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拾った剣が精神汚染して来るんだけど!?⇔拾われた剣、主に振り回される!?  作者: ゆうきゅうにいと
第2章 ゆるゆる逃避行は蚊帳の外?

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第030話 幕間 ライハルト子爵領暴動、レンリート伯爵領軍


 ライハルト子爵領領界の街タージレンでは今現在、神聖教会の神官の屋敷をレンリート伯爵の領軍が取り囲んでいた。

「我等はレンリート伯爵家の領軍だ! 貴様等には領民の誘拐疑惑がある! 家宅捜査を受け入れろ!! 抵抗すれば処刑するぞ、行け!!」

「「「はっ!」」」

「なっ、何だ貴様等は! 此処を何処だと思ってっ、ぎゃっ!!」

「抵抗するなと言っている!」

「神兵共は剣を捨てろ! 跪いていろ! 帯剣している奴等は斬り捨てろ!!」

「ふっ、ふざけるな、俺達は神の兵だっ、ぐわぁーー!!」

「ぎゃーー、痛い痛いっ! 俺の腕っ、腕がぁーー!!」

 レンリート伯爵領の領軍は精鋭揃いだ。権威を傘に口だけの神兵を次々と斬り捨てていく。

「何だこいつ等は、素人の集団ではないか」

「隊長っ、牢屋が見つかりました! 領民と思われる者達が鎖に繋がれています!!」

「何っ!」

「隊長っ、神官とその家族、取り押さえました!」

「よし、此方に連れて来い、自害されないようにな。領民は一時傭兵ギルドに保護、状態を見て事情聴取しろ!」

「「「はっ!」」」


 暫くすると神官とその家族が領兵に連れられてきた。肥え太ったオークのような奴等だな。そして男共は何故か裸だし。

「何で裸なんだこのオーク共は」

「はっ、……それがその、攫った領民の女性達を……」

「もういい、……ちっ、クズ共が」

「貴様等っ! 神聖教会に手を出すような真似してタダで済むと思っておるのか!! さっさと解放しろ!!」

「寝言ほざくな!」

 ドカッ「ぐほおっ!!」

 何故かオークが人の言葉を喋っているが蹴り飛ばし顔を踏み付けて黙らせた。

「タダで済まないのは貴様等だ! 我等はレンリート伯爵領で散々貴様等神聖教会の神官、神兵その家族を処刑して来たのだからな!!」

「まっ、待ちなさい! 何故私達がそんな目に遭わされないといけないのよ!」 

「当然であろう! 領民の誘拐に奴隷化、更に数々の不正行為、いずれも極刑に価する!!」

「此処はライハルト子爵領よ! 貴方にそんな権限ない筈よ!!」

「いーや、先の傭兵ギルドの一件で貴様ら神聖教会が我軍に剣を抜いていたのは事実、これはその経緯を調べる調査だ。この街の街長も了解している」

「なっ……、そんな馬鹿な」

 実際には街長の不正行為を突きつけ軍で取り囲み脅迫と裏取引きをして、だがな。家族を匿う事であっさり落ちたのだ。


「しかし目当ての調査以外でこれ程の不正行為を目にする事になるとはな。これは流石に捨ておけないだろう」

「くっ、白々しい……、けど私達を勝手に処罰は出来ないでしょう? 此処はあくまでライハルト子爵領なんですからね」

「裁くのは子爵様にやらせるさ、まあこれだけの犯罪行為を領民が知ってどう思うのか。領民を蔑ろにした判断をしたら反乱もあり得るかもなぁ」

 その言葉を聞いて神官の家族は顔を青くする。コイツ等も権力を傘に好き勝手やって領民から良く思われてない事を知っているんだろう。

 更に数々の非道が明るみに出ればどうなるか、ライハルト子爵でも庇いきれない事になるだろう。

「わっ、私達は関係ないわ! 主人がっ、あの男がやっていた事でしょう!? 私は知らなかったのよ!!」

「はっ、生まれたての赤ん坊じゃあるまいしそんな言い訳通じるか! まあ良い、この屋敷は子爵様の判断があるまで閉鎖する。神官達は傭兵ギルドに連行だ」

「「「はっ!」」」

「まっ、待ちなさい! 放せ無礼者!」

「……! ………………!!」


 その後、同時に他の神官の屋敷も抑えていて更に神聖教会そのものも抑える事に。教会に攫われた回復魔法使い達も隷属魔法を破棄させて解放、被害者とその家族や仲間達の不満が爆発した。

