはしょぼんと肩を落とす。西部ダンジョン攻略に参加したいと訴えたが却下されているし、訓練をしたくても騎士団が大仕事に向けて忙しく、ここ最近は少しだけストレスをためていた。


 するとルミヤルヴィ軍の将軍、フリッツがフレデリクの方に来て、手を招いて来る。

 フリッツ・レフトラ=ヤンカー、軍部や騎士団を見渡しても大柄、で短く刈ったダークブラウンの髪を持つヴォルフと同じ20代の後半の若い男だ。リンノイトゥスの貴族街に住んでおり、フレデリクの家の横の家が彼の家である。

 フレデリクが聞いた限りでは、ヘレントル高等学園時代の同級生で父の数少ない友人だったという。高等学園でレフトラ子爵令嬢恋仲になりレフトラ子爵の婿養子になって爵位を継ぎ、ルミヤルヴィ軍の軍部に就いている人でである。

 父がリンノイトゥスに赴任する事になると、家の隣が空いていたので、そこに来るよう手配をしたのがこの人で、両親同士が学生時代の友人だという、フレデリクにとっては非常に縁のある人である。

 そして、領都リンノイトゥスの守護者とも言われている領軍の将軍の一人でもある。


「手合わせしてくれるの?」

「フレデリクはどん欲だなぁ。だが、相手をしてやらんがな」

「エルの小父さんも意地悪だ」

 フレデリクは頬を膨らまして抗議する。フリッツはそんなフレデリクの態度に苦笑する。

「成長期が始まって来たのか、最近動きがよくなってきたからな。エル達の相手をしてやれ。ウチのエースもダンジョンに同行できなくて不満ばかりだ」

 フリッツは遠くで練習している若い新人や駆け出し未満の集まりを見る。


 本来、フレデリクもあっち側だが、5歳からヴォルフ手ずからスパルタで鍛えられたせいもあり、訓練する若手の集まりに入る年齢になった頃には、既にそのレベルを卒業していた。

 父も忙しいので代わりに相手をしてくれる人を求めているが、悪い手癖があるせいでその手癖の悪さを押さえつけられるほど強いか、手癖の悪さを必要とせずに勝てる相手以外、対人訓練する事を禁じられている。


「リック。オットーさんが八つ当たりなのか荒れてるから懲らしめてよ」

 声をかけて来るのがフリッツの息子でフレデリクの一つ上のエルッキ・レフトラだった。軍に入っていない若手組のリーダー格だ。父親程背が高くなく、いかつい顔立ちの父親と違って整っているから母親似だとも言われている。

