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拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?  作者: ゆうきゅうにいと
第3章 なりきり学生生活は問題だらけ?

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第013話 1日目1階層探索 見学


『のお、スライムは倒さんのか?』

 倒し辛いって言ってたろ? 俺もスライムは倒した事ないしな。住む場所によって多少違いがあるみたいだけど特性は似通ってるんだよ。

 泥水状の生物で体内の核を壊すか抜き取ると倒せる。けど核だけを抜き取れれば良いけど何処にあるかは見えないしその核を壊したらお金にならない。

 倒すにしてもスライムは攻撃時や獲物を捕食する時溶解液を出すから板を被せて木槌とかで叩きまくるって言うのが一般的だ。当然核は砕けて売れないし基本スルー推奨の魔物なんだよ。

『ふむ、しかしお主無属性魔法の索敵魔法で魔石の位置は分かるであろ? それに念動魔法で魔石だけ抜き取れば良いではないかの?』

 おお、アレか。無属性魔法はここ一月半程練習してたからな。特に馬車で移動中は暇だったから外魔力循環で回復しては練習しまくったし。まだ慣れてないから魔力消費が激しいけど、折角練習したんだし取り敢えずちょっとやってみるか。

 隊列を崩さないようにして歩きながら魔力を集めて前にいるスライムに魔力を広げていく。薄く魔力を周囲に放って魔力の濃淡を感じる魔法だ。核は魔力の塊だから濃い所を探せば。

 コケッ「ふぺっ!」ずしゃ

「「「アイリス(ちゃん)!?」」」

「だっ、だいじょぶ、転んだだけ」

 クソ、集中し過ぎて転んでしまった。リリィが余計な事をさせるからだ。

『なっ、リリィの所為にするななのじゃ! お主のドジはリリィの所為じゃないのじゃ!』

 むう。

「怪我してない? アイリスちゃん」

「んっ、ない」

 ナージャさんに抱き起こされてから再び歩き出す。ああ恥かいた。もう余計な事はしないからな。

『だからリリィの所為じゃないと言うに全く……(ブツブツ)』


 出て来る噛みつきネズミをミリアーナが次々倒して順調に進んで行く。ミリアーナは迷宮が初めてだから慣らす為に積極的に狩らさせて貰っている。

 ……俺だって出来るのに。

『たった今すっ転んでたからの、皆んなチラチラ心配そうに見ておるのじゃ』

 何でだよ! 歩いてるだけじゃねえか! よちよち歩きの赤ん坊か!?

「小さい相手って苦手ねー、またちょっと床を叩いちゃったわよ」

「慣れるしかありませんね」

 ミリアーナは何度か噛みつきネズミを斬った勢いを殺せず床まで斬り付けてしまっていた。

「それにしても壁や天井が仄かに光っているのはそう言う素材なのかしら?」

「それは諸説ありますが解明されていませんね」

「ふぅん、まあそもそもこんな壁も天井も全部石造りの建物なんて誰が造ったのよって話しよね」

 迷路の様になっている道を2時間程歩いて行くと下に続く階段が見えて来た。

「コレで1階層は終わり? 結構くねくねと歩いたわね。アイリスちゃん疲れてない?」

「んっ、だいじょぶ」

「ナージャ、此処で小休止しましょうか」

「ええ、3階層までは此処から3時間程かかりますし今日は2階層までで良いと思います。どうかしらアイリスちゃん」

「んっ、……良い」

 て言うか戦えないならどうでも良いわ。それぞれ床に座って水を飲んだりして一息つく。

「ナージャ、2階層って何か変わるの?」

「2階層に出るのは1階層の噛みつきネズミに加えて吸血蝙蝠が出ますよ。後は道幅が多少広がるくらいですか」

『おい主よ。彼処にスライムがおるのじゃ。今なら座っておるから転ぶ心配もないのじゃ』

 リリィが目の前でひらひら飛びながら指差す方向にスライムがいた。まだ5・6m先で警戒する距離じゃない、やってみるか。

 魔力をスライムに向けて薄く放つ。スライムがうねうね動く度に魔力の濃淡が変化していく。そんな中で一箇所だけ魔力の濃いままの場所があるのが分かる。多分そこが核のある場所かな?

 次は念動魔法で核を抜き取るんだけど、距離があり過ぎるな。

「駄目っ、アイリスちゃん!」


 ぼうっとスライムを見ていたアイリスちゃんがトテテっとスライムに歩いて行ってしまって慌てて抱き止めた。全くこの子は、本当に目が離せませんね。っとスライムに手を伸ばしてきたので軽く叩いて皆んなの所に引き戻しました。

「めっ! ですよアイリスちゃん? スライムは近くに寄ると溶解液を飛ばしたりグワっと襲い掛かって来ますからね?」

「むう……」

 ああ、口を窄めて拗ねてます。可愛……じゃなくて勝手な事をしない様に見てないといけませんね。


 ナージャさんに邪魔されてしまった。抱き付かれて身動きも取れないしヴェルンさんとミリアーナの目も厳しくなっている。何この我儘な貴族の護衛をしてるみたいな感じ。

『と言うか無知な幼子とその護衛なのじゃ』

 おっ、俺は戦えるぞ。無知じゃないし、子供でもないし。それなのに何? 何で俺そんな風に見られてんの?? 何時からそんな事になったの? ナージャさんやミリアーナを見るとにっこり微笑まれる、ヴェルンさんは難しそうな顔してるけど。

 コイツら……、マジで子供扱いしてないか? 子供じゃないのに! 戦えるのに、3日間迷宮をただ歩くだけになるのか? こんな幼児扱いされて? 一番年上なのに?

「……ひっく、うぅ~」

 何でそんな扱いされなきゃイケないんだよぉおおーーっ! ふざけんなぁーーっ!! ああもうっ、涙が止まんねえよ!! こんな屈辱生まれて初めてだよ! 今までどれだけ努力して戦ってきたと思ってんだ!! それをこんな小娘小僧共にぃーーー!!!

「うう〜……、ふえぇーーん、うえぇええーーーーん」


 あわわ! 泣いちゃいましたよ。ああ子供丸出しで可愛いですね。後ろから抱き締めて良い子良い子してあげましょう。やっぱりアイリスちゃんは子供です。見た目も中身も子供です。だから子供扱いしても良いでしょう。

 ミリアーナも慌ててますね。どうやらアイリスちゃんは戦いたかった様です。まあ見学って言われた時から不満そうでしたからね。

「ふう、仕方ありませんね。戦いますか? アイリス」

「えっ? 良いのヴェルン」

「まあ今までの装備では不安がありましたけど、今の装備なら低階層なら安全でしょう」

「ああ、確かにコレなら怪我する方が難しいかしらね」

 ちょっ、何言ってるんですかこの人達は? 今アイリスちゃんがぐずってて可愛いのを愛でてる所じゃないですか! アイリスちゃんに癒されていたのを邪魔するなんて、何て酷い事を言う2人なのでしょう。殺意を覚えてしまいます。






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