 隷属魔法には奴隷商が深く関わっていてその上の商業ギルドが指示をしていた事。冒険者ギルドも魔法使いの情報を神聖教会に流し、場合によっては罠に嵌め神聖教会に斡旋していた事が明らかになったと発表した。

 今までは神聖教会、商業ギルドが怖くて逆らえなかったのだろう。けど子爵より上の伯爵領の領軍が率先して神聖教会相手に暴れたのだからもう止まらなかった。

 今までの鬱憤を晴らすかのように神聖教会でも商業ギルドや冒険者ギルドでも暴動が起こった。無関係な人達も神聖教会の横暴は目にしており多くの人達がそれを支持、参加して行った。

 神聖教会の上層部とその家族は傭兵ギルドで確保してレンリート伯爵領の領軍が尋問しているがそれ以外の奴隷商、商業ギルド、冒険者ギルドでも職員やその家族が襲われて多くの被害が出ていった。

「思ったより被害が大きいですかね。教会の聖職者だけじゃなく家族まで被害が出てますし、冒険者ギルドや商業ギルドでも」

「いや、想定内だよ」

「しかし後々我等が非難されませんか?」

「街の治安は衛兵の仕事だろ?」

 商業ギルド、冒険者ギルドは街の衛兵に協力を求めたが彼等も彼等で今まで権力者の横暴を放置してきた加害者側であり火に油を注ぐ結果になった。

 最終的には街の権力者達が伯爵の領軍に泣きつく事になって、レンリート伯爵領の領軍は大手を振って3千人の大部隊で街に入る事になり領民から歓迎を受けた。

「此処まではシャルロッテ様の計画案通りに進んでいますね」

「うむ、だが油断は出来んぞ? 寧ろこれからが本番だ」

「ええ、領民の熱を完全に冷ましてしまうともう大丈夫とライハルト子爵が教会擁護に回る可能性がありますからね」

「教会への反抗心はそのままに大規模な暴動は起こさせない……、難しい注文してくれるよ全く」

「それは我々の部隊に任せてくれないか?」

「お前は」

「伯爵からの命令だ、明朝君等は次の作戦に移行してくれ」

「了解した。行くぞ」


 明朝、ライハルト子爵領領都への道をレンリート伯爵領軍500人の兵を引き連れて行く。

「しかし次の町でも同じように教会をやっちゃうんですか?」

「うむ、既に調査に向かっている部隊がある。それを受けてだが、そのつもりでいるようにな」

「この街では教会から揉め事を起こしてくれたから動けたけど、他の町では大義名分が無いんじゃないですかね?」

「あるだろう」

「え? ……どんな?」

「……はぁ、教会の数々の不正行為の証拠だよ。この街だけで完結してる訳ないだろ」

「そりゃそうですが、それを盾にって事ですか?」

「なる訳無いだろう」

「いやそんな呆れたような顔しないで下さいよ。じゃあどうすんですか」

「先んじた部隊がそれらの情報を領民に拡散している。俺達が着く頃には暴動が起きてるだろうよ」

「それを鎮圧するって事ですか」

「領民を鎮圧してどうする。神兵や衛兵が領民を弾圧、虐殺しないようにして権力者共が泣きついて来たら動くんだ。今回と同様にな」


 その後次々と街や町で同じように動いて行ったレンリート伯爵領軍。しかし向こうも何も手を打たない訳じゃなく、証拠隠滅を図って捕らえていた人間や証拠書類を破棄していったり神兵を動かして抵抗して来る事に。

「証拠隠滅の為に殺しまでするとは……」

「神聖教会は元々そう言う所だろ? それより教会関係者が家族も含め、皆領民に嬲り殺しにされて居なくなってしまったな」

「此方の行動の正当性を主張するのに悪事を公表しない訳にはいかなかったですからね」

「まあ責任は神聖教会と商業、冒険者ギルドに押し付けてライハルト子爵に丸投げだな」






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