「向こうは正式なルミヤルヴィ軍になっている人なんだから、その言い方はどうなんだろ」

「俺だってあともう少しで正式にルミヤルヴィ軍になるし。子爵令息だし格上だし」

 だったら自力で勝てばいいじゃん、とはフレデリクも流石に言わない。

 フリッツが言った通り、オットーは若手のエースだ。領軍で最も実力を買われている。

 エルッキがフレデリクの同年代で最強であっても、フレデリクの6つ上で若手最強のオットーを相手に勝つのは不可能だろう。


「痛い思いをしたく無いから逃げてると言えばいいのに」

「逃げてねーし」


「お兄ちゃん、かっこ悪い」

 突っ込むのはフレデリクの3つ下の少女でニナだった。弁当を届けに来て、一緒に食べて、訓練を見学をしていた。

 平民上がりのフリッツと異なり、純粋なルミヤルヴィ貴族の母親に似たニナはライトブラウンの髪が綺麗なかわいらしい少女だ。

 レフトラ子爵家は辺境伯直属の貴族で、現在は領軍の一部を預かっている。領軍の手伝いも家の仕事である。

「ち、違うからな。オットーさんを凹ませるのは相性の良いフレデリクの方が…」

「はいはい。まあ、迷宮攻略の前に余計な波風立たせたくないんだし協力はするよ。でもなぁ、オットーさんだと僕の訓練にならないんだけど」

「リッ君、かっこかわいい。お兄ちゃんと違う」

 ニナが拍手し、青い瞳を輝かせてフレデリクを見上げていた。

「ぐぬぬぬ。おのれ、フレデリクが……。人の妹に色目を使いやがって」

「使ってないし。何だよ、かっこかわいいって」

 ニナは何を隠そうフレデリクを女装させる勢力の一人である。なのでフレデリクは微妙な顔で溜息を吐いていた。


「オットーさんは辛うじて僕の体を動かす相手にはなるから良いけども。父さん達がダンジョン攻略しないと暫くは無理かぁ。弱い者いじめみたいで嫌なんだけど」

「エルも一度でいいからそんな言葉を言って欲しいものだな」

「父さんの教えがヴォルフ様の教えより下手なだけでは?」

 フレデリクがヴォルフに教わり、エルッキはフリッツに教わっているから、責任を父に押し付けに出たのだが………

「ほう、本気で扱いて欲しかったのならいつでも良いぞ?」

「じょ、じょーだんです、じょーだん」

 フリッツがエルッキをじろりと一瞥し、エルッキは目を逸らして誤魔化していた。


 フレデリクがぼろ雑巾のようにヴォルフに扱かれているのをエルッキも知っているので、同じ目には会いたくないと思うのは仕方ない事だった。

 そんな無茶な修行が出来たのは、母ザシャがルミヤルヴィ医術団のトップで帝国最高の神聖魔法使いだからだ。魔力さえあれば腕を切り落とされても直せてしまう技術があった。フレデリクが望んで修業をしなければ虐待だと言われても仕方ないほど激しい修行をしていた。

 フレデリクは5歳の時にアレクサンドラと絆を結び、彼女に仕えると決めた日から強くなると訓練を始めた。そして元々の才能か、父の遺伝かはさておき、既に大人達を手玉に取る程度お実力を手にしていた。


 何人もの若手の兵士たちを打ちのめしていたオットーは周りを見渡す。

「次、さっさと来い。誰が相手だ?」

 周りを見渡すが誰もがオットーと目を合わせようとはしなかった。

「じゃー、僕が」

 フレデリクが挙手をすると、オットーは少し顔を歪める。


「良いぜ。ヴォルフさんの七光り風情が今日こそ叩きのめしてやる!」

 オットーはギラリと瞳をたぎらせて木刀を持ってフレデリクに襲い掛かる。フレデリクも木刀を握ってオットーの攻撃を見極める。

 フレデリクは一直線に伸びて来る木刀の先端を僕は触れるか触れないかの距離でかわす。次々と迫る木刀の先端をかわしながら、オットーが一度引くのを待つ。

 以前、引いた際に逆に攻め込まれたのを覚えているのだろう、オットーは引かずに攻めて攻めて攻めこむ。引いたら負けるくらいの気合で攻め込む。

 体力や腕力ならオットーはフレデリクよりはるかに上だった。息をつかさずに終わらせるつもりのようだ。

「つああああああああああっ」

 だが、オットーの動きが少しだけ大きくなった瞬間を見逃さず、フレデリクはオットーの右足にローキックを叩きこみ、一瞬足をかばった所で押し返して首筋に木刀を突きつける。

「はい、一本」

「て、きたねえぞ!剣の戦いなのに!」

「そうは言われても実践訓練だし」

 オットーが尊敬しているヴォルフはもっとえげつない事を平気でやってくるのでフレデリクには寝耳に水だった。

「ダンジョンの魔物が綺麗な剣を使うかよ。そんなんで文句言ってるから連れていけねえって言ってんだ。ダンジョンは強さだけじゃない。頭も経験も必要だ。強さだけならフレデリクを連れて行くさ。勿論、ヴォルフは絶対に連れて行かせないとは思うがな」

 そこで声をかけるのはフリッツさんだった。

「将軍。ですが……」

「まだ納得いかないのか?」

「強さなら俺だって……」

「今回は連れて行かない。だが、失敗すれば引き返す。再挑戦する前に何度も再調査に入るだろう。そこで経験を積めばいい。フレデリクも学園に行くだろう?学園のダンジョンはここよりも巨大で悪辣だからな。そこで経験を積んで来い。それまでに俺達が攻略出来なければ、今度はお前たちが主役になる。今回、攻略のめどが立ったと言ったが、ダンジョンはどう進化しているかわからない。魔神の眷属に勝てるかも分からない。」

 フリッツの言葉に若手組は息をのむ。勝てる事が当然の迷宮攻略だったと思っていたがそうではない事が分かる。


「今参加しなければチャンスが来ない、などと甘い考え方をしてる奴なんて誰も連れていけない。俺もヴォルフも、ザシャ様でさえも学園でダンジョンを経験している。領主様だって数々のダンジョンを潰してる人だ。魔神の眷属が作った迷宮に入った事のない人間がやれるほど簡単じゃないんだ」

 フリッツはピシャリと叱りつける。オットーはそれでも不満げだった。


 不満を持ったまま去っていくオットーを見送りながら、フリッツはフレデリクに声をかける。

「フレデリクは行きたがっていたけど、そこまで不満そうにはしてないんだな」

「お父さんの足を引っ張るのは一番嫌な事だからね。お父さんに『フレデリクには無理だ、体力と経験が足りない』と言われてしまえばそこまでだよ。だったら、学園でダンジョン探索して、父さんが出来なかった事を成し遂げてから帰れば良い。体力と経験を足りるくらい頑張るよ」

「そこまでこっちも苦戦はしたくないが、そういう未来があるのなら、こちらも焦らず出来るから助かるな」

 フリッツは苦笑してフレデリクの頭をポンポンと叩く。

「じゃあ、この調子で片っ端からへそ曲げて荒れてる連中を片っ端から叩きのめそうか」

「フリッツさん!?」

 若い頃の父が凄く荒れていたという話をフレデリクは聞いていたが、この小父さんと親友だという点が、そういう事だったのかと思わせる。大雑把なのがエルッキの父親たる所以かもしれないと心の中でぼやくフレデリクであった。




 フレデリクが領軍の白狼騎士団との合同練習に混ざってから暫くして、白狼騎士団のルトガーとゲオルクの二人が見回りにやってくる。

「領軍の連中は収まったかい?」

「大体、手柄が欲しいとかプライドとかの話ですからね。ダンジョンは早い者勝ちじゃないっていうのに。大体、魔神の眷属の強さは想定さえできてないんですよ?なので取り敢えずプライドをへし折ってもらいました」

 フリッツはフレデリクの頭をなでながら笑う。フレデリクはジト目でフリッツを見る。

 そんな話をしている中で、突然何かが遠くから近づく風切り音が鳴り、フレデリク達は周りを見渡す。


 刹那、轟音が街の方から響いた。


 あまりに突然で、あまりにも大きい音だった為に、誰もが音をした方向を見るだけだった。

 街の空が赤く染まり、黒い煙が轟々と立ち上っていた。

 大陸最大の城塞都市リンノイトゥスの城塞が崩れ落ちていくのが見える。現実のものとは思えなかった。


 崩れ落ちたその先には真っ赤なドラゴンが巨大な翼を広げて空を舞っていた。


 領軍の面々も騎士団の面々も街の方を仰ぎ見て困惑をあらわにしていた。

 何が起きたのか誰も理解できていなかった。


 ただ、真っ先に動いたのは遠くにいた一人の男だ。ジャンプ一つでリンノイトゥスの天守閣に登り、一直線にドラゴンの方へと跳んで向かう。それが自身の父だとフレデリクは直に気付く。


「何が起きている!?」

 フリッツさんが周りの領軍の人に訊ねる。

「わ、分かりません。突如、東方より現れた赤いドラゴンが街にブレスを吐いて……」

「な、何だと?」

「赤いドラゴンって、まさか竜王イグニス様か?」

「分かりません」

 竜王イグニスとは250年前の魔神との戦争の折に人類側に立って戦った竜の王である。強すぎて魔神と正面から戦ったら世界が壊れるとさえ言われた程だ。


 更に巨大な赤竜が口を開けると、真っ赤な炎が城塞を吹き飛ばしていく。

 そしてあざ笑うかのように赤いドラゴンはギャアギャアと鳴いていた。子供が蟻の巣を壊して遊ぶかのように、虫を殺すように、慈悲もなくただ次々とブレスを吐いてリンノイトゥスを滅ぼそうとしていた。


「辞めろ!辞めろよ!母さんやアレクサンドラ様がいるんだぞ!」

 僕はさっきまで勉強をしていた事を思い出す。城にいた皆は大丈夫なのだろうか?町の病院にはお母さんもいるのだ。

「急げ!町の人間の避難を…」

「待て!下がれ!」

 普段、やる気の無さそうなおっとりしたルトガーの声が、聞いた事のない鋭さを持って響き渡る。

 ドラゴンが口から放たれた巨大な火球がこちらへと降り注ぐのだった。

「<アースウォール>!」

 巨大な大地が競り上がってフレデリク達若手陣の前に巨大な壁が出来る。

 高度な魔法ではないが、膨大な魔力量にものを言わせて巨大な土壁によって炎から守る。


 だが、轟音を立てて壁が崩れて巨大なマグマとなって空から降り注ぐ。軍の若い男たちが悲鳴を上げる。

「ちぃ!<トレンシャルレイン>!<アイスコントロール>!」

 次々と魔法を放つルトガーは巨大な魔力から、マグマに対して豪雨を降らして冷まして、さらに氷魔法で抑え込む。

 普段、余裕のあるルトガーが肩で息をしながらも、どうにかこの場の人達を守り切っていた。一部は土砂に巻き込まれて慌てて逃げたり、押しつぶされかけて這い出ようとしているものもいた。


「なんてブレスだ。ありゃ竜王イグニスに間違いな……」

「あれは竜王じゃないだろうねぇ」

 ゲオルクが額の汗をぬぐってぼやくが、ルトガーはそれを否定する。

「あれ程のドラゴンが、違うとでも?」

「竜王イグニスのブレスは僕のちんけな魔法で守れないよ」

 白狼騎士団最強の魔導士がきっぱり言う。

 ルトガーは火魔法が得意であって他の防御系魔法は得意ではないのだ。防御専門の魔導士の方が上手く守れたというのだろう。

「体長25メートルほどの大型ではあるが、あれはエルダードラゴンだね。イグニス様のようなエイシェントドラゴンならあの倍はある筈だ」

 ルトガーさんは正しく分析をしていた。大貴族の元嫡男なだけあり知識はかなりのものだった。

「ゲオルクさんは父さんのサポートを!空を飛んで行ってください!ルトガーさんはこっちで防衛を!フリッツさん、領軍の皆で住民の避難を!……ダンジョン方面じゃ避難にならないから……ランジランタ方面へ住民避難させて!僕は軍人でも貴族でもないので母さんの方へ行きます!」

 フレデリクは即座に周りに指示を出す。混乱をしているメンバーを一括して我に返す。

 やるべき事を周りに叫びながら街へと走るのだった。


 次の瞬間、巨大な打撃音が響き渡る。


 空に舞う巨大なドラゴンが地面に叩き落とされたのだった。ドラゴンのいた場所には飛び掛かった父が既にそこにいた。

 目を疑うほどだったが偽りでもない。

 フレデリクは知っていた積もりだが、本気になった父の凄さを今初めて目撃した。体長20メートルを超える巨大ドラゴンを地面に叩きつけるような化物だった事実を。

 ピヨッ!

 あとがき担当のヒヨコだぞ!ピヨちゃんと呼んでくれ!

 ヒヨコファンの皆、ごきげんよう。ヒヨコ界のロサ・キネンシス・アンブゥトンとはヒヨコの事だ!

 ………何かはじまりの決め言葉になりつつあるので、次回は違う始め方でやってみようかな?


 迷宮攻略を控えた騎士達の前に現れたのは謎のドラゴン、どうなる要塞都市リンノイトゥス!?

 それにしてもドラちゃんを地面に叩き落とすとか凄いお父ちゃんだな。ヒヨコもいつかドラゴン(トルテ)を地面に叩き落としてみたいものだ。


 次回の最凶ヒヨコ伝説は『転生した大ヒヨコは、勇者であることをひた隠す』でお送りするぞ!また読んでくれよな!

 ピヨヨ?ヒヨコブレイバーであるヒヨコが勇者であることを隠した事ってあったっけ?


※次回予告はヒヨコの出鱈目です。本作品とは一切関係ありません。